【1/29〜2/4の運勢】2月1週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

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【1/29〜2/4の運勢】2月1週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

今週のおひつじ座の運勢

おひつじ座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ

暗い穴に落ちる

今週のおひつじ座は、自己治癒的な夢のなかにうずもれていくような星回り。

古代ギリシャのアスクレピオス神殿では、病の治癒の祈願にやってきた人々に、眠りによる自然治癒が推奨されていました。

神殿の聖所で見る夢には、しばしば神が現れて治療を施し、目が覚めた時には治癒していたという伝承がのこっていますが、きっとそんなときに見る夢は、泥酔ならぬ「泥睡」のごとき深い眠りだったのではないでしょうか。

あなたもまた、夢見たことをヒントにするべく、できるだけ眠りの質を高めていきたいところです。

今週のおうし座の運勢

おうし座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ

禅機の瞬間

今週のおうし座は、身近な対象物の決定的な変化をしかと捉えていこうとするような星回り。

『土堤を外れ枯野の犬となりゆけり』(山口誓子)という句のごとし。素手で生命をつかまんとする、作者の興した『天狼』の「根源俳句」運動を象徴するような一句です。

かすかではあれど、決定的な変化というものを、ほとんどの人は見逃し、気付かずにスルーしてしまうもの。その意味で芸術とは何よりもまず「発見」の営みなのだと言えます。

あなたもまた、そうした発見を通して自分自身がこれまでとは別物へと変わっていく予感をつかんでいくべし。

今週のふたご座の運勢

ふたご座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ

註解と挽回

今週のふたご座は、みずからの前半生ないし若年期に改めて「註釈」を加えていこうとするような星回り。

幕末から維新にかけての激動期を舞台に、剣の道ひとつに賭けた武士の人生の哀歓と誇りを描いた中山義秀の時代小説『碑(いしぶみ)・テニヤンの末日』において、中山は「後半生は、彼のむちゃな前半生に対する一種の註解みたいなもの」だったと表現してみせました。

ここでいう「註釈」とは、信念を貫く勇気というより、信念を曲げる勇気とセットでついてまわり続けるもののように思えます。

あなたもまた、これまでの転身や転職の意味や本質について、ここで改めて掘り下げ、「註釈」を加えていくことがテーマになっていきそうです。

今週のかに座の運勢

かに座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ

地上の宴

今週のかに座は、人生に必要な笑いやおどけを見定めていくような星回り。

『ルンペン氏わらひのぞける冬夜宴(やえん)』(河野静雲)という句のごとし。

あくまで知らぬふりをしてはじっと目を注ぎ、さまざまな思いを裏に秘めつつも、その俳号があらわすように、表面にはただ静かにありのままの世界の姿を描いてゆく。こういう人物に触れていると、本当の滑稽というのは本当に厳粛な人にしか生じえないのかも知れないという思いが強くなる。

あなたもまた、そんな厳粛と滑稽とがしずかに手をとり合っていくような感覚に感じ入っていくべし。

今週のしし座の運勢

しし座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ

懐かしい情景

今週のしし座は、内側に流れる感情の在り様を穏やかな「水」として実感していくような星回り。

しばしば炎に例えられる「怒り」と同じ様に、誰かを恋慕う「好き」という感情もまた、たがいに熱く燃え上がるものとして、その激しさや勢いが「火」のイメージに託されがちなものの代表例と言えるでしょう。

しかし、例えば林芙美子が若い貧乏夫婦の日常を描いた『魚の序文』という小説では、「結婚して苔に湧く水のような愛情を、僕達夫婦は言わず語らず感じあっていた」と書いて、男女間の愛情を穏やかな「水」のイメージに託しています。

あなたもまた、激しく盛り上がるだけが能ではないことを確認するべく、もっと穏やかで、ささやかで、でもおいしそうで、いい匂いが漂ってくるような、そんな愛の消息を敏感にかぎつけていきたいところです。

今週のおとめ座の運勢

おとめ座をイメージした女性のイラスト
illustration by ニシイズミユカ

私以前のものから一個の私へ

今週のおとめ座は、一周まわって物語のヒロインとして自己劇化していく遊びに興じていくような星回り。

『詩に痩せて二月渚をゆくはわたし』(三橋鷹女)という句のごとし。

黒髪を海風になびかせて、渚の砂に一つ一つ足跡をのこしてゆく自身の姿を、「わたし」と言挙げしてみせるあざとさを、一般的には感傷的なヒロイズムとも鼻もちならない自己陶酔と取る向きがあるが、ここはあえて「ごっこ遊び」のみずみずしい臨場感を無心で楽しんでいるものとして取りたい。

