石川・白山比咩神社(しらやまさん)の旅。縁結び祈願にお守りも
カメラ片手に「フォトジェニック目線」で旅やカフェ巡りを楽しむ、フォトライターはるかです。
人は出会いと別れを繰り返しながら成長するといいます。旅も人との出会いで一層すばらしい体験になりますよね。今回は、石川県にある縁結びで有名な2つの神社、白山比咩神社と尾山神社を巡ります。さっそくのご利益か、地元の方の優しさを感じる良縁に恵まれたまち歩きになりました。
東京駅
野町駅 「恋のしらやまさん号」に乗車
良縁をひきよせられるか? 試される北鉄
白山比咩神社までは、バスと列車を乗り継いで向かいます。
まずは金沢駅からバスで北陸鉄道石川線の起点駅・野町駅まで。約20分の乗車です。「恋のしらやまさんきっぷ」には、金沢駅~野町駅の往復バス乗車券が含まれているので、チケットを切り取り運転手さんに。
野町駅から終点の鶴来駅までは約30分。北陸鉄道石川線の1日フリー乗車券も「恋のしらやまさんきっぷ」に含まれています。
野町駅9時34分発の列車は、特別仕様のヘッドマークまたは行先プレートをつけた「恋のしらやまさん号」として運行されています。もちろん私も乗車しました。
北陸鉄道にはハートの吊り革がある車両が1車両だけあると聞き、吊り革をチェックしましたが、ご縁はありませんでした。駅員さんいわく、この日は違う路線を走っているとのことでした。残念!
鶴来駅から白山比咩神社(しらやまさん)へ
白山比咩神社までサイクリング
昔ながらの雰囲気の駅舎が素敵な鶴来駅に到着です。
鶴来駅から白山比咩神社までは、「恋のしらやまさんきっぷ」に含まれるバス乗車券かレンタサイクル券を利用して向かいます。列車に連動しているバスは本数が少ないので注意してくださいね。
今回は天気が良かったのでレンタサイクルで。鶴来駅から徒歩約3分の場所にある白山市役所鶴来支所内の「白山市観光連盟」で借りることができます。
借りることができる自転車は3種類。普通の自転車、マウンテンバイク、そして電動アシスト付き自転車(※)です。悩んだすえ普通の自転車を借りることにしました。が、この後、この決断を激しく後悔することになります(笑)。
※電動アシスト付き自転車の場合は別途300円かかります
おもてや
地元の方にも人気! おもてや食堂
自転車に乗って、白山比咩神社の表参道に向かいます。途中、緩やかな坂道がありますが、運動不足の私には急な坂道と同じ。「電動アシスト付き自転車をなぁぜ借りなかったのか」と激しく後悔!
なんとか15分程で到着しましたが、体力に自信がある人以外は電動アシスト付き自転車を借りることを強くおすすめします!
参拝する前に、表参道の手前にある「おもてや食堂」でお昼ごはんをいただきました。
メニューは、キッズプレート、丼物や定食など、どの年齢層にもぴったり合いそうなラインアップです。
私がいただいたのは「おもてや定食」。日替わりのおさかな、山菜、厚揚げと、山と海の恵みをいただける定食です。おさかながメインなのかと思いきや、白山麓仕込みの厚揚げの存在感もすごい。メインが2つある豪華な定食です。厚揚げは分厚く、外カリー、中ジューシー!
お店の外では大判焼きも販売されています。観光客や地元の方とおぼしき方々が、ひっきりなしに大判焼きを購入していきます。
人気なのも納得です。とにかく中身のあんがたっぷり! ですが、ペロリとたいらげてしまいました。参拝後に食べるのであれば事前に予約(※)しておけるそうです。
※編集部注:大判焼きの予約は曜日が限られます。詳しくはこちら
白山比咩神社(しらやまさん)
空気がかわる?白山比咩神社
白山比咩神社へ。一の鳥居をくぐると、不思議なことに空気が一変したように感じます。
静寂につつまれ神秘的で厳かです。杉や欅、楓などの新緑と表参道にある琵琶滝の水でマイナスイオンたっぷりの参道はおよそ250m続きます。
そんな空気を肌で感じながら参道を歩いていると、灯ろうに施された猪目がハートに見えて、思わず「ほかにもないかな?」と探しながら歩いてしまいます。皆さんも、訪れた際にはぜひ探してみてください。
参拝した後は、授与所でおみくじとお守りを購入。おみくじには、とにかく感謝を忘れないことと書かれていました。お守りは、あらゆる縁を結び良い方向へと導くという「白山さんの結び守」に決めました。
そしてもう一つ。「恋のしらやまさんきっぷ」に含まれる「奉納恋文」を納めるべく恋文を書きました。
恋文を書き、巻いて赤いひもでくくってから、白山比咩神社のご祭神で、縁結びの神とされる菊理媛尊(くくりひめのみこと)に奉納します。恋文はお祓いしたのち、お焚き上げしていただけるそうです。
「恋のしらやまさんきっぷ」に同封されている公式ガイドマップに参拝記念印を押してもらうことも忘れずに!
