島根県 安来市にある無人駅 荒島駅で出会う一畑電鉄“山線”の面影_足立美術館や月山富田城へと続く鉄路を想いながら名湯に浸かり、絶品グルメや絶景 奇景に出会う旅へ
ここは島根県の東端、安来市。
安来市は、海側は宍道湖の母なる湖 宍道湖へと続く中海、山側は飯梨川がつくるおだやかな集落と、難攻不落の城 月山富田城をいだく山あいの絶景が続くまち。
世界的に名高い足立美術館や、どじょうすくいで知られる安来節、月山富田城などの見どころや伝統のものづくりなど、ここでしか見られない景色がいろいろある安来市へ―――今回は山陰線 荒島駅から歩いてみる。
マルチプルタイタンパーがいる荒島駅でのんびり時間
山陰線 荒島駅は、特急スーパーおき・まつかぜ(鳥取~益田・新山口など)・特急やくも(岡山~出雲市)・サンライズ出雲(東京~出雲市)などがとまる安来駅からひとつ松江方の小さな無人駅。
荒島駅はこうした山陰線 特急列車は見事スルーされるけど、旅人はスルーできない魅力がいっぱい。
駅舎の日だまりであたたまって、旧国道9号 山陰道 沿いの古町へ
駅舎には、あったかい日だまりのなかで過ごせるテーブル席があるから、ここでちょっとスマホやノートPCを広げて「どこ行こうかな」「ちょっとメールだけ片付けちゃお」などができる。
駅舎は南側をむいていて、旧国道9号 山陰道 沿いに理髪店や旧家の家並みが続く。
ここから松江方へ3分ほど歩くと、荒島踏切。ここで荒島のまちを見守っている像が……。
幕末・明治を生きた「亀治米」の生みの親―――広田亀治
そう。島根県で明治時代に活躍した小泉八雲・森鴎外と並び記されているのが、「亀治米」の生みの親―――広田亀治。
篤農家(とくのうか)の広田亀治(ひろたかめじ)は、松江藩荒島(現 安来市)に生まれ、明治8(1875)年、病気(イモチ病)や害虫に強くコメの質の良い品種「亀治」を生み出し、県内はもちろん、中国地方、近畿地方にまで普及させた人物。
広田亀治は、米以外にも野菜の品種改良も研究を重ね、その人柄の良さから、米や野菜の種を快く人々に分け与え、人々から尊敬され親しまれたという。
そんな広田亀治の農作業姿の像が、この山陰線 荒島踏切付近にある。
そして、荒島駅で降りたら忘れてはいけないのが……。
一畑電気鉄道 広瀬線 の面影
実は、ここ荒島駅から山側へ向けて線路が敷かれていた時代があった。
その線路は、山陰線 荒島駅から分岐し、月山富田城の城下町として栄えた広瀬まで、飯梨川沿いに敷かれていた。
その名も、広瀬鉄道線、のちの一畑電気鉄道 広瀬線。
いまはその面影はほとんどみることはできないけど、広瀬駅があった付近に、「出雲広瀬駅」という名が残る広瀬バスターミナルがある。これも一度みておきたいスポット。
アート・フォトジェニック・パワスポ……安来には海山の絶景がいろいろ
安来といえば、足立美術館や安来市加納美術館といったアートめぐりをはじめ、「安来のウユニ塩湖」ともいわれる飯梨川河口や、月山富田城跡などの“海山の絶景フォトジェニック”が各地にある。
また、名湯 「さぎの湯温泉」で、日帰り入浴または宿泊も体感したい。明治42年の創業から100年以上続く老舗旅館 さぎの湯荘 の湯船からみえる絶景も、イチ推し。
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次は、荒島駅からすぐの町中華・大衆食堂で味わう、絶品出雲そば&ラーメンと、国道9号・山陰線沿いにたつ海辺の謎の「オートパーラー」へ!
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