あなたもまた、そうした鷹女の確信犯ぶりを見習ってみるべし。

今週のてんびん座の運勢

てんびん座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ

生命と彫刻

今週のてんびん座は、見かけの華やかさや一時的な評価ではなく、疑いようのない実質としての‟真の満足”を追求していくような星回り。

岡本かの子の代表作『金魚繚乱』は、崖上の広大な邸宅に住むお嬢様と崖下で金魚屋を営む家のせがれという分かりやすい階級格差を軸に、男女の一生の交錯劇を描いた小説です。ここで取り上げたいのはそんな絢爛たるフィナーレではなく、次のような物語の中盤に出てくる研究所の日常での一コマ。

「水を更えてやると気持よさそうに、日を透けて着色する長い虹のような脱糞をした。」

ここには、泥をすすってでも一途に生きる人間の苦悩や格闘を描くという、この作品の根底にある真のテーマが、金魚に置き換えられ、さりげなく示されているのではないでしょうか。あなたもまた、こうしたさらりと配置された満足の美しさこそ、いま改めて追求していくべきお手本にしていくべし。

今週のさそり座の運勢

さそり座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ

水面へ浮上してくるもの

今週のさそり座は、贈与にまつわる深い記憶を引き出していこうとするような星回り。

『林檎剥くときは優しい顔をする』(相沢文子)という句のごとし。

「林檎」というアイテムには、誰かから誰かへと直接手渡されるアナログさだったり、贈り物に含まれるどこか甘酸っぱいような情感がある種の土臭さとつねにセットになっていて、掲句にはそうした「林檎」が読者の生活に入り込む余地について、ストレートに問うてくるような響きがあります。

あなたもまた、こんな暗い時代だからこそ、林檎を剥いたり剥かれたりする時間くらい確保していきたいところです。

今週のいて座の運勢

いて座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ

移ろいと解放

今週のいて座は、さわさわ、ピチピチした精神の弾力性を取り戻していこうとするような星回り。

都会を逃れた田園生活での、みずからの病的な心理や心象風景を描いた佐藤春夫の『田園の憂鬱』では、さまざまな川の描写が登場します。

こうした絶えず変転していく比喩の連鎖は、それ自体が佐藤の精神の不安定さを物語ってしまっているのと同時に、まったき自由に解き放たれた精神の伸びやかな可能性を書くことでみずから取り戻していこうとした作家としての意地をも感じさせます。

あなたもまた、どこかでこうした佐藤の自己蘇生への試みにならっていくことになるかも知れません。

今週のやぎ座の運勢

やぎ座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ

予定調和の“外”へ

今週のやぎ座は、想定外の現実に目の覚めるような思いで直面していくような星回り。

『突兀として少年らストーヴに』(小川芳江)という句のごとし。

「突兀(とっこつ)」は、岩などがごつごつと突きでている様をあらわす語。だとすると、この形容詞から「少年ら」という展開には飛躍があり、意外性にもとづく発見がある。つまり、数人でストーヴを囲んでいたのが少年らではなく、青年らや男衆というのであれば意外性はうすらぐし、おそらくは句にもならなかったはず。

あなたもまた、そうした見慣れた検索ワード化した頭の中の言葉たちの“外”へと突き抜けていくべし。

今週のみずがめ座の運勢

みずがめ座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ

無数の星と一片の詩

今週のみずがめ座は、自分をできるだけどっしりとした存在や物語にこそ結びつけていこうとするような星回り。

川端康成の最も有名な作品と言える『雪国』は、文字通り寒い季節の北国が舞台の作品ですが、寒い季節は星がひときわ鮮やかで、それを川端は「寒気が星を磨き出す」とユニークな比喩で捉えています。

そして、この作品のフィナーレである火事の場面では、主人公である島村の視点から圧倒的なまでの天の川体験を描き出すのです。

あなたもまた、『雪国』の主人公・島村のようにどんな環境でなにを体内に流れ込ませていくかを大切にしていきたいところ。

今週のうお座の運勢

うお座をイメージした女性のイラストillustration by ニシイズミユカ

橋の上で入れ替わる

今週のうお座は、一見矛盾する感情がどこかから降って湧いてくるような星回り。

『立春の米こぼれをり葛西橋』(石田波郷)という句のごとし。

こぼれている米の白さは、寒々しさに覆われていた東京にやってきた春の色であり、少し先の未来からやってきつつある待ちに待った平和の色でもあった。少なくとも、作者にはそう感じられていたように思います。

あなたもまた、なぜこんな風に思うのか、その場ではすぐには分からないような感情をこそ道しるべにしていきたいところです。

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