X JAPANベーシストHEATHさん逝く ドトールコーヒーで声をかけても応じる心優しきミュージシャン
X JAPANのベーシストHEATHさんが10月に急逝していたことが、7日判明しました。享年55歳。年明けから体調不良で、癌が発覚したとのことです。
「穏和で謙虚な人でした。ご遺族、個人事務所等のオフィシャル発表がなされないうちに、小学館が報じたので、新聞社は報道にあたって困惑していました。親しい音楽関係者には、訃報は以前から入っており、親族で葬儀は営まれたと聞いています」 (音楽業界関係者) X JAPANには、故HIDEさんの推薦で加入したという。
「HIDEさんのギターを作った人に、HEATHさんもベースを作ってもらっていました。職人肌の完璧主義者ですから、YOSHIKIとの相性も良かったようです。穏和な性格ですから、衝突することもありません。昔気質の熱いロックミュージシャンは、激昂して殴り合いになるようなこともありましたが、HEATHさんは、宥めるタイプでした。 HEATHさんは、身長180センチで体重50キロ。今まで会った人の中で最も体脂肪率が低い、衝撃的な数値でした。思えば、癌が進行しやすい体質でいらしたのかもしれません。 ベーシストの職業病的に前腕筋が非常に 発達していました。クールなルックスですが、 人懐っこい笑顔が魅力的な優しい人でした。 お母様が飲食店を営んでいらしたので 女将の心遣いのような部分があったかもしれません。ファンレター返信する等、マメな方でした。 昔から、アメリカのロックバンド『Nine Inch Nails』推しで、一時期は、メールアドレスにも『Nine Inch Nails』を入れていました。 『Nine Inch Nails』は、2020年に殿堂入り。先見の銘もおありでした」 (音楽ライター) 。
X JAPANが解散、再結成するまでの期間、 HEATHさんは、ボーカリストISSAYさん(8月5日)とLYNX(リンクス)というロックバンドで活動しました。ISSAYさんが亡くなった時に連絡した音楽ライターは、 「返信がなかったし、親しい関係者に聞いても、彼は引き篭もっているからとの回答だったので、おかしいと思っていました。闘病なさっていたことを後で知り、驚きました」
HEATHさんの最後の表舞台となってしまったのは、8月20日開催のYOSHIKIディナーショー。HEATHさんはYOSHIKIのピアノ伴奏に合わせ、X JAPANの代表曲「Rusty Nail」をベースで演奏しました。 「どれだけ涙を流したら、、あの映像を見たら、やつれているし、歩き方も少しよろけています。義理堅く、優しいHEATHさんは、無理してゲスト出演なさったのかもしれません」
兵庫県尼崎市出身のHEATHさんは、10代の頃、PARANOIA(パラノイア)というメタルバンドで活動し、DEAD END等を輩出した関西メタルシーンの老舗レーベル「ナイト・ギャラリー」から1987年にアルバム「COME FROM BEHIND 」をリリースしました。
PARANOIAのボーカリストNOV (AIONでメジャーデビューし、現在はVOLCANOで活動)は、 「ショックが大き過ぎます。胃が痛くなりました。まだ、亡くなった実感が湧いてません。ご冥福をお祈りします。PARANOIAのステージでカッコよくベースを弾いていたHEATHの姿、 X JAPAN加入後に再会し、『元気?』と、声を掛け合ったこと、HEATHのファンクラブイベントでPARANOIAの曲をやろうと声をかけてくれて、久しぶりにステージで一緒に演奏したこと等、HEATHとの想い出が走馬灯のように 浮かびます。HEATHが大好きな若者と少し前に話す機会もありました」 と話しています。
著名なロックバンドの人気ミュージシャンでありながら、天狗になることなく、素顔は庶民派だった。行きつけのロックバーでよく遭遇した常連客は、退院して来店すると、『大丈夫ですか。心配しましたよ』とサラッと話していました。腕が噛まれるのが、好きな常連客からのリクエストで、照れ笑いしながら、腕を甘噛みするなど、サービス精神旺盛なキュートな方でした。 近所のドトールコーヒーで、昼に一人でコーヒーを飲んでいるのに遭遇したこともあります。 『おはよう御座います。モーニングコーヒーです』と人懐っこい笑顔で挨拶されました」
大阪のライブハウスに出演していた頃から 交友があったギタリストの屍忌蛇(しいじゃ) (VOLCANO、ex gargoyle、exANIMETAL) は、「GargoyleのCDジャケットで僕が履いていたウェスタンブーツはHEATHから頂きました。アクセサリーも頂きました。 HEATHとの楽しい想い出がたくさんあります。僕が泥酔して御堂筋の路上で大の字に寝てしまった時、HEATHが助けてくれなかったら、クルマに轢かれるところでした。命の恩人の優しい男です。もともとお酒が飲めなくて、ソフトドリンクを飲んでいましたが、X JAPANに加入してからYOSHIKIに鍛えられたようです。ご冥福をお祈りします」と偲びました。
最近、ロックミュージシャンの訃報が続く中、筆者が最も親しくさせていただいていた のが、HEATHさんでした。 アーティストとしての肖像権に関して、留意していらして、酒場等での撮影は禁止されていたので、写真は残っていないのが残念ですが。 LYNXのISSAYさん、X JAPAN解散時にDope HEADzというバンドで共に活動していたPATA(X JAPAN)等と共にドン・ペリニヨンを開けた夜等、HEATHさんとの想い出で涙が止まりません。 ご冥福をお祈りします。 (文@霜月潤一朗)
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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。
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