コロナワクチンの副反応防止に鍼灸治療は有効かも!!副反応の長期化を防ぐことは可能なのか!?

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コロナワクチンの副反応防止に鍼灸治療は有効かも!!副反応の長期化を防ぐことは可能なのか!?

新型コロナウイルスワクチン接種は重症化軽減に役立ち医療崩壊を防ぐ

2019年末に中国・武漢で新型コロナウイルスの集団感染が起きました。パンデミック(感染症の世界的な大流行)が起きる中、新型コロナウイルスワクチン(以下ワクチン)が開発されました。日本では、2021年2月17日から医療従事者に新型コロナウイルスワクチン接種(以下コロナワクチン接種)が始まり、4月12日から高齢者への摂取が始まりました。それにより、死亡例は減少しています。コロナワクチン接種が重症化する人の減少に役立っているのは、間違いのないところです。

一方で、コロナワクチン接種による副反応が問題となり始めました。厚生労働省は、新型コロナワクチン副反応について、2023年6月現在のホームページ上では「接種後に起こる可能性のある症状(副反応)は、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができる過程で、様々な症状が現れることがある」と言っています。主な症状は、注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等です。また、このような症状の大部分は、接種の翌日をピークに発現するものの、数日以内に回復するとしています。3回目以降の接種者が1回目2回目ほど多くない理由は、オミクロン株では重症化しないという安心感と副反応を回避したいという二つの理由があると言われています。特に、38度以上の高熱を発した人には、その思いが強いような印象をテレビの報道などで感じます。医療崩壊を防ぐために、政府はコロナワクチン接種を推進しています。

コロナワクチン接種副反応を軽減する方法はあるのか?

コロナワクチン接種副反応は、全く出ない人も多くいますが、症状が出る人と年代は関係がないように思います。鍼灸院に来院される患者様は、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等の症状をお持ちの方が、一般的にいらっしゃいます。副反応の症状で来院される方も少しずつ来院されるようになりましたので、コロナワクチンを接種する1週間前から治療すれば副反応の抑制に役立つかもしれないと思い、2021年6月からコロナワクチン副反応予防鍼灸治療(以後副反応予防鍼灸治療)を始めました。2023年5月までの副反応予防鍼灸治療利用者は、延べ人数1000名を超えました。いろいろなケースを経験するうちに、ワクチン接種後1時間以内に灸治療をしたときは発熱しないという症例を経験するようになって来ました。2022年8月に、ワクチン接種1~3回目は毎回38℃~39℃台に発熱していた人が、4回目の接種後1時間以内に灸治療をした場合、発熱せず他の副反応も殆ど現れない症例を3例経験しました。それ以降、同様の症例に同じ治療法を行ったところ、発熱していません。科学的根拠はなく、なぜ副反応が出ないのかわかっていませんが、灸治療の可能性を感じます。

コロナワクチン接種後に安静は必要?

コロナワクチン接種後1時間以内に灸治療を行った後、通常の日常生活を送れる人と接種後半日を経過した頃から倦怠感を感じ始める人がいます。倦怠感を感じた人たちの過ごし方を聞いてみると、まったく副反応がないので、家事労働をし過ぎた、外出した、暑い風呂にやや長めに入ったなど、体力を消耗する生活をしている人が殆どです。灸治療をした後1~2日は、ゆったり過ごす事が大切なようです。清野が呼称する養正(ようせい)治療は、日常の適正な生活です。詳しくお知りになりたい人は、清野鍼灸整骨院ホームページ「くらしと養生」をご参照戴きたく思います。

コロナワクチンは、接種後6時間くらいで全身に行き渡ると考えられているようです。注射をした部分に痛みを生じてくる人は、6時間程度経過した頃です。6時間後から24時間後くらいの間に抗原を体内で作る作業を行っていると思われます。副反応は、12時間をピークに24時間後には落ち着きます。つまり、接種後30時間が安静を必要とする時間だと考えられます。コロナワクチンを接種する人は、接種する日とその翌日に安静が必要です。

ワクチンの副反応とは!?

厚生労働省は、2021年2月15日に「ワクチンの副反応に対する考え方及び評価について」の見解を述べています。その中では、予防接種による不可避な副反応には、
1.重度だが頻度が低い副反応
2.軽度だが頻度が高い副反応
があると言っています。
1.にはアナフィラキシー(アレルギーの一種:蕁麻疹、唇・手足の痺れ、まぶたの腫れ、息苦しさなど)やギランバレー症候群(両足の力が入らなくる、両足がしびれる)などを上げています。他に、血栓症(血栓塞栓症を含む。)、心筋炎、心膜炎、熱性けいれんなどを、条件付きで挙げています。
2.には、接種部位の局所反応症状(発赤・腫脹(通常、3-4日で消失)、硬結(1か月続く場合もある))と全身性の反応(発熱、全身倦怠感、頭痛)などを上げています。通常、48時間以内に自然軽快するとしています。
ワクチン接種する際は、医師や看護師がいますので、すぐ相談出来ますが、帰宅後に1.の症状が出た人は、直ちに専門医の受診が必要です。我慢せず、直ちに医療機関を受診する必要があります。2.の症状が出た人は、48時間を超えても症状がある場合、専門医に相談することが望ましいと思います。そのうちよくなるだろうと思っている間に、症状がなかなか消えず長期化している例を見掛けます。

何%の人が副反応を経験するのかはっきりしたデータは出ていないようです。
厚生労働省は、2021年2月15日の「ワクチンの副反応に対する考え方及び評価について」において、
 予防接種は、体内に異物を投与し免疫反応を誘導するため、何らかの事象が生じる可能性があり、100%の安全性を求めることはできない。
 有効性が副反応のリスクを上回る場合、接種が許容されるが、丁寧な情報発信・説明の上で、被接種者の同意がある場合に接種することとなる。
 有効性は多くの人が享受する一方で、重度の副反応は一部の人に生じるものであることから、このようなリスクを分かち合う意味からも、健康被害救済制度の整備が重要である。
としており、コロナワクチンの副反応だと認定した人は、保障しています。

コロナワクチン副反応の予防に鍼灸治療を検討してみてはいかがでしょうか

当院では、副反応予防鍼灸治療を開始以来、副反応が出ないと好評です。1回目から6回目まですべて利用しているリピーターが沢山います。安心してコロナワクチン接種が出来るとおっしゃっていただいています。なぜ、副反応の防止につながるのか全く分かっていませんが、ワクチン接種率向上に貢献している事だけは、間違いないようです。2022年10月9日(日)に、令和4年度第3回大阪府鍼灸師会学術講習会で、コロナ後遺症に対する可能性についての講演をしましたが、その際、副反応予防鍼灸治療を紹介致しました。全国の鍼灸院で、同様の治療をしていただければ、ワクチン接種率が向上し、医療崩壊の防止に役立つのではないかと思います。体調がすぐれない方は、接種1週間前から鍼灸治療で体調管理する事をお勧めします。コロナワクチン接種後1時間以内、もしくは遅くとも6時間以内に灸治療をすれば、副反応の軽減に役立つかもしれませんので、副反応をご心配の人は、鍼灸治療を是非、ご検討頂きたく思います。また、48時間以上副反応が持続している人は、東洋医学の視点で治療を検討してみるのはいかがでしょうか。鍼灸治療をご検討頂く場合は、お近くの鍼灸院か医師と連携が可能な鍼灸師が勤務している医療機関に、お問い合わせをお願いしたく思います。

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