【問題視】炎上ママチャリママの個人情報を拡散する人たち / 元警察官が注意喚起「私刑は認めるべき行為ではない」

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クルマの行く手を阻むかのように車道で停止した、チャイルドシート付きのママチャリに乗った女性(以下ママチャリママ)。クルマは先に進みたいが、ママチャリママは避けようとしない。そして何かを叫びつつスマホを取り出し、クルマを撮影するかのようなアクションを起こした。

女性の顔だけでなく名前や居住地区なども拡散か

そんなママチャリママの動きをクルマ側も撮影しており、動画としてX(旧Twitter)に掲載。すると、またたく間に動画が拡散。時間の経過とともに、ママチャリママの顔だけでなく名前や居住地区なども拡散されていった。

元警察官の佐々木成三さんが「私刑」に注意喚起

ママチャリママの個人情報が正しいものかどうかはいっさい不明だが、もし本当の名前と居住地区が拡散していた場合、現在、取り返しがつかない状況に陥っているといえる。そんな私刑(リンチ)ともいえる状況に、元警察官の佐々木成三さんが注意喚起しつつ、苦言を呈している。

<佐々木成三さんのXツイート>

「いま、ママチャリの人がトレンドになっているが、顔写真の拡散は肖像権の侵害に該当します。確かに逆走などの違反は認めれるかもしれないが、自転車と車がお互いが行く手を阻まれ、お互いが動かないだけでは犯罪にはならない。間違いなく言えるのは、あおり運転と同様の行動と論じているのはおかしいです」

「あおり運転か否かの判断は警察の捜査で明らかにして、違反行為として認められれば処罰されるべきであり、それを一つの動画のみで、多くの方があおり運転ありきとSNSで論じるのはおかしいという意味です。まだその判断がされていない状況下において、その情報が一人歩きして、更に過熱して顔写真や個人情報が晒され、私刑として処罰されることは決して認めるべき行為ではないと感じています」



「個人情報を晒す私刑」をしていい理由はない

ママチャリママが「信号無視をした」「逆走した」との情報も出ているが、たとえそうだったとしても個人情報を晒す私刑をしていい理由とはならない。それを理解したうえでもインターネット上に掲載するのであれば、「私刑という別の違法行為」に加担しているという覚悟をもたなくてはならないだろう。

書き込もうと思っている人は自制が必要

いま現在、ママチャリママの顔画像、名前(未確定)、居住地域(未確定)がインターネット上で拡散されているだけでなく、おもしろおかしく加工された動画や画像も拡散されているようである。

「私刑以上の私刑」ともいえる状況となっており、これから書き込もうと思っている人に自制が必要なのは間違いない。




※冒頭イメージ画像はフリー素材サイト『写真AC』より

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

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