柳川藩主立花邸御花が、「松濤園」ライトアップのためのクラファンに挑戦中！

2024/04/28 10:45 ストレートプレス生活・趣味

福岡県柳川市にある柳川藩主立花邸御花(以下、御花)は、クラウドファンディングサービス・READYFORにて、4月23日(火)～6月18日(火)23:00迄の期間、国指定名勝立花氏庭園「松濤園」のライトアップのためのプロジェクトを実施中だ。

宿泊棟のリニューアル予定の御花

御花は、文化財とは、その時代に生きる人たちの日々の営みと共にあり続けること、心を動かし続けることに意味があると考えている。

同社は、料亭旅館創業75年を迎えるにあたり、2025年に宿泊棟のリニューアルを予定しており、宿泊棟休業の期間に、国指定名勝立花氏庭園「松濤園」の魅力を最大限に引き出すライトアップづくりを目指して、文化財の魅力を多くの人に知ってもらう取り組みをスタートした。

「松濤園」だからこそ生み出せる夜の美しさ

現在のライトアップ

「松濤園」のライトアップは以前から行われていたが、長年の雨による土壌侵食や経年劣化により、御居間の前のライトが点灯しない、上図のオレンジの丸印などの箇所は元々ライトの設置がなく、本来持っている美しい情景を映し出せていないことに大きな課題を感じていたそう。

今回のクラウドファンディングでは、「松濤園」の本質的な価値を見直し、「文化財の魅力を最大限に引き出すライトアップにしたい」「文化財の尊さを一緒に体感してほしい」という想いのもと、照明デザイナーの協力も得ながら、「松濤園」だからこそ生み出せる夜の美しさを楽しめるようなライトアップを実現していきたいと同社は考えている。

より多くに人に文化財の魅力を伝えたい

また、これまで取り組まれてきた100年に1度の修復工事や、今回の宿泊棟のリニューアルなど、大きな投資が続いているからという資金的な問題だけではなく、どのような想いで宿泊棟の改修に始まり、名勝庭園のライトアップをしていくのか、同社だけに留めることなく、より多くの人にその想いと文化財の魅力を伝えられる場所となることを目指したいと考え、同社はクラウドファンディングに初挑戦することを決意。

日本中に数多くある美しい景色や文化財だが、それらの尊さは人々の何気ない日常にあり、失って初めてその大切さに気が付くだろう。そのようなことが日本中でたくさん起こっており、藩主の末裔が今でも運営を続ける同社も、非常に珍しい存在となっている。同社は、文化財を楽しむ機会を増やし、100年後の未来へとバトンをみんなで繋いでいくことがミッションと考えており、同プロジェクトを通して、多くの人と繋がり、文化財の楽しさ、魅力をより身近に感じてもらえるよう取り組んでいくという。