山縣良和ら4人の現代作家の作品とともに多様な解釈を開くことを試みる「ミレーと4人の現代作家たち – 種にはじまる世界のかたち – 」


山縣良和 Photo by Masaru Tatsuki


山梨県立美術館の開館45周年を記念した特別展「ミレーと4人の現代作家たち – 種にはじまる世界のかたち – 」が開催中。
ジャン=フランソワ・ミレー(1814~75)は、産業革命以降、急速に近代化が進展する19世紀のフランスにおいて、自然と共に生きる農民の営みを描き続けた画家。山梨県立美術館では、開館時に代表作《種をまく人》を収蔵して以来、自然豊かな県を象徴するコレクションとして、ミレー作品の収集を継続してきた。 当館開館45周年を記念して開催する本展では、ミレーの作品と共に、私たちと同じ時代を生きる4人の現代作家の作品を展観することで、多様な解釈を開くことを試みる。人の営みが様々な観点から見直される現代において、ミレー、そして現代作家の作品は、どのようなメッセージを私たちに発しうるだろうか。私たち1人1人にとっての「世界」のかたちを探る機会として、それぞれの作品世界の共鳴を楽しめる。


参加作家は、浅井祐介、志村伸裕、丸山純子、山縣良和(writtenafterwardsデザイナー)*50音順
8月20日(日)には山縣良和によるギャラリー・トークが催される。


画家のジャン=フランソワ・ミレー(1814~75)が19世紀に起きたコレラのパンデミックを契機にしてにパリを離れバルビゾン村へ移り住んだように、2020年頃から世界を席巻したコロナウィルスによるパンデミックをきっかけに、山縣は思索の旅にでた。その旅で出会い、現在も活動の場として広げている長崎県の小値賀島と山梨県の富士吉田、それぞれの土地に刻まれた記憶や人々の生活の中に息づいてきたものからインスピレーションを得て制作された作品などをインスタレーションの手法で展示。














Field Patch Work
つくりはかたり、かたりはつくり


農村の労働に目を向けた作家であるミレーの作品とともに、山縣がwrittenafetrwardsやcoconogaccoの活動を通して対峙してきた、土地に刻まれた記憶を辿る中で偶然出会った人々、長い年月を経た古家具や古道具、そしてその土地々々からインスピレーションを得て制作された作品を、「Field Patch Work つくりはかたり、かたりはつくり」と題し、まさにパッチワークするように美術館の空間に一時的に配置、インスタレーションとして展示します。


< ギャラリートーク >
参加作家によるギャラリー・トークを下記の日程で開催。各作家が、自身の作品の前で作品解説を行う。

日時:山縣良和 8月20日(日) 11:00~

会場:特別展示室本
※申込不要、特別展チケットが必要です。
※混雑状況に応じて、人数制限を実施する可能性があります。予めご了承ください。



「ミレーと4人の現代作家たち – 種にはじまる世界のかたち – 」
会期:2023年7月1日(土) ~ 8月27日(日)
開館時間 :9:00 ~ 17:00 (最終入場 16:30まで)
会場:山梨県立美術館 特別展示室 ( 〒400-0065 山梨県甲府市貢川1-4-27 )
観覧料:一般 1,000円(840円) 大学生 500円(420円)
※( )内は20名以上の団体料金、県内宿泊者割引料金
※高校生以下の児童・生徒は無料(高校生は生徒手帳持参)
※県内65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)
※障害者手帳をご持参の方、およびその介護をされる方は無料
※本特別展チケットで、コレクション展もご観覧いただけます

参加作家 : 浅井祐介 / 志村伸裕 / 丸山純子 / 山縣良和 (50音順・敬称略)
https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp



淺井裕介《5億年の贈り物》(2022)、土、植物、アクリル

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