iPhoneユーザーなら共有アルバムを使ってみよう
共有アルバムとは
共有アルバムは、iPhoneで写真や動画をアルバムに入れて他のユーザーと共有できる機能です。共有相手のユーザーはアルバム単位で設定可能です。家族用のアルバムと友人用のアルバム、恋人用のアルバムという具合で複数の共有アルバムを使い分けられます。
また、iPhoneには通常の「アルバム」という機能もありますが、共有アルバムは別物です。通常のアルバムを共有アルバムにするわけではなく、作成する段階で通常のアルバムとは別の手順で行います。
共有アルバムの使い方
共有アルバムの使い方について見ていきましょう。
新規で共有アルバムを作るときの手順
初めて共有アルバムを使うときには、iPhoneの設定で「写真」を選択しましょう。「共有アルバム」の項目があるので、そこのスイッチをオンにすると共有アルバムが使えるようになります。
次に写真アプリを開いて、左上の「+」をタップしましょう。「新規共有アルバム作成」という項目が出てくるので、そこから共有アルバムを作れます。
宛先を入力する画面が出てきますが、この宛先というのは共有相手のことです。メールアドレスで指定するようになっています。右側の「+」をタップすれば、複数の宛先を指定することも可能です。作成をタップすれば、共有アルバムが作られます。
作成後の共有アルバムに写真や動画を追加する方法
作成直後の共有アルバムには何も入っておらず空の状態です。
空の共有アルバムの中には、「+」マークがあるので、写真や動画を入れる際にはそこをタップしましょう。そして、写真や動画のサムネイル画像を選択すると、共有アルバムの中に追加することができます。
追加された写真や動画は共有アルバムの中にサムネイル画像が表示されます。もっと追加したい場合には、「+」をタップすればいつでも共有アルバムに写真や動画を追加可能です。
共有アルバムから写真や動画を削除したい場合には、サムネイル画像をロングタップして「共有アルバムから削除」を選択しましょう。この操作で共有アルバムからは削除されますが、端末からは削除されず残せます。
また、画像や動画を開いた状態で右上のゴミ箱マークをタップして削除すると、端末からも削除されるため注意しましょう。
作成後の設定変更
共有アルバムを開いた状態で右上の人のマークをタップすると、共有アルバムの編集ができます。参加者の投稿を許可するかどうかの設定や、公開Webサイトなどの設定です。
公開WebサイトをオンにするとURLさえ分かれば誰でも閲覧できるようになるので注意しましょう。公開したい目的がなければオフにしておくのが無難です。
共有アルバムの名前変更や参加者の追加などは右上の「…」マークから行えます。
共有アルバムのメリット
共有アルバムは他のユーザーと写真や動画を共有できるだけでなく、次のようなメリットもあります。
iCloudの容量を消費しない
共有アルバムに写真や動画を保存してもiCloudの容量は消費しません。
また、共有アルバムに写真や動画を追加した後にiCloudとiPhoneから、その写真や動画を削除しても共有アルバムからは消えない仕様です。そのため、共有アルバムを活用することで、iPhoneやiCloudの容量を超える分の写真や動画を保存できます。
保存できる枚数が実質無制限
共有アルバムは最大で200個まで作成可能です。また、1つのアルバムに最大5,000枚まで写真や動画を追加できます。そのため、共有アルバムに追加できる写真や動画は最大で100万枚です。
一応制限は設けられているものの、使い切ることはほぼないでしょう。実質無制限に写真や動画を保存できるのがメリットです。写真や動画のバックアップ目的でも使えます。
自分1人だけでの利用も可能
共有アルバムは複数のユーザーで使用する機能と思われがちですが、自分1人でも利用可能です。新規で共有アルバムを作成する際に、共有相手のメールアドレスを空欄のままにして作成すれば誰とも共有されません。
自分で写真を保存しておきたい場合などに使えます。iPhone本体やiCloudの空き容量が少ない場合などに便利でしょう。
iPhoneで撮影した写真や動画以外も保存可能
共有アルバムに保存できるのは、iPhoneで撮影した写真や動画だけではありません。iPhone本体に保存されている写真や動画なら、iPhoneで撮影したものでなくても、共有アルバムに追加できます。例えば、友達に送ってもらった写真やWebサイトからダウンロードした写真などです。他のスマホやタブレット端末、デジカメなどで撮影した写真でも問題ありません。
ただし、追加したい写真がiPhoneに保存されていない場合には、いったんiPhoneに保存する必要があります。
共有アルバムのデメリット
共有アルバムを使用する際には、次のようなデメリットも認識しておく必要があります。
写真や動画の画質は圧縮される
共有アルバムに追加した写真や動画は、そのままの状態で保存されるわけではありません。画質の良い写真は長辺が2048px以下になるように自動的に縮小された上で保存される。動画も画質の良いものは720Pの画質に落とされる仕様です。
そのため、バックアップ目的で保存する場合には注意しましょう。
ただし、iPhoneの小さい画面で見る分にはほとんど変わりません。他のユーザーと共有する目的で使用するのであれば、さほど気にする必要はないでしょう。
動画は時間制限がある
動画に関しては1本15分までのものしか保存できません。15分以上の動画も追加しようとすればできますが、15分以下になるように自動的にトリミングされる仕様になっています。
アクセス時に通信容量を消費する
共有アルバムに追加した写真や動画は、iCloudのサーバーに保存されます。そのため、アクセスするたびに通信する点に留意しておきましょう。特に通信容量の少ないプランを利用している場合には要注意です。共有アルバム内の写真や動画を頻繁に見ていると、通信容量をすぐに使い果たしてしまう可能性もあります。
なるべく自宅のWi-Fiなど、通信容量を気にせずに済む環境で見るようにしましょう。
写真や動画の追加は手動のみ
iPhoneで撮影した写真や動画を自動的に共有アルバムに追加することはできません。新しく撮影した写真や動画を共有アルバムに保存する際には、その都度手動で行う必要があります。そのため、やや面倒だと感じる人もいるかもしれません。
共有アルバムはこんな人におすすめ
共有アルバムは、家族や友人、恋人などと写真を共有したい人におすすめです。相手もiPhoneユーザーなら手軽に写真や動画を共有できます。共有したい写真や動画が多くても、容量を気にする必要がないため利用しやすいでしょう。
iCloudやiPhone本体の容量が一杯になりそうな人にもおすすめです。共有アルバムに写真や動画を保存してから、iCloudやiPhone本体から削除すれば空き容量を増やせます。そして、共有アルバムに保存した写真や動画は、画質は落ちるもののいつでも見られます。ダウンロードして再びiPhone本体に保存することも可能です。
また、写真や画像をパソコンの大きい画面で見ることは少なく、iPhoneの画面で見ることが多い人にもおすすめです。iPhoneの画面なら、画質が落とされても、オリジナルの画質とほとんど見分けがつきません。
まとめ
iPhoneの共有アルバムを利用すれば、他のユーザーと写真や動画を簡単に共有できて便利です。保存可能な上限枚数はあるものの非常に多いため、実質無制限で保存できます。iCloudの容量を消費せず共有相手なしでも使えるため、バックアップ目的でも使用可能です。
ただし、追加した写真や動画は画質が落とされ、15分以上の動画はトリミングされた上で保存されます。その点に留意して使用するようにしましょう。
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