お財布にも環境にも優しい!強風に負けず、濡れても雫が気にならないロンドン生まれの傘「Gilley」

傘をさすと風で折れたり、さしていないときはあちこちに雫が垂れたり、乾かすためにそこら辺に置いたら忘れてしまったりと、傘に不満のある人は少なくないのでは。

英ロンドンのスタートアップGilley社は、こうした傘の課題を解決するため、ユニークな防水ケースを備え、強風にも耐えられるよう設計された傘「Gilley」を開発。資金調達サイト「Kickstarter」にてプロジェクトを実施中だ。Gilleyは複数の海外メディアでも取り上げられるなど、注目を集めている。

環境にも優しい!通勤のお供にも最適な傘「Gilley」

Gilleyにはユニークな硬い防水ケースが付いており、濡れた傘をこのケースに入れれば、雨の雫を気にせずポケットやバッグに収納できる。荒天の日もGilleyがあれば安心!最大風速30mの強風にも耐えられる。大きさは500mlの水筒と同じサイズ。スリムで軽量のため、通勤のお供に最適だろう。

同社によると、多くの人は年間平均2本の傘を所有しており、傘の平均寿命はおよそ半年、平均価格は1本10~15ポンドといわれている。つまり、1年で20~30ポンドを傘のために消費している計算になる。壊れた傘は、パーツ毎に分解しないとリサイクルに出せないが、そこまでする人は少ないという。

傘にまつわるわずらわしさを解消し、強風でも折れないGilleyは、お財布にも環境的にも優しいアイテムといえるだろう。

ケース・傘の部分には工夫がいっぱい

Gilleyは左に回すとゆるまり、右に回すと締まる仕組みだ。 お好みで、ケースを持ち手として使用することもできる。ケースを持ち手にする際は、小さなハンドルをケースの開口部にねじ込み、しっかりと固定されるまで右方向にねじればOKだ。 ケースは完全な密閉性と防水性を有しており、傘を湿った状態で収納できるよう設計されている。また人間工学に基づき、持ちやすい作りになっている。 スタイリッシュなケースにふさわしく、傘の部分も強くて耐久性のあるものに。マイクロファイバーを使用し、強風にも耐えられるよう通風孔を作り、疎水性コーティングを施しているほか、強化ファイバーグラス製フレームとアルミニウム合金シャフトを採用している。

徹底的に傘にこだわるGilley社

雨の雫が気にならず、風にも強い傘「Gilley」を開発したのは、英ロンドンに本部を置くGilley社。2021年に創業し、従業員は2~10名という会社で、アパレル・ファッションの小売業を営んでいる。

米ニューヨークからロンドンに留学した創業者のReid Jacoby氏は、毎日の通勤が雨風との戦いで、ずぶ濡れになることも多かったそう。そのフラストレーションを原動力に、信頼性のある傘を完成すべく奮闘したという。

初期の試作品を路上でテストしていたとき、共同創業者となるJack Rees氏に出会ってから2年、14におよぶ試作品を経て、現在のチームとGilleyがあるという。

(文・根岸志乃)

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