新海作品に欠かせないアーティスト天門「『ほしのこえ』は僕にとってもターニングポイントだった」最新作についてもコメント!

言の葉の庭

現在タワーレコード渋谷店8階「Space HACHIKAI」で開催中の「新海誠展」。5月26日に新海誠監督と最新作『言の葉の庭』の音楽を手掛けたKASHIWA Daisukeさん、これまで新海作品5作品の音楽を担当した天門さんがトークショーに登場しました。

新海監督自主制作アニメーション『彼女と彼女の猫』を皮切りに、商業デビュー作『ほしのこえ』、『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』まで、新海作品5作品の劇伴音楽を手掛けた天門さん。実は新海監督と天門さんはゲーム会社に勤務する後輩・先輩の間柄で、その縁から天門氏は新海作品の音楽を担当するようになったそうです。

新海監督は天門氏について「僕が97年に作った『彼女と彼女の猫』の曲を天門さんに作っていただいてその曲を聴いた時、ああ、すごい人が会社にいるんだなと思いました」と当時を振り返り、天門氏さんは「監督の商業デビュー作となる『ほしのこえ』は僕にとってもターニングポイントになった作品。それまで劇伴というものをやったことがなかったので、仕事をしていて楽しかった」と話しています。

一方、新海作品に感銘を受け、監督に手紙と自らのCDアルバムを送ったことをきっかけに監督と出会ったKASHIWAさんは、『言の葉の庭』で初めて新海作品へ参加。そんなKASHIWAさんは、天門さんの音楽について「水が流れるような流麗な音楽。現実では場面場面で音楽が流れたりはしないが、天門さんの音楽はごく自然にその場面に溶け込んでいくよう」とコメント。

天門さんも「僕自身もまさにKASHIWAさんの音楽は水が流れるというようなイメージがあった。綺麗な旋律の中にドキッとするような音が入ってきて、いい意味での緊張感もある」と話し、新海監督も「KASHIWAさんの音楽は、否応無く天から降ってくるもののようなイメージがあり、『言の葉の庭』のテーマのひとつである“雨”に合うと思った。そして、人生の中でさまざまに上から降ってくる出来事、出会いだったり試練だったり、そういったものをすべて表すような、“避けようのない音楽”という感じがする」と評しています。

最後に『言の葉の庭』について3人は、「ぜひ観てください!その一言に尽きます」(天門さん)、「世界で一番進んだアニメーションだと確信しています。今まで気づかなかった葉や雨の美しさに改めて気づかされる。アニメを観ることで現実がより美しく見える、そんな作品です」(KASHIWAさん)、「観て後悔させることはないと思っています。」(新海監督)とメッセージを残し、トークショーは終了。集まった観客から大きな拍手が贈られました。

『言の葉の庭』 – 5月31日ロードショー
http://www.kotonohanoniwa.jp/

(C)Makoto Shinkai/CoMix Wave Films

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

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