【栃木県旧南那須町(那須烏山市)】小さな暮らし。子どもたちの声は穏やかな日常だ
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、栃木県旧南那須町(那須烏山市)を写真とともに紹介する。
Vol.123/栃木県旧南那須町(那須烏山市)
旧南那須町へやって来た。「那須」という地名に訪れると、栃木県にいるなあと感じるじぶんがいた。南那須庁舎を訪れる。ゆるやかな丘陵に囲まれているような地形で、庁舎も丘の上にあり、遠くを木々に囲まれた景色を見渡すことができた。庁舎の近くには烏山線の「大金駅」がある。名前も大金(おおがね)なので、縁起を担ぐ人が訪れているかもしれない。
同じ日に、別の場所で水が張られた水田を見ることはあったけれど、旧南那須町ではお母さんが手植えをしている様子に出会った。主には田植え機を使っていて、細かなところを手で植えていたのかもしれないし、もしかしたらぜんぶ手植えなのかもしれない。ただ、黙々と苗を植えていく背中には、グッと感じるものがあった。
大金駅の裏には小学校があるみたいで、休み時間なのか、子どもたちの元気な声が聞こえてきた。そういうことはよくあるけれど、ここで聞いた声は、とにかく明るくて楽しそうだった。その声を聞いていると、やっぱり平和は尊いと、話が大きくなってしまうようなことも脳裏によぎるものだな、なんてことを思う。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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