映画『ある閉ざされた雪の山荘で』森川葵インタビュー「ミステリーとしても“芝居対決”としても楽しめる作品」
著作の国内累計発行部数が1億部を突破した東野圭吾の長編小説『ある閉ざされた雪の山荘で』が重岡大毅主演で実写映画化。 共演には、間宮祥太朗、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵ら超豪華キャストが集結。1月12日(金)より公開中です。
原作は東野圭吾が、1992 年に発表した『ある閉ざされた雪の山荘で』の実写映画化作品。登場人物が全員役者で あり、彼らが挑む新作舞台の主役の座をかけたオーディションの最終選考が、“大雪で外部との接触が断たれた山荘”という架空の密室空間 で行われる設定で、書籍発売当時大きな話題となりました。ところが映像化については、トリックや人物描写の複雑さから不可能と長年思われて いたことに加え、東野自身も「想像もしていなかった」と語るように、今回の実写映画化の仕上がりに不安を覚えていたことを明かしています。しかし試写での鑑賞後、「それは全く杞憂でした」と言い切り、映画の完成度の高さを絶賛。原作者も「見事」と唸るサスペンス・エンターテイン メントが誕生となりました。
本作で圧倒的な演技色を持つ天才女優・麻倉雅美を演じた森川葵さんにお話を伺いました!
――まずは「スポーツスタッキング」のアジア大会での金銀銅メダル獲得おめでとうございます!(取材は11月22日、アジア大会直後に実施)
ありがとうございます!実は韓国に行っておりました。さっき、(共演の)中条あやみにも「おめでとう!」と言ってもらえて本当に嬉しいです。
――素敵なお祝いですね。中条さんもそうですが、本作でご一緒する皆さんは長いお付き合いの方も多いのではないですか?
昔から一緒に仕事してる仲間ばかりで、すごく懐かしい気持ちと、みんなは大人になってるんで、新鮮な気持ちと両方あります。10代から知っている仲間とこうしてまた一緒に作品作りが出来ることは嬉しいですね。
――撮影も楽しく臨まれたのではないでしょうか。
休憩中はみんなすごくわちゃわちゃしていて、ただの仲良しの友達っていう感じなんです。でも撮影に入ると気が変わるというか、人が変わった?!と思うぐらい、みんなスイッチが切り替わるので、さすがだなと思いました。
――本作は山荘の中で起きる事件ということで、ミステリーの定番という感じがたまりませんが、森川さんは最初この設定にどの様な印象を受けましたか?
外は晴れているのですが、セットの外とかにはすごく寒そうな吹雪の様子が作られていて、それでグッと空気が引き締るというか、「戻れない」感が出るなと感じました。コメディとシリアスの絶妙なバランスもすごく絶妙に作られていて面白いなって。私は普段プライベートでミステリーを読んだり観たりすることがあまり無くて、本作も台本を最初に読んだ時には「ん?」と思って戻ったりして。でもすごく面白かったんです。私の様にミステリー初心者の方にもオススメしたい作品だなと思います。
――さらに映像化されることによって、また違う味わいになるというか、ミステリー以上に人間ドラマを感じました。
後味が良いんですよね。色々な事が起きていくけれど、最後には登場人物たちにエールを送りたいと思える。そんなところが魅力のお話だなと思いました。
――本作では新作舞台の主演の座を争う様子が描かれていますが、森川さんは負けず嫌いの方ですか?
負けん気が強いというよりは、やらなきゃいけないことがあるのに出来ないということがあり得ないというタイプです。やりなさいと言われたことに対しては、全部やりきりたいんです。
――だから色々なことが出来て素晴らしいのですね!
ありがとうございます。でも全部が全部中途半端になっちゃっている部分はあります。1個を自分で突き詰めるっていうよりは、色々なことに手を出していることが多いので、2024年はもっと1つのことを極められたら良いなと思います。お題や挑戦することがあると燃えるので、頑張れる何かを見つけたいですね。
――森川さんのご活躍を一ファンとしてもとても楽しみにしています。最後に映画を楽しみにしている方にメッセージをおねがいします。
素晴らしい俳優の皆さんとこうやって一斉に集まって、一緒にお芝居出来たということが、すごく良い経験になりました。学生ものだと、こうやって何人ものみんなと共演出来ますが、大人になったらなかなか無い状況なので。ミステリーとしても、芝居対決としても楽しめる作品です。ぜひ大きなスクリーンで、推理しながら楽しんでください!
撮影:オサダコウジ
『ある閉ざされた雪の山荘で』
1月12日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
重岡大毅
中条あやみ 岡山天音 西野七瀬
堀田真由 戸塚純貴 森川葵
間宮祥太朗
原作 東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」(講談社文庫)
監督 飯塚健 脚本 加藤良太 飯塚健 音楽 海田庄吾
主題歌「FICTION」(WEST.)
製作 小西啓介 島田浩一 松本智 中村浩子 渡辺勝也 森川真行
エグゼクティブプロデューサー 小西啓介 企画プロデュース 大畑利久
プロデューサー 橋口一成 清家優輝 アソシエイトプロデューサー 関口周平 石塚清和
撮影 山崎裕典 初野一英 照明 岩切弘治 録音 反町憲人 美術 相馬直樹 装飾 西野共未 小道具 三﨑茉莉子
衣裳 白石敦子 ヘアメイク 内城千栄子 スクリプター 石川愛子 編集 森下博昭 VFXスーパーバイザー 斎藤大輔
音響効果 松浦大樹 キャスティング 杉野剛 助監督 黒田健介 制作担当 竹内哲也 後藤一郎 ラインプロデューサー 濱松洋一
製作幹事・配給 ハピネットファントム・スタジオ 制作プロダクション ファインエンターテイメント
(C)2024映画『ある閉ざされた雪の山荘で』製作委員会 (C)東野圭吾/講談社
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