本郷奏多“結婚は合理的ではない”は変わらず!? もし海外移住するなら「カジノのある国」本日最終回!ドラマ『姪のメイ』インタビュー

テレビ東京で放送中の木ドラ24「姪のメイ」(毎週木曜深夜24時30分~)より、10月12日の最終回に向け、主演の本郷奏多さんの撮り下ろしインタビューをお届けします!
本作は、姉夫婦を亡くした主人公・小津高一郎が姪っ子・春日部メイを1ヶ月だけ引き取ることになり福島へ仮移住する、というひと夏の出来事を描いたヒューマンコメディー。実際にロケは福島12市町村(※)で行い、前向きに生きる地元の人たち、近年増加する移住者たちの姿を映し出しています。
※福島12市町村…東日本大震災の際、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う避難指示の対象となった田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村を指します。

福島の大自然に加え、都会で育った現代的な思考をもつ32歳独身男子と芸術家肌で達観した12歳の女子……というミスマッチな2人の関係性と成長を楽しめる本ドラマ。
福島県楢葉町に仮住まいを決め、リモートワークをしながらメイとの絆を深めていく合理主義で現代的な青年・小津高一郎を演じる本郷奏多さんに、地方移住に対する考えや、家族や結婚をテーマにお話を伺いました!

海外移住するなら「図々しくない国民性で、カジノがあって、物価がちょい安めの場所」
――本作は小川康弘さん脚本のコメディー作品ですが、心に刺さるセリフもチラホラ入っていて、考えさせられる場面も多いと感じました。印象に残っているセリフはありますか?
本郷:ざっくりですけど、福島という場所に住むことになって、「でも福島って何もないよね」みたいな会話から、メイちゃんが「じゃあ、私達と一緒だね」みたいなことを言って。メイちゃんは両親を急に失って行く場所がなくなってしまった子なので。でも、まっさらな状態になって“ここから前に向かって行くしかないんだから”みたいな、そういう言葉が出るのがメイの強さで、それはすごく覚えています。何もないけれど、これから前に進んでいくってことでしょ?私に似てる、みたいな。
――ご自身は元々移住に興味はありましたか?
本郷:うーん、今の僕のお仕事はやっぱり東京じゃないと出来ないことのほうが多くて。自分の身を使ってやることのほうが多いので、あまり移住に興味はなかったんですけど、作中で少し出てきた移住を決めた人の意見として、“これ別に東京じゃなくても出来るよね。だったらコストも安いし、自然もあって”みたいな。確かに、東京じゃなくても出来る仕事だったら、移住もすごく有りだなと思いました。
――そこは合理的に。
本郷:合理的に、そうですね。東京は物価も家賃も高いですから、自分も身を使わないでいい仕事だったら、選択肢として有りというか、むしろ地方移住しているかもしれないなくらい、有りですね。

――本郷さんが移住するならどこの場所を選びますか?
本郷:国内だったら北海道が良いですね! ゴキブリがいないという噂を聞きまして。(出身地の)仙台も冬は寒いんですけどゴキブリは全然見たことがあるので。ゴキブリがいないのなら北海道に行くしかないですね!
――海外だったら?
本郷:海外だったら、いろんな国に行ったことがあるわけでもないので比べられないんですけど、国民性が図々しくないところがいいですね……。図々しいのは嫌です(笑)。
――中々難しい(笑)! 海外の食べ物の不安はありませんか?
本郷:僕はあまり食べ物に興味がないので。好き嫌いはあるけど、食べられるなら何でもいいや、くらいなので、そこまで気にしないですね。最低限不味くなければいいです。
――辛いものが苦手などは?
本郷:辛いものはちょっと苦手なんですけど、本当に食に興味がないから、お菓子とか売っていればそれでいいですし。だから、図々しくない国民性で、なおかつ、カジノがあったほうが僕は嬉しいですね。そして物価がちょい安め。どこになるんだろうな?
――カジノと言えば、先日海外のポーカー大会に出場して上位に入ったことが話題になっていましたが、どういった経緯で?
本郷:そもそもポーカーという競技が好きなんですよ。麻雀とかカードゲームとか、そういった頭を使って人と戦う競技が好きで、その流れでポーカーが好きだったんです。普通に趣味の1つという感じです。
――今後も出場を考えているのですか?
本郷:はい、まとまった休みがあったら積極的に海外に行って趣味の1つとして真剣に取り組んでいけたらと思います。
――それはYouTubeの撮影などは難しいのでしょうか?
本郷:いや、海外のカジノとかもメディアパスを取ればできるんですけど、ちょっと専門的すぎるかなと思って、現段階では考えていませんでした。
――いつかプレイしている様子も観られたら嬉しいなと思います。
本郷:わかりました(笑)!

