天地鳴動の大回転バトル!”癖つよ”ツインスティックシューター『Roto Force』

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天地鳴動の大回転バトル!”癖つよ”ツインスティックシューター『Roto Force』

万華鏡、独楽、車のハンドル、中華料理店のテーブル。こうした物を無心で回した経験はないだろうか。円形の物を回転させるという行為は不思議とそれ自体が楽しいもので、終着点が無くいつまでも回していられる。今回紹介するのはそんな「回す楽しさ」を押し出した作品だ。

『Roto Force』はオーストリアのAccidently Awesomeが開発したツインスティックシューター。パソコン版がSteamならびにitch.io、スマートフォン版が各アプリストアにて2023年7月18日よりそれぞれ配信開始されている。過去にゲームボーイ風の作品を制作するゲームジャム「GBJAM5」(関連記事)に出展されていた『Pixel Soldier』の内容を発展させた作品となっている。

回り回れよ目が回る~!

『Roto Force』では、壁を這うナメクジのような姿の「インターン」となり、特殊戦隊「ロトフォース」の見習いとして気まぐれな上司の元で戦うことになる。本作の最大の特徴となるのが、中央を軸に回転する円形フィールドの内側で戦うこと。グルグルと動き回るだけでもドライブ感を楽しめる。また円形フィールドの特質上「画面端」が存在しないため、端に追い詰められてからの切り返しを意識することなく伸び伸びと動き回ることができるようになっている。

天地鳴動の大回転バトル!”癖つよ”ツインスティックシューター『Roto Force』

操作は左スティックで移動、左トリガーでダッシュ、右スティックで照準、右トリガーでショット。スマートフォン版では画面の左右にバーチャルスティックが用意され、バーチャルスティックを上方向にスライドさせることでダッシュやショットを行う。

天地鳴動の大回転バトル!”癖つよ”ツインスティックシューター『Roto Force』

ダッシュは自分から見て対面側に素早く移動することができるだけでなく、敵からの攻撃をすり抜ける、アイテムなどに張られている泡バリアや空中に滞留するスライムを破壊するといった効果がある。ダッシュボタンを押しっぱなしにしていると画面が暗転してスローモーションが発生し、その際にアイテムのストックがあれば攻撃力のあるスーパーダッシュを放つことも可能だ。ダッシュの使いこなしが生き残りの鍵を握るので確実にものにしておこう。

ステージも武器もギミック満載でお届けします

天地鳴動の大回転バトル!”癖つよ”ツインスティックシューター『Roto Force』

本作はチュートリアルを除き全10ステージで構成されており、チュートリアル終了後は8つのステージを選択して攻略していくことになる。各ステージにはそれぞれ火炎、電気、スライムなど様々なテーマが用意され、ステージの最後に現れるボスを倒せばクリアとなる。ステージ選択画面で鍵のかかっているステージは先に隣のステージをクリアしていないと侵入することができないようになっているため、攻略の順序にも気を付けよう。

天地鳴動の大回転バトル!”癖つよ”ツインスティックシューター『Roto Force』

ステージ内はチェックポイントが10~15個ほどに細かく区切られている。自機が倒されてしまった時のリトライはもちろんのこと、ステージを途中で中断しても進行状況は残るようになっている。行き詰った時に別のステージに挑戦したり、ちょっとした時間に細かくプレイするのに便利な構成だ。

天地鳴動の大回転バトル!”癖つよ”ツインスティックシューター『Roto Force』

ステージ途中には「抜き打ちテスト」と称した中ボスが現れ、これに勝つことで新たな武器を入手することができる。入手できる武器は全9種で、発射後に射撃ボタンを離すことで多弾頭化する「ホーミングショット」、射撃ボタンを押しっぱなしにしてチャージしてから放つ「跳弾ライフル」、逆に射撃を行わないでいると発射弾数が強化されていく「スプレッドショット」など、いずれの武器もワンボタンとは思えない独自の操作方法と特性を持ったものとなっている。こうした癖つよな武器の数々を使いこなしていくのも本作の楽しみのひとつだ。

こんなに過酷な職場だなんて聞いてないぞ

天地鳴動の大回転バトル!”癖つよ”ツインスティックシューター『Roto Force』

ロトフォースの労働環境は大変ブラック。ゲーム展開自体がスピーディな点に加え、地面から突然迫り上がるような攻撃や、背景だと思っていた電極から電撃が飛んでくるなど、奇襲的な攻撃がとにかく多い。強力な回避アクションであるダッシュこそ存在しているが、咄嗟の対応は難しいうえ、ダッシュ自体の操作も焦っている状況では自ら敵の中に飛び込んでしまいがちだ。攻撃がどこから飛んでくるかを「死んで覚える」我慢の攻略スタイルを強いられることになるだろう。

天地鳴動の大回転バトル!”癖つよ”ツインスティックシューター『Roto Force』

ハードさに追い討ちをかける点として、体力回復ハートなどのアイテムの取りにくさが挙げられる。ダッシュでアイテムに付いている泡を割り、さらに滞留するアイテムをショットで撃ち落として、そこから拾いに行くという3ステップを踏まねばならず、忙しい状況のなかではなかなか活用しづらく感じられる。また、スーパーダッシュのストックはステージクリアやリトライの際には無くなってしまい使いどころを逃しがちなのが寂しいところだ。

天地鳴動の大回転バトル!”癖つよ”ツインスティックシューター『Roto Force』

難点も述べたが、スクロール型とも全方位型とも異なる回転フィールドの味わいや、ボスの胃袋の中で戦う等の多彩なギミックの楽しさ、上司との妙なノリの会話など憎めない面も多い。一風変わったシューティングゲームを求めている人に触れてみてほしい一作だ。

[基本情報]
タイトル: 『Roto Force』
制作者:Accidently Awesome
クリア時間:  6時間~
対応OS: Windows, Macintosh, Linux, Andrioid, iOS
価格: $8.00 / ¥920

↓ダウンロードはこちらから
(Steam)

(itch.io)

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