漫画家・新條まゆ先生が勇気を出して激白 / 出版社から漫画配信会社に圧力か「作家と直接取り引きするなら うちからいっさい漫画を配信させないぞ」

人気漫画『セクシー田中さん』の作者である漫画家・芦原妃名子先生が、みずから命を絶ったとして、多くの人たちが悲しみのなかにいる。ドラマ化に際して苦悩していたとの情報もあり、出版社、漫画家、テレビ局関係者など、それぞれが改めて「この現状をどうするべきか」考えていると思われる。

漫画家・新條まゆ先生が注目

そんななか、漫画家・新條まゆ先生が注目を集めている。彼女には、書いたものの「ずっと投稿できずにいた」という文があるとのこと。それをついに、勇気を出してnoteに公開。多くの人たちが注目し、それぞれが意見をツイートしている。

彼女の実体験が書かれた内容

新條まゆ先生が公開した文は、彼女の実体験が書かれた内容となっている。この記事に、一部を引用して転載しようと考えたが、誤解防止や「理解しやすさ」を考え、一部転載ではなく、彼女のnoteで全文をお読みいただきたい。真実はひとつかもしれないが、現時点では出版社側の論はなく、新條まゆ先生側の意見のみが出ている状態であることを念頭に置き、読み進めてほしい。

＜新條まゆ先生のXツイート＞

「書き上げたはいいけど、ずっと投稿できずにいた、漫画業界最大の問題かもしれない部分に提言しました。現状を知ってもらって、一人一人が変わらなきゃいけない時代なんだと…今回の件で改めて大企業の変わらない体制には辟易しました。是非読んでみてください。漫画家が出版社に搾取される時代が始まっている｜新條まゆ@『虹色の龍は女神を抱く』連載中!」

昨日は面識のある男性漫画家がわたしが今一緒にお仕事してる取引先に根回しして「新條まゆがやばい糞コメントしてるから上司にも伝えた方がいい」ってLINEを送ってることが判明して「はぁ⁉️」ってなったんだけど、その漫画家のポスト見に行ったら「小学館叩いてる漫画家は先生の死を利用して叩きたいだ…— 新條まゆ@『虹色の龍は女神を抱く』連載中! (@shinjomayu) February 10, 2024

原作者とメディアミックス側は話し合いが必要と書きましたが、まず決起集会からがマストです。問題が起こってからは、まず誰も原作者と会いたがりません。最初から会いたがらない人もいますけど…またクレームつけられる、またダメ出しされるって思われますからね。最初が肝心です。— 新條まゆ@『虹色の龍は女神を抱く』連載中! (@shinjomayu) February 12, 2024

書き上げたはいいけど、ずっと投稿できずにいた、漫画業界最大の問題かもしれない部分に提言しました。現状を知ってもらって、一人一人が変わらなきゃいけない時代なんだと…今回の件で改めて大企業の変わらない体制には辟易しました。是非読んでみてください。…— 新條まゆ@『虹色の龍は女神を抱く』連載中! (@shinjomayu) February 14, 2024

圧力か「うちからいっさい漫画を配信させないぞ」

詳細はnoteで確認してほしいが、新條まゆ先生が出版社を仲介させず、直接、漫画の配信会社と話を進めようとしたところ、出版社から配信会社に「そうやって作家と直接取り引きするなら うちからいっさい漫画を配信させないぞ」という圧力があったのだとか。

それが真実であれば、漫画家・作家の立場があまりにも悪すぎる。そして漫画ファンとして、信じたくない出来事ともいえる。皆さんは、新條まゆ先生の激白をお読みになり、どのような感想を持っただろうか。

※冒頭イメージ画像はフリー素材サイト『写真AC』より

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)