「真田広之さんは自分ではなく、後進のことを考えてこの作品を作った」 戦国スペクタクル『SHOGUN 将軍』 コズモ・ジャーヴィス&ジャスティン・マークス&レイチェル・コンドウ、製作秘話を語る
真田広之さんがハリウッド製作の連続ドラマで初主演&プロデューサーを務めていることでも話題の戦国スペクタクル・ドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』が、2月27日(火)よりディズニープラス「スター」にて全10話独占配信されます。
戦国の日本を描いたジェームズ・クラベルの小説“SHOGUN”を、“日本人として日本の文化を正しく世界へ紹介したかった”という並々ならぬ想いを胸に制作をはじめた真田さん、そして真田さんの熱い想いに応えた超一流の製作陣による壮大な映像プロジェクトです。
その配信を前に、キャスト&製作陣の来日が実現! 真田さん演じる虎永の領地へ漂着する英国人航海士・按針/ジョン・ブラックソーン役のコズモ・ジャーヴィス、ジャスティン・マークス(エグゼクティブプロデューサー /ショーランナー)、レイチェル・コンドウ(エグゼクティブプロデューサー)に、話を聞きました。
●本作、真田広之さんがハリウッド製作の連続ドラマで初主演&プロデューサーを務めていることでも話題ですが、真田さんとのお仕事はいかがでしたか?
ジャスティン:“スター”真田さん以前にわたしたちのパートナーでもあり、プロデューサーでもあったので、彼の(演じる)役について話し合う前に、ハリウッドは日本を間違えて描いてきた部分がだいぶあるという話をしました。ハリウッドで20年も彼は仕事をしてきて、どういうところが気になってるかなど、そういう話からまず始まりました。
レイチェル:実はLAで最初に記者会見をした際、真田さんのこだわりがあふれているので、真田さんのお話だけになってしまうかも知れないとも言われていたほどです(笑)。
ジャスティン:今回、真田さんが参加してくださったことによって、まず膨大なリストが用意されました。それは今までの(日本文化の描写が)間違っていたと教えてくれるものだったのですが、どういうアドバイザーを雇うべきか、我々がまったく知らないような、たとえば所作に関しての方を選んでくださいとか、日本人の俳優たさんたちが、たとえば現代劇しかやっていなかったら専門家を雇い、戦国時代の動き方を教えましょうなどと。普通テレビ番組を作る時にそういうものはないので、そういうことから教わりました。
●そのリクエストを、どのように共有したのでしょうか?
ジャスティン:マニュアルを作ったんです。そのマニュアルが900ページ以上あり、誰がどこの障子から、引き戸から入って来るのか、そしてどこに座るべきか、縁側に近い人は誰か、この部屋に入っちゃいけない人は誰かなど、そういうことをすべてマニュアル化して、そこでようやくスタートラインに立てたんです。なので、11か月の撮影期間の後は、みんなかなりの部分で理解が出来ていたように思います。
●真田さんはだいぶ以前から気にされていたはずなので、本作である意味夢が叶ったのかも知れないですね。
ジャスティン:そうですね。
レイチェル:吉井虎永って、素晴らしい役ですよね。真田さんも人生に一度かしか来ないようなすごい役を演じて、彼の人生のハイポイントの部分になるのだろうと思って実は彼に聞いたら、この作品は若い人のためにやっているんだと。つまり、自分が20年かかってようやく掴んだこういう役を、若い俳優さんたちがもっと短い期間で 掴めるようにしてあげたいんだというんです。本当に真田さんらしいエピソードだと思いました。自分のためじゃなかったんです。
コズモ:真田さんは経験豊富で大輩でありますが、わたしたちみたいに全然経験がない人たちにも、いつも喜んで手を貸してくれ、知識を分け与えてくれました。あれだけのキャリアがある俳優さんで、あそこまで親切にしてくれることって珍しいんです。わたしたちみたいな後輩の俳優に対しても、どのセクションに対しても、非常にいいお手本になってくれたと思います。
撮影=オサダコウジ
『SHOGUN 将軍』
2024年2月27日(火)からディズニープラスの「スター」で独占配信開始
(c) 2024 Disney and its related entities
※R15+ 15歳以上がご覧になれます。
(執筆者: ときたたかし)
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