医師がANAの飛行機に乗っていたら「お医者様はいらっしゃいませんか?」と言われた件→ そして

映画や、ドラマや、漫画や、アニメや、小説などでよくある飛行機内での「お医者様はいらっしゃいませんか?」というシチュエーション。機内で急病人が出たことで、偶然乗っていた医師に助けを求めるという展開だ。

本当に「お医者様はいらっしゃいませんか?」と言われた

リアルに飛行機内で「お医者様はいらっしゃいませんか?」と言われた医師が、その体験談をX(旧Twitter)でツイートして大きな注目を集めている。そんな体験談を語っているのは、Dr.大野さん。書籍『医師バイト・外勤 超実践マニュアル』(メディカ出版)を出版するなど、著名な医師でもある。

<Dr.大野さんのXツイート>

「お医者様はいらっしゃいませんか?」

人生で初めて遭遇した。日本に帰る国際線の飛行機の中。うとうとしていたがなんか騒がしい感じがして、しばらくすると先ほどのアナウンス。
すぐに駆けつけたところ座席三つ分のところに横たわっており呼びかけに反応がない。いびき様呼吸。すぐにやばいやつだと思い、救命開始。脈触知あり。気道確保し、バックバルブマスクや酸素などを客室乗務員に準備してもらうよう伝える。

「突然痙攣し始めて、その後吐いて倒れました。反応がありません。」と説明を受けた。

若い方でありてんかん発作を念頭に考え持参薬の聞き出しや既往歴などを連れの人に聞くがあまりよく知らないとのこと。バッグから薬をだして自分に見せる様伝える。

そうこうしてたらbvmと酸素が到着。しかし酸素が病院でつかう普通のやつではなく、吸引式?というやつでかつ客室乗務員の方も接続方法に戸惑っており少し時間がかかったがなんとか酸素投与も開始。しばらくしてマスクを手で払おうとしたり開眼する様子あり。

薬が見つかり、抗てんかん薬を飲んでいることが判明。ここで、てんかん発作による意識障害が濃厚だと判断。
反応が出てきていたので飲めるようになれば持参薬を飲んでもらおうと思っていると再び昏睡。ルートとってホリゾン打とうと思い器具を探してもらうが、なかなか道具が揃わず。

そうこうしてたら再び意識レベル改善し会話も可能に。

ホリゾンは打たず、麻痺などないこと確認し、持参の抗てんかん薬を内服してもらい事なきを得た。」







対応してくれた医師がDr.大野さんで良かった

機内で急病人の対応をしたDr.大野さんさんは「できるだけ冷静に指示を出しながら対処できたと思う」「医者やっててよかったと心の底から思った」とも語っている。急病人にとっても、CAにとっても、対応してくれた医師がDr.大野さんで良かったといえそうだ。

心から敬意を表したい

医師にとって「お医者様はいらっしゃいませんか?」と言われるシチュエーションは限りなく少ないかもしれない。それでも、とっさの対応ができるDr.大野さんのような医師はありがたい存在といえる。心から敬意を表したい。






※冒頭イメージ画像はフリー素材サイト『写真AC』より

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

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