インドネシアの屋台・個人商店にデジタル革新を。EC大手「Bukalapak」の戦略とは?
世界第4位の人口を誇る東南アジアの国、インドネシア。Bukalapakは、インドネシアの中小企業と消費者をつなぐプラットフォームとして、デジタル経済の牽引者となっている。
「全ての人々に公平な経済を」をミッションとして掲げているBukalapakは、2021年にインドネシア証券取引所史上最大の上場を果たした。
屋台・個人商店にデジタル革新をもたらす「Mitra Bukalapak」戦略
インドネシアには、屋台や個人商店などの「Warung(ワルン)」と呼ばれる小規模な商店が数多く存在する。これらのWarungは、インドネシアの経済を支える重要な役割を果たしている一方で、デジタル化の遅れが課題となっている。
そこで、インドネシアの電子商取引大手であるBukalapakは「Mitra Bukalapak」というアプリを通じて、Warungへのデジタル化支援を開始した。Mitra Bukalapakは、Warungに以下のサービスを提供する。
· 銀行口座開設・決済サービス
· 商品仕入れ・在庫管理サービス
· マーケティング・販売支援サービス
これらのサービスにより、Warungはデジタル化を進めることが可能となり、大企業との競争力を高めることができるようになったという。
Mitra Bukalapak戦略は、インドネシアの中小企業のデジタル化を促進するだけでなく、新たなビジネス機会の創出にもつながっている。Bukalapakは、今後もMitra Bukalapak戦略を拡大し、インドネシアの経済発展に貢献していく構えだ。
銀行との提携により包括的なサポート、集まる注目
Bukalapakは、スタンダード・チャータード銀行と提携し、AWS上でBukaTabunganというデジタルバンキングサービスを発表した。
BukaTabunganは、1億1,000万人以上のユーザーと2,000万人以上のビジネスオーナーを対象とした、包括的で安全な銀行サービスだ。
このサービスは、AI、生体認証、E-KTP検証などの先進技術を活用し、完全なペーパーレスの口座開設プロセスを実現している。これにより、金融サービスへのアクセスが限られている中小企業をサポートし、インドネシア全体での金融包摂の拡大を目指している。
Bukalapakの「デジタルアプローチ」は、インドネシアの中小企業のデジタル化を加速させるだけでなく、同国の経済発展にも大きな影響を与えている。同社の取り組みは、今後も世界各国の中小企業のデジタル化を支援するモデルとして注目を集めていくことだろう。
東南アジアを代表する企業の一つとして同社はますますの発展が期待されている。
参考・引用元:
Bukalapak
Mitra Bukalapak
文・Alley(有吉隆浩)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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