セクシー田中さん作者・芦原妃名子先生が他界 / 多くの漫画家や著名人が思いをネットで語る
人気漫画『セクシー田中さん』の作者として知られている芦原妃名子先生が他界。その作品は2023年10月にドラマ化されたばかりで、多くの人たちが漫画とドラマで芦原妃名子先生の作品を楽しんでいた。
同業者といえる多くの漫画家たちもネット上で反応
あまりにも突如として報じられた芦原妃名子先生の他界。彼女は数日前に「色々悩んだのですが、今回のドラマ化で、私が9話・10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った経緯や事情を、小学館とご相談した上で、お伝えする事になりました」と、自身の気持ちを公開。
それが話題となり、その後に「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」とツイート。そして、彼女の悲報が報じられた。ファンはもちろんのこと、同業者といえる多くの漫画家たちもインターネット上で反応を示している。いくつか漫画家たちのコメントをご紹介したい。
<芦原妃名子先生のXツイート>
「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」
攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい。— 芦原妃名子 (@ashihara_hina) January 28, 2024
<赤松健先生のXツイート>
「あってはならない事が起こってしまった。漫画や小説のメディアミックス企画(アニメ化やドラマ化)では、昔から頻繁に「原作者の望まない独自展開やキャラ変更」などが問題になってきた。もっとも近年は「原作者へのまめな報告や根回し」が行われるようになり、昔のような「原作者が協力を拒否して(オリジナル企画へと)タイトル変更」などというような事は少なくなってきたと思う。特にここ数年は「原作そのまま(アングルなども漫画そのまま)」でアニメ化ドラマ化する傾向が強まり、原作ファンからの不満も相当減ってきている印象だ。しかし、それでもまだまだ「(原作者への)事前説明の徹底」と「二次使用に関する契約書」の詰めが甘いということだ。この2点は主に出版社と制作側(製作委員会など)側の問題だが、原作者側でも「事前の説明で納得がいかなかったり、後から約束と違うようなことがあった場合の相談場所やその知識」が必要になってくると考える。また、脚本家がオリジナリティを発揮できない(やり甲斐が少ない)ことも創作の職業としては問題で、ここにどう折り合いをつけていくのか、業界団体(や場合によっては議員チーム)で検討する組織体を作るべきだ。そして今回に関しては、脚本家を責める流れになってはならない」
あってはならない事が起こってしまった。漫画や小説のメディアミックス企画(アニメ化やドラマ化)では、昔から頻繁に「原作者の望まない独自展開やキャラ変更」などが問題になってきた。もっとも近年は「原作者へのまめな報告や根回し」が行われるようになり、昔のような「原作者が協力を拒否して(オ… https://t.co/3y1uLG5A3U— 赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) (@KenAkamatsu) January 29, 2024
<羽生生純先生のXツイート>
「一番良くない展開になってしまってる… お悔やみ申し上げます」
一番良くない展開になってしまってる…お悔やみ申し上げます。— 羽生生 純『ライフに火をつけて ~今あなたの人生、女性マンガの第一話みたいになってますよ。~』やり中 (@hanyunew) January 29, 2024
<森川ジョージ先生のXツイート>
「とんでもなく残念なニュースを目にした。同業者の嘆きの経緯は眺めていたがこんなことになるとは。気持ちがわかるだけに胸が痛い。業界では幾度も繰り返されてきたことではあるが今回の件はもう取り返しがつかない。とにかく残念だ」
とんでもなく残念なニュースを目にした。同業者の嘆きの経緯は眺めていたがこんなことになるとは。気持ちがわかるだけに胸が痛い。業界では幾度も繰り返されてきたことではあるが今回の件はもう取り返しがつかない。とにかく残念だ。— 森川ジョージ (@WANPOWANWAN) January 29, 2024
ショックだな— 漫画家 大竹利朋 (@ootaketoshitomo) January 29, 2024
漫画家にとって自分の作品は命そのものです。絵も物語もキャラクターも、それらはきっと他者が想像するよりもずっとずっと大切なものです。— 浅野いにお/Inio Asano (@asano_inio) January 29, 2024
炎上しても2週間だんまり決め込めば皆んな忘れるのに(経験者は語る)。深く考え過ぎだよ‥。— 小田原ドラゴン (@odawaradoragon) January 29, 2024
さっきから何か書いては消してるそういう同業者が今たくさんいると思う— うめ (@ume_nanminchamp) January 29, 2024
漫画好きな友人から芦原センセイの訃報を悲しむメッセージが届きました…読者にとって何が悲しいかって…作品を作る作家さんの不幸はもちろんめちゃくちゃ楽しみにしてる作品がもう更新されなくなるって事だょね— 佐藤智美 (@tomo_mi_el) January 29, 2024
何も言わなければよかったのか— わたなべ志穂 (@nabeshiho_enjoy) January 29, 2024
あまりに心配する連絡が来るのでお返事を。私は大丈夫です。ただ悔しい。悔しいしかないです。一度しかお話した立場じゃないのに悔しい悔しい悔しい悔しい。先生が逝く理由なんて無かった。— わたなべ志穂 (@nabeshiho_enjoy) January 29, 2024
計り知れないつらさ
どのような背景があったのか、その詳細を知ることはできない。しかし、芦原妃名子先生が追い詰められるほどの状況下にあったのは事実であり、そこには計り知れないつらさがあったといえよう。
【厚生労働省】
もし、あなたが悩みを抱えていたら、その悩みを相談してみませんか
#いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)
0120-061-338
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0120-279-338
いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟)
0120-783-556
※記事画像は『セクシー田中さん』コミックス表紙より
(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)
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