【話題】日本財団が公開した「汚言症の男性のYouTube動画」が1週間で150万再生突破 / 1日密着してみた「無意識に不適切な言葉が出る」
皆さんは、汚言症という症状をご存じだろうか。自身の意思とは関係なく、不適切な言葉を口に出してしまう症状である。それゆえ、汚言症の人たちは周囲に驚かれたり、誤解を招いてしまうことがあるようだ。トゥレット当事者会の公式サイトには、汚言症に関して以下の説明文が掲載されている。
<汚言症 / コプロラリアとは?>
「暴言や卑猥な言葉、場にそぐわないような不適切な言葉を発してしまう複雑音声チックのひとつです。トゥレット症患者の10~15%にみられ、青年期半ば頃に出現する傾向がありますが、学童期に発症することもあります。また、汚言症同様に不適切な動作をしてしまうコプロプラキシア(汚行症)という複雑運動チックもあります。中指を立ててしまうチックなどが典型的なコプロプラキシアといえるかもしれません」
【制御不能の言葉】汚言症のゲーム実況者に1日密着してみた
いま、日本財団が公式YouTubeチャンネルに掲載した『【制御不能の言葉】汚言症のゲーム実況者に1日密着してみた』と題された動画が大きな注目を集めている。動画は、みずから「トゥレット症候群ゲーム実況者の初恋です」と挨拶しつつゲーム実況をする小田中太一さんの姿から始まる。
小田中太一さん「トゥレット症候群をご理解いただけたらと思います」
小田中太一さんはゲーム配信の冒頭で自身の症状について視聴者に解説。「トゥレット症候群とは無意識に鼻息、咳払い、下品な言葉、私の場合、汚い言葉の汚言症。無意識に女性器とか卑猥な言葉、誹謗中傷用語などを叫びながら配信しております。トゥレット症候群をご理解いただけたらと思います」と語り、視聴者に理解を求めていた。
汚言症で苦しむ人たちの心の負担を減らすには
動画では、小田中太一さんが街を歩いたり、飲食店で食事をするシーンも映しており、汚言症の症状がどのようなものか、その断片を理解できるものとなっている。動画を視聴すればわかるが、汚言症で苦しむ人たちの心の負担を減らすには「周囲の人たちがどれだけ汚言症を理解するか」が大きなポイントであることがわかる。
公開されたこの動画は極めて有意義なものになったのでは
自身の意思とはまったく関係なく不適切な言葉を口に出してしまう汚言症。そのような症状の人たちがいることを知れば、「あのとき言われて傷ついたけど、あの人はもしかして……」「そういう人がいたら汚言症かもしれない」と、世間の理解が深まるかもしれない。そういう点では、公開されたこの動画は極めて有意義なものになったのではないだろうか。
※冒頭の街を歩く男性のイメージ画像はフリー素材サイト『写真AC』より
(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)
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