「ダージリン」とはどんな紅茶のこと?よく聞く「アッサム」「アールグレイ」「オレンジペコ」といった他の紅茶とは何が違う?
紅茶の銘柄として知られるのが「ダージリン」です。
ただ、他にも「アッサム」「アールグレイ」「オレンジペコ」などがあってこんがらがっている人もいるかもしれません。
そこで今回は「ダージリン」がどのような紅茶を意味するのか詳しくまとめます!
「ダージリン」とは
まずは「ダージリン」について見ていきましょう。
「ダージリン」はこんな紅茶
「ダージリン」はインドで生産されている紅茶のことを指します。
つまり「ダージリン」はインドの地名を表している言葉なのです。
現にインドのダージリン地方で栽培される紅茶を「ダージリン」と呼びます。
ちなみに「ダージリン」はそのフルーティーな香りから「紅茶のシャンパン」とも称されるほどの紅茶です。
その爽やかな渋みや締まった深み、コクのある風味は紅茶好きを唸らせる銘柄と言えるでしょう。
世界三大銘茶のひとつ「ダージリン」
「ダージリン」は世界三大銘茶の1つとして知られています。
主にインド北東部のダージリン地方で栽培されている紅茶を「ダージリン」と言います。
特にヒマラヤ山脈の麓、標高2,000m超の高地で育てられるものを指すのだとか。
ちなみに特徴としては独特の香りと味わいなどが挙げられます。
他にも世界三大銘茶としては「キーマン」「ウバ」などがあります。
キーマン
世界三大銘茶には「キーマン」という品種もあります。
「キーマン」は主に中国で栽培されているお茶です。
最上級の「キーマン」はバラやランのような華やかかつスモーキーな香りを放つのが特徴です。
ウバ
世界三大銘茶には「ウバ」という品種もあります。
「ウバ」は主にスリランカで栽培されているお茶です。
最上級の「ウバ」はコクとキレのある味わいを持つのが特徴です。
収穫時期が複数回ある「ダージリン」
「ダージリン」は収穫時期が複数あるお茶としても知られています。
その収穫時期は主に「ファーストフラッシュ」「セカンドフラッシュ」「オータムナル」の3つがあるとされます。
ファーストフラッシュ
3月~4月に収穫される「ダージリン」は「ファーストフラッシュ」と呼ばれます。
その茶葉は柔らかい新芽かつ緑色の茶葉であるのが一般的です。
色は黄金色の明るい色をしているのが特徴で、味は爽やかで若々しい風味と適度な渋みがあります。
セカンドフラッシュ
6月~7月に収穫される「ダージリン」は「セカンドフラッシュ」と呼ばれます。
その茶葉は逞しい葉かつ褐色の茶葉であるのが一般的です。
色は薄いオレンジ色をしているのが特徴で、味はマスカットフレーバーでバランスにも優れています。
オータムナル
10月~11月に収穫される「ダージリン」は「オータムナル」と呼ばれます。
その茶葉は厚い葉であるのが一般的です。
色は深いオレンジ色をしているのが特徴で、味は強い渋みと深い甘みに加えて深いコクや切れがあります。
他の紅茶との違い
ここからは「ダージリン」とその他の紅茶の違いをまとめます。
「アッサム」との違い
紅茶としてよく知られているのが「アッサム」です。
ただし「アッサム」は別の茶樹・製法で作られます。
「ダージリン」は中国の茶樹でオーソドックスな製法で作られます。
対して「アッサム」はインドの茶樹でCTC(潰す・裂く・丸める)製法で作られるのが特徴です。
そのため、両者はそもそもが別物の茶葉なのです。
「アールグレイ」との違い
紅茶としてよく知られているのが「アールグレイ」です。
ただし「アールグレイ」はフレーバーティーを意味します。
フレーバーティーとは茶葉に香りをつけたものを言います。
そのため、茶葉の名前を意味する「ダージリン」とは別物です。
ちなみに「アールグレイ」の茶葉にはベルガモット(柑橘類)の香りがつけられています。
つまり「アールグレイ」は茶葉そのものを言い「アールグレイ」は茶葉に香りをつけたものを指すということです。
「オレンジ・ペコ」はどんな紅茶
「オレンジ・ペコ」は細長く撚りのかかった大型の茶葉を意味します。
色合いは赤みの薄いオレンジ色で味わいは爽快感のあるマスカットフレーバーが特徴となっています。
中でも「オレンジ・ペコ」はストレートで抽出時間を長めに設定することで美味しくいただけるそうです。
なお、この茶葉は世界三大紅茶の一角を担うお茶としても知られています。
まとめ
「ダージリン」はインドで栽培されている紅茶を意味します。
特に世界三大銘茶とされる「ダージリン」は世界中で愛されている紅茶の一種と言えるでしょう。
似たようなお茶として知られる「アッサム」や「アールグレイ」「オレンジ・ペコ」も銘茶ではあるもののそれぞれ別物とされます。
その点は併せて覚えておくと役立つかもしれません。
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