まさに「アイドル」だったAKB48柏木由紀 そして思い出される「まゆゆきりん」

access_time create folderエンタメ
まさに「アイドル」だったAKB48柏木由紀 そして思い出される「まゆゆきりん」
さわやかに卒業していったのも柏木由紀らしい。

あの当時――2009年ころ。AKB48はまさに「社会現象」でした。メディアはもちろんのこと、社会学者、文壇、スポーツ選手などなどを巻き込んだ熱気は、今の坂道グループの勢いに劣りませんでした。当時、神7と言われていた人気メンバーを中心にして、また選抜メンバーの個性とキラキラ感は社会にブームを巻き起こしました。

ブームの立役者の1人、最後の3期生柏木由紀が16日に卒コンを開催しました。柏木由紀の残した功績を少し考えたいと思います。

柏木由紀はまさに、「アイドルが好きになるアイドル」でした。例えば、若手メンバーに取材したり話を聞くと「誰を目標にしていますか」「なぜAKBに入ったのですか」という問いに多くのメンバーが「柏木由紀さんが好きだからです」という旨の返答があったのをよく覚えています。後輩からも同期からも先輩からも、そしてファンからも「高いアイドル性」を持っていると認められた人、それが柏木由紀です。

握手会の神対応は2006、7年ころからファンの間では有名でした。笑顔を絶やさず、そして多少無理な質問にも功名に返信をするところなどが、ファンに認められじわじわと人気を上げていきます。

それを証明するかのようなこんな番組がありました。2014年から始まったテレビ番組「AKB調べ」(フジテレビ系列)。その中で「メンバーが選ぶ一番●●な人」のようなアンケートをする企画が放送されました。

印象に残っているのが「一番怒らないメンバーは?」というもの。その中で柏木由紀さんが選ばれました。後輩が打ち合かわせの最中、柏木由紀の髪の毛をグシャグシャにするのですが「え?え?」と言って穏やかに笑い、驚くだけでした。それをさらに繰り返すものの、反応は同じ。結局「何をされても怒らない」という性格に番組上、認定されたのです。本人は「怒っていますよー」と一応、怒り顔を見せていますが、表情がどう見ても怒っていない。観音様のようでした。

前述した神7ですが、第1回総選挙の上位7人を指すという説があります。その、ほぼ神7で歌った楽曲があり個人的に好きなのですが、「心の羽根」です。「チームドラゴンfromAKB」で歌ったこの曲は、惜しくも最近逝去された鳥山明先生原作の「ドラゴンボール改」(フジテレビ系列)のエンディングテーマでした。

メンバーは前田敦子、大島優子、高橋みなみ、板野友美、渡辺麻友、小嶋陽菜、そして柏木由紀。柏木由紀のユニットというと「フレンチキス」が代表ですが、「ほぼ神7」がそろったこの楽曲は実は最も好みです。

当時、柏木由紀が所属していたチームBはチームA、チームBと比べると「妹分」キャラでした。ダンスや歌で魅せるのと同時に、このチームBでは一つの「ユニット」が出来上がっていました。それが、「アイドルサイボーグ」(当時)と呼ばれていた渡辺麻友とのコンビでした。「まゆゆきりん」は劇場だけでなく、コンサートでもたびたび仲の良さを発揮。楽曲を披露します。

また、チームBは劇場曲の中でも「名曲」との評判が高い「チームB推し」を歌い、チームA、Bの妹分ではなく台頭になっていくかのように成長していきました。因みに、「チームB推し」「初日」はAKBの根幹にあるソウルといってもよいと思います。

この人のアイドル性の高さは特筆すべきものだった。

卒コンには数多くのOGが駆け付けました。そこに「まゆゆきりん」の渡辺麻友さんの姿はありませんでした。選抜組や上位になったほとんどのOGが(特に渡辺麻友さんは1位になっている)卒業後の進路を明らかにしている中、渡辺麻友さんは一切明らかにしていません。これで良いのです。アイドル・芸能界から完璧に身を引いた潔さは拍手するに値します。柏木由紀さんも名前を出していません。それもメンバー愛だと受け取っています。柏木由紀さんはアイドルを卒業してもその「アイドル性」は失われにないでしょう。(文@久田将義 写真@AKB48)

関連記事リンク(外部サイト)

羽生結弦の親密ベッド写真が流出…お相手の女子選手は過去に「黒い疑惑」も
ヤラセの証拠撮った! 日テレ24時間テレビの捏造疑惑 女優・黒木瞳のそばでずっと黙っていた“アイツ”
2020年度女子アナ界(バストの)大型新人!? フジTV・渡邊渚アナがデカいと話題! 「Gか」と推定する人も!

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. まさに「アイドル」だったAKB48柏木由紀 そして思い出される「まゆゆきりん」
access_time create folderエンタメ
local_offer
TABLO

TABLO

TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。

ウェブサイト: https://tablo.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。