丸亀製麺などを運営するトリドールが大学と連携したビジネスコンテストを開催。最終選考会をレポート!

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丸亀製麺を運営する株式会社トリドールホールディングスが10月26日(木)に開催した、「第3回トリドール持続可能ビジネスコンテスト」最終選考会の模様をレポート。

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本コンテストは、大学生が経営陣に対して、企画した持続可能ビジネスをプレゼンテーションするというものだ。審査員は、トリドールホールディングス 代表取締役社長 兼 CEO 粟田貴也氏、取締役副社長 兼 COO 杉山孝史氏、取締役 兼 CSCO 神原正敏氏、執行役員 兼 CMO 南雲克明氏、株式会社丸亀製麺 代表取締役社長 山口寛氏の5名が務めた。

審査員

最終選考会では、予選を通過した5チームによるプレゼンテーションが行われた。
代表取締役社長 兼 CEO 粟田氏は、外食産業を取り巻く現状の厳しさを述べながら、トリドールの「食の感動は誰が作るのか」をモットーに、「これからも持続可能な社会の実現に向けて力になれる存在になっていきたい。新たなビジネスの構築を行っていくための多角的な提案を毎回楽しみにしています。」という挨拶で開演した。 

学生らによる多種多様なプレゼンテーション

1026_Bizcon_062 学生発表

 発表順は抽選によって当日決定され、最初の発表は、文教大学田中ゼミB班の「MONICOM」。彼らが提案したのは、聴覚障がい者の顧客体験価値を充実させるためのツールである。聴覚障がい者へのアンケート結果を踏まえながら、店舗での視覚で伝達するコミュニケーション機器の必要性を述べた。その上で、透明ディスプレイに音声認識した字幕が表示されるモニターの導入を提案した。さらに、顧客視点だけでなく、雇用視点においてもMONICOMが有効的であるとし、聴覚障がい者にとって安心して利用しやすい、さらには労働しやすい環境を提供することでカンパニーとしての成長も見込めるのではないかと締めくくった。発表後には審査員からのコメントがあり、顧客と従業員の双方の視点を持って提案していることへの評価の声が複数上がった。

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次に発表を行ったのは、駒澤大学中村ゼミB班。タイトルは「振れフレ地元応援!ご当地シェイクうどん」だ。元気の良い掛け声から発表が始まり、会場を盛り上げた。今年、丸亀製麺から発売されヒットしたシェイクうどんと地域活性化を掛け合わせ、各都道府県の特産ドレッシングを使用したシェイクうどんを販売するという提案だ。実際に3種のドレッシングを使用して調理した結果の報告も行い、実現可能性の高さを示した。審査員からは、地域社会とビジネスの双方に対するサステナビリティを両立している点を評価する声が上がった。

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3番目に発表を行ったのは、国際医療福祉大学。「UDON DE UNDO」というテーマで、スマートフォンの歩数計測機能と丸亀製麺の公式アプリを連携させるというアイデアを発表した。歩数の目標達成度に応じてクーポンを配信するなど、丸亀製麺の継続的なユーザーを確保することができるような戦略だった。チームのメンバーらはオリジナルのTシャツを着用して発表に臨み、聴衆の心を掴んだ。

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続いての発表は、文教大学田中ゼミA班の「余剰資源をエシカルジンに」。食品ロスの課題に注目し、廃棄されるうどんを使用した「エシカルジン」を作るという提案を行った。さらに、エシカルジンを丸亀製麺の店舗で提供し、ディナーの顧客を増やすという案も提示。審査員からは、「夜の丸亀の需要に貢献できるのではないか」などと高評価のコメントが上がった。また、エシカルジンのレシピ内容についての具体的なコメントが上がるなど、実現可能性の高さが感じられた。

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ラストの発表を務めたのは駒澤大学中村ゼミA班の「職の感動で、この星を満たせ。」。中学生を対象とした職場体験のアイデアを提案した。従来の職場体験に加え、オリジナルのノート作成などをプロセスに加えることで、個人の成長につなげるというものだ。人材育成だけでなく、近隣の中学校など地域との関わりを持つこともできるという点まで見据えた発表であった。審査員からは、「学生視点での仕事のやりがいとは?」という質問が投げかけられるなど、働くことのやりがいや喜びについて意見交換をし合う場面も見られた。

最優秀賞は文教大学田中ゼミB班「MONICOM」

5チーム全ての発表終了後、審査員による得点の集計が行われた。最優秀賞は文教大学田中ゼミB班「MONICOM」、審査員特別賞は駒澤大学中村ゼミB班「振れフレ地元応援!ご当地シェイクうどん」に決定。最優秀賞を受賞した文教大学の学生は「このような賞を頂けて感慨深い」と述べた。

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最後には、代表取締役社長 兼 CEO 粟田氏が学生への感謝を述べ、「たくさんの資産を頂いた」とコメント。「社会のあらゆる視点での気づきがあり、たくさんの資産をいただいた。一つひとつ社内で検討し、活用できないかということを目指していきたい」と締めくくった。

昨年開催の第2回最優秀賞受賞チームの大学へキッチンカーを派遣。丸亀製麺のうどんを無料で200食提供

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2023年11月12日(日)には、昨年行われた「第2回トリドール持続可能ビジネスコンテスト」で最優秀賞に輝いた文教大学へキッチンカーを派遣した。東京あだちキャンパスで行われた学園祭にて、丸亀製麺の出来立ての天ぷらうどんを無料で200食を提供し、会場を盛り上げた。
「トリドール持続可能ビジネスコンテスト」は今年で3回目を迎えた。入賞した企画は、実際に学生と共同で取り組みを進めていくという。今後の動きにも注目したい。
 
 
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