TechMagic、炒め調理を自動化するロボット発売。今夏、大阪王将にテスト導入

TechMagic株式会社（以下、TechMagic）は、炒め調理を自動化するロボット「I-Robo」の販売を開始。飲食業界における人手不足の課題に対し省人化を推進し、解決を目指します。

また同製品は、株式会社大阪王将（以下、大阪王将）の店舗で2023年夏よりテスト導入されることが決定しました。

炒め調理の一連の動作を自動化、熟練シェフの味を再現

「I-Robo」は、炒飯・野菜炒めなど、熟練のシェフのレシピを自動で再現。オプションとして、液体調味料の自動供給機能を追加可能で、調味・攪拌・加熱・調理後のフライパンの洗浄といった一連の動作を自動化することができます。

自動調理においては、メニューに応じて、加熱温度・加熱時間・鍋の回転スピード・回転方向を柔軟かつ適切に調整可能です。

この職人クオリティの料理を再現する調理ロボットを導入し、職人いらずの事業展開を目指すことで、TechMagicと大阪王将が協業を決定。餃子専門店「大阪王将」の店舗に今夏よりテスト導入します。

非正社員の人手不足を感じる企業が8割以上

帝国データバンクが2023年4月に発表した「人手不足に対する企業の動向調査」によれば、飲食店における非正社員の人手不足を感じる割合は85.2%に達し、パート・アルバイトが大半を占める飲食業界では、深刻な問題となっています。

また、人手不足により調理技術が継承できず、店のオリジナルの味を保つことが困難となるという問題も浮上しています。

TechMagicの「調理ロボット」と「業務ロボット」

こうした飲食業界の課題に対し、ハードウェアとソフトウェアを高度に融合した各種プロダクトの企画・設計・販売・保守を行っているのがTechMagic。調理ロボット事業と業務ロボット事業を展開しています。

同社の調理ロボットは、主に大手飲食チェーン店の厨房内における一連の調理工程を自動化する製品。料理の味やおもてなし品質はそのままに、調理工程に付随する人件費を抑制し、店舗生産性を高めます。

また、既存店舗でも導入可能なコンパクトかつ高効率なプロダクトにより、業務軽減でなく、スタッフ一人単位の省人化を実現します。

一方、業務ロボットは、セントラルキッチンや食品工場などで発生する、洗浄後の食器仕分け・不定形物を含む食品の定量盛り付け・食品加工・運搬などの単純作業を自動化。業務軽減と労務費用の削減だけでなく、施設業務全体のスループットを最大化し、生産性向上に貢献します。

参考元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000046356.html

（文・Higuchi）