街の探索、外出先での支払いにも。配車・フードデリバリー・決済を完結するインドネシア発アプリ「Gojek」

Gojekはインドネシアのハイテクスタートアップ業界の先駆者として登場し、多面的なスーパーアプリを通じて人々の日常生活のあり方に革命を起こしている。

Nadiem Makarim氏とそのほか起業家たちによって2010年に設立されたGojekは、乗り合いサービスからインドネシア社会のさまざまな側面に触れる包括的なテクノロジー・プラットフォームへと進化した。

バイクの乗り合いサービスとして始まったGojek

Gojekの創業は、多くのインドネシア人が直面する共通の課題である交通渋滞に対処することに根ざしていた。

タイやベトナムのモトタクシーに触発されたNadiem Makarim氏は、交通の悩みを和らげるだけでなく、単一のプラットフォームを通じて幅広いサービスを提供するソリューションを構想。その結果生まれたのがGojekだ。

当初はバイクの乗り合いサービスとして導入されたが、現在では総合的なサービスを提供するスーパーアプリへと成長した。

Gojek 公式サイトより引用

Gojekアプリは、交通、フードデリバリー、決済、ショッピングなど、さまざまなサービスをシームレスに統合している。このエコシステム・アプローチにより、Gojekは何百万人ものインドネシア人にとって日常生活に欠かせないものとなっている。

交通手段のイノベーション

Gojekは、インドネシアの交通セクターに革命を起こした。

同社は通勤・通学向けにアプリを通じてバイクやタクシー、相乗りまで簡単に予約できるという、インドネシアの賑やかな都市部を移動するための便利で効率的なソリューションを提供している。

安全性とアクセシビリティを重視しているため、何百万人ものユーザーから信頼されている。

フードデリバリーへの参入

GoFoodとして知られるフード・デリバリー・サービスへの進出は、Gojekのもう一つのマイルストーンとなった。

GoFoodでは、ユーザーが地元の飲食店から国際的なチェーン店まで注文することが可能。消費者に多様な食事体験を提供すると同時に、小規模事業者の経済的機会を促進している。

豊富な選択肢を提供するGoFoodは、インドネシアのフードデリバリーの状況を一変させた。

金融サービスへの拡大

Gojekのインパクトは、交通手段やフードデリバリーにとどまらず、金融サービスの領域にまで及ぶ。同社のデジタル・ウォレットであるGoPayの導入は、金融包摂の推進に重要な役割を果たしている。

Gojekのユーザーは、キャッシュレス取引、請求書の支払い、さまざまな金融サービスへのアクセスが可能。インドネシアのデジタル経済の成長に貢献できるという。

小規模ローカルビジネスに貢献

Gojekのプラットフォームは小規模ローカルビジネスに貢献し、さまざまなサービスを通じて収入を得る機会を提供している。

乗り合いタクシーの運転手になったり、GoFoodと提携して食品を販売したり、宅配便サービスを提供したりと、Gojekのエコシステムは多様な分野の個人に経済的機会を創出している。

インドネシアでの成功は国際的な拡大につながり、同社はほかのハイテク大手と協力する戦略的な動きを見せている。

Tokopediaと合併してGoTo Groupを設立したことは、インドネシアのみならずシンガポールやベトナムなど東南アジア諸国をリードするテクノロジー・プラットフォームになるというGojekのビジョンを体現するものだ。今後も同グループのグローバルな活躍に期待したい。

参考・引用元:Gojek

(文・Techable編集部)

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