たまたまアイクぬわらさんに2度会う確率は隕石に当たるよりも低かった
先日、新大阪駅でお笑い芸人のアイクぬわらさんを見かけた。
駅ということもあり、声をかけなかったが、筆者は非常に興奮した。なぜなら、数年前に渋谷でアイクぬわらさんにすれ違い、その時は声をかけて握手をしてもらったのだ。
公共交通機関の駅とはいえ、一生のうちに同じ有名人の人と2度も遭遇するとは…これはかなりの確率なのではないか。これがどれくらいすごいことなのか計算してみた。
人は1日でどれだけの人に出会うのか
1日に平均50人の人と出会う(家族からただの通りすがりまで)とすると、
50×365日で年間に18,250人と関わりを持つことになる。
80歳までこれを続けたとして、一生のうちに出会うのは1,460,000人。東京都の人口が2021年の推定で13,960,000人なので、一生で東京都の人口の約1割と少しの人数にしか出会うことができない。
ではそのうち、有名人と会う可能性はどれくらいあるのか。
有名人の定義を日本タレント名鑑に掲載されている人物(約3万人)と定義する。
日本の総人口を125,700,000人とすると、
125,700,000人÷30,000人で4190人に1人が有名人ということになる。
年間で出会う18,250人を4190人で割ると
18,250÷4190=4.3556085……
年間では約4人の有名人と出会うことになる。
これを生涯にすると
1,460,000÷4190=348.4486873……
と、人は一生のうちに348人の有名人と何かしらの形で出会っていることになる。
こんなに多いか?と思ったが、ライブなどのイベント、街で遭遇など含めると都会に住んでいる場合は実現が可能な数字ではないかと思われる。
深淵の底に辿りつけず…
そして肝心な“同じ有名人に2回会う”という確率を考えてみる。
筆者がアイクぬわらさんに2度会ったのは同じ年ではないため、生涯のうちに2度会う可能性を考えてみたい。
まず、生涯で会う可能性がある1,460,000(人)分の1が、有名人30,000(人)分の1である確率だ。しかしどうにも計算式がわからず…最近流行のChatGPTの力を借りることに。
以下がChatGPTの回答だ。
同じ有名人に2回出会う確率は、以下の方法で計算できます。
1. 最初の出会いで選ばれた有名人をAとします。その後、2回目の出会いでもAに再び出会う確率を求めます。
2. 最初に選ばれた有名人Aと2回目に出会う確率は、以下のように計算できます:
(1回目の出会い確率) × (2回目の出会い確率)
3. 1回目の出会い確率は、有名人の総数に対するAの割合です。30000人の有名人の中でAが1人である場合、1回目の出会い確率は 1/30000 です。
4. 2回目の出会い確率も同様に、2回目にAに再び出会う確率を計算します。ただし、最初にAに出会った後の場合、もう一度Aに出会う可能性はまだ 1/30000 です。
したがって、同じ有名人に2回出会う確率は:
(1/30000) × (1/30000) = 1/900000000
つまり、約 1/9 億の確率です。
約1/9億の確率…というとんでもない確率だった。
しかし、この計算式だと説明がつかない部分もある。
ChatGPTの計算したシチュエーションだと、必ず30000人の有名人の誰かと一度会い、もう一度会った有名人が同一であるという確率になっている。つまり3万個のボールが入った袋から1個のボールを取り出してまた戻し、もう一度引いて同じボールを取り出す確率と同じになっている。これでは今回の検証の完全な答えにはなっていない。
しかし…筆者や周囲の数学力ではこれ以上先にはたどり着けず、ひとまず結論を出すことに。
街中でバッタリ同じ有名人に人生で2回出会う確率は、3万個のボールが入った袋から1個のボールを取り出してまた戻し、もう一度引いて同じボールを取り出す確率と同じ、約1/9億の確率よりももっとすごいだろう!!!
ちなみに
地球上で隕石に当たる確率 約1/160万
宝くじ1等に当たる確率 約1/1000万
あなたが生まれてきた確率 約1/3億
とこれらのとんでもない確率よりも、アイクぬわらさんに2回会う確率の方が低い。やはり、凄まじい経験をしたようだ…。
(Written by 大井川鉄朗)
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