鶴来地区
スタンプラリーでつながるご縁、鶴来のまち散策
参拝を終えた後は自転車をこぎながら、鶴来散策を楽しみました。鶴来の町は古くから、造り酒屋や醤油屋、麹店などが軒を連ねる「醸造の町」としても知られています。風情ある町並みがとても素敵です。
「恋のしらやまさんきっぷ」のフラッグがあるお店は、「恋しらスタンプラリー」のサポート店です。きっぷに含まれている公式ガイドマップの表紙に、参拝記念印を含めて9個のスタンプを集めると素敵なプレゼントがいただけるとのこと。
お店にはスタンプを押してもらうだけでも気軽に立ち寄れるので、地元の方との交流がうまれるきっかけにもなるそうです。
私が立ち寄ったのは「常山なま菓子店」。「恋のしらやまさんきっぷ」についている和菓子券と棒茶串団子を交換しました。
お店の方が「これは個人的にお渡ししているんです」と、ご自身でつくられた5円玉のご縁結のお守りを下さいました。とてもハートフル!
横町うらら館
見た目と裏腹、奥深い占い
次に向かったのは「横町うらら館」です。
レトロな佇まいが目をひく横町うらら館は、およそ190年前に建てられた商家を利用した無料の休憩所。誰でも気軽に見学、利用できます。
ここで、「恋のしらやまさんきっぷ」についている辻占券と「辻占(つじうら)」(※)を交換。
辻占とは、江戸時代から加賀地方に伝わるかわいい干菓子です。砂糖と餅粉でつくった生地を巾着包みにし、中に小さなおみくじが入れられています。
3つ全部あけて、中に入っている言葉を組み合わせて占います。それぞれに「今年は豊年万作」「望みごと万事ととのう」「恋に上下のへだてなし」と書かれていました。その時の自分自身が思う言葉の組み合わせ方次第で、占いの結果は変化するってことですよね? 奥深い!
※編集部注:2023年6月15日より、辻占券との交換品は紙製の「辻占恋みくじ」に変更となりました
全てのスタンプを集めてレンタサイクルを借りた白山市観光連盟まで戻ります。自転車を返却し、9つ集まったスタンプを見せるとオリジナルおみくじ袋をいただくことができます。スタンプラリーや特典を受けることで、地元の方との交流がうまれ、心があたたまる散策でした。
今日は金沢駅近くのホテルに宿泊し、明日は金沢で有名な縁結び神社へと向かいます。
尾山神社
カラフルなギヤマンが印象的な神社
金沢駅の近くで、金沢市公共シェアサイクル「まちのり」を借りて約15分、金沢の繁華街にある「尾山神社」へ向かいます。
ビルとビルの間に見えてくるのは国の重要文化財にも指定されている「神門」です。
和漢洋の3つの建築様式が用いられ、最上階にはめ込まれたギヤマン(ステンドガラス)がとても印象的です。そして避雷針はなんと、現存する日本最古のものだとか!
神門をくぐる際は、ぜひそこに施された彫刻にも注目です。
お参りを済ませ、境内を歩いているとガラス張りの近代的な建物がありました。おしゃれな授与所です。この日は閉まっており、本殿近くの授与所でお守りを購入します。
尾山神社のお守りは、どれもカラフルでとてもかわいい!
ギヤマンのキラキラにインスパイアされ、スワロフスキーがあしらわれたキラキラしたお守り「幸運の桜おまもり」を購入しました。
今回の旅では、金沢市内から足をのばして白山比咩神社と鶴来を訪れました。金沢観光だけで満足していた過去の私に喝! まだまだ魅力がたくさんあると再認識しました。
金沢駅兼六園口(東口)にある「鼓門」にまたご縁がありますようにと再訪を願い、金沢を後にしました。
東京駅
掲載情報は2023年7月13日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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