時給42ドル(約6000円)の運送ドライバーが賃上げを要求 →批判的な声 →批判的な声を批判する声

米国の貨物運送会社ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)のドライバーが、8月に予定されているストライキに関する動画をTikTokで投稿したところ、「特別なスキルもないドライバーが時給42ドル(約6000円)とかあり得ない」というコメントが寄せられました。

@juantrujillo027 Replying to @mr.fisc #fedex #amazon #strike #ups #sloidarity #teamsters #workers ♬ original sound – Juan Trujillo


https://www.tiktok.com/@juantrujillo027/video/7255118162067508526

動画を投稿したのはUPSドライバーのフアン・トルヒーヨさん。

UPSは2022年に税引前利益として131億ドル(約1兆8470億円)を稼いでいます。

これだけ利益を出しているのであれば、時給42ドルのフルタイムであろうと時給16ドル(約2250円)パートタイムであろうと時給アップは当然というのが従業員及び組合側の見解だと語るトルヒーヨさん。

冒頭の「特別なスキルもないドライバーが時給42ドルとかあり得ない」という声だけでなく「嫌なら辞めるって選択肢もあると思うけど」「時給42ドルで十分生活できるだろ」といった批判的な声が集まる中、批判的な声をさらに批判する声が多数集まっています。


https://twitter.com/_lexaholic3/status/1679916129454522393

「自分たちが時給42ドルも稼げないからUPSのドライバーにも時給42ドルを稼いでもらいたくないというのが本音でしょ。ドライバーに時給42ドルの価値はないと言い張るのが偽りの優越感を維持する唯一の方法」

他にも

・UPSのCEOは年俸1900万ドル(約26億8000万円)だぞ
・批判する人は自分で1日何百か所も回って荷物を配達してみればいい
・自分の労働価値を認識していない人が多い
・100億ドル以上の利益があるなら労働者へきちんと分配すべき
・アメリカで失われた美徳の一つが団結
・スキルがゼロと言い放つ人の脳味噌がゼロ
・足の引っ張り合いより相互協力
・批判している人はUPSの経営陣の給料を知ってるのかな?
・誰もが生活可能な賃金を受け取る権利がある
・エアコンがないトラックで配達しているドライバーもいるんだぞ
・利益を従業員にきちんと還元するのがまともな会社
・ただ黙って経営者の言う通りにしていても給料は上がらないよ
・権利は勝ち取るもので与えられるものではない
・インフレなのに給与アップなしはないよね
・批判すべきは時給42ドルのドライバーではなく多額の報酬を貰ってる経営陣だろ

といった声が見受けられました。

Photo by Maarten van den Heuvel on Unsplash

※ソース:
https://finance.yahoo.com/news/thats-solidarity-ups-worker-fired-163000164.html

(執筆者: 6PAC)

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