――小津は合理主義の独身男ですが、本郷さんご自身と似ている部分はありますか?
本郷:そうですね、僕もだいぶ合理主義で無駄なことは嫌いなので、そういう点は似ているかなと思います。けれど、小津って最初のほうは他人だったり色々な物事に興味がない人間で、でも作中を通してメイの奔放さに触れて変わっていくんですけど、僕は意外とこう見えて割りと良い人なので(笑)。人にも興味がありますし、小津よりまともな人間だと思います(笑)。
――本郷さんから見た小津の「それはどうなの?」と思うところは?
本郷:それ言わなくても良くない?みたいな、ちょっと空気が読めない一言を発したりするところもあって、よくメイちゃんに怒られたりするんです。空気が読めないともまたちょっと違う気がするんですけど、すべてを物事として捉えているから出てしまう、ふとした意図しない冷たい一言みたいなものは多かったりしますね。ちょっと現代的な若者な感じがあると思います。
――本郷さんは“つい出てしまった余計な一言”のような経験はありますか?
本郷:僕は頭が良いので。発言する前にトータルで考えて発言します(笑)。
――小津とメイちゃんがどんどん仲良くなっていきますが、人間関係で距離を縮めたり仲良くする上で大事だと思うことはありますか?
本郷:僕も自信を持って人付き合いが得意と言える人間ではないですけど、相手に対してちゃんとリスペクトを持つというか。例えば、自分より年下だったりしても、ちゃんと相手の良いところをリスペクトして人と接するようにはしています。
――メイ役の大沢一菜(おおさわ かな)さんに引き出された、小津の一面や演技はありましたか?
本郷:小津って元々何事にもあまり興味がなくて斜に構えているところがあるんですけど、メイと仲良くなっていくと、一緒に何かをしたときに、ちゃんと楽しくて笑っている瞬間があって。元々そういう人間じゃなかったけれど、メイと居ると楽しいんだなと。そういうところは実際に僕もメイちゃんと一緒に過ごしていて楽しくて笑っているので、引き出してもらったところかなと思いますね。
――作中で卵焼きの話題が多く出てきますが、本郷さんは卵焼きは甘い派、しょっぱい派、どちらですか?
本郷:うーん、しょっぱい方が好きですかね……。僕は結構料理が得意でよくするんです。でも、卵焼きを1回だけ作ったことがあるんですけどすごく難しくて。その瞬間に卵焼きは食べる専門になりました。巻いていくのが難しくて、IHコンロじゃあまり上手くいかないなって。
撮影では毎回美術スタッフさんが卵焼きを作ってくれていたんですけど、めちゃくちゃ美味しくて! 大沢一菜ちゃんとバクバク食べていましたね!

――今回、福島の良さを改めて感じたことは?
本郷:本当に避難地域だったところがメインのロケ地だったので、本当に人もほとんどいない。だからこそ、すごく自然豊かだったり、メッセージ性はあるかなと思っています。
住めなくなって避難区域解除されて住めるようになりました、でも元々住んでいた人は全員帰ってきたわけではなくて、みたいな。そういった場所に行くことがテーマの作品ではあるんですけど、福島じゃないと撮れないロケーションとリアリティーのあるメッセージ性はあったので、福島ということが1つ大きな柱になっている作品かなと思います。
――被災地や被災されている方との触れ合いにより、小津が変化したり人間として成長していきますが、本郷さんご自身の考え方の変化はありましたか?
本郷:実際に津波が来て被災した場所で、震災のことを忘れないように当時のままの状態で残していこう、という小学校があって。
作中でそこに実際に訪れて歩いてみたら、当時のことなど色々書いてあったりして、本当にそのまま大きなダメージを受けた状態で校舎が残っているのを目の当たりにして、それはすごく心にくるものはありました。
――ポケモンの「ラッキー」をモチーフにした「ラッキー公園」 にも足を運んでいましたが、撮影がお休みの時間もあったのですか?
本郷:まとまったスケジュールで撮影していたので基本的にはお休みはなかったんですけど、半日だけ空いた日があって、そのときにちょっとお出かけしました。
――本郷さんは、ポケモン好きなのでテンションが上りました?
本郷:すごく楽しかったんですけど、なんていうか……YouTube撮らなきゃな、みたいな……(笑)。
――仕事半分みたいな(笑)?
本郷:はい、すごく需要とマッチしていて良かったですね。

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