北海道の新球場「エスコンフィールド」で試合のない日にクラフトビールを飲んだら天国すぎた話
野球場で飲むビールが大好きおじさんこと、千葉ロッテマリーンズファン歴30年のノジーマです。
今年から北海道日本ハムファイターズの本拠地が札幌ドームから北広島市に新設された「エスコンフィールドHOKKAIDO」(以下、エスコンフィールド)に変わりました。これは絶対に行かなければならないと思っていたのですが、先日ついに行くことができました。感無量です。
「マリーンズファンなのになんでわざわざファイターズの本拠地に?」と思う方も多いかもしれません。実はエスコンフィールドは、ファイターズの本拠地というのは仮の姿。真の姿は巨大なビアガーデンと言っても過言ではないからなのです。
日本のクラフトビールブームの火付け役となった「よなよなエール」でおなじみのヤッホーブルーイングが、なんと球場内にクラフトビール醸造所&レストランの「そらとしば by よなよなエール」を開業。このニュースを知ったときには本当に胸が高鳴ったし、“行ってみたい球場”から“絶対に行かなければならない球場”に変わりました。
特報北海道に行きます! 2023年3月に誕生する北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」で、「球場内クラフトビール醸造レストラン『そらとしば by よなよなエール』」を開業します!野球観戦しながらできたてのビール…きっと最高です…!https://t.co/OW1WB3KQ0x pic.twitter.com/jje7f8a78g— よなよなエール/ヤッホーブルーイング公式 (@yohobrewing) March 10, 2022
あえて試合のない日に行ってみた
ところがいざ球場が開業してみると、当然ながら「そらとしば」に多くのお客さんが殺到する結果となったようで、当面は球場醸造のオリジナルビールは1日3000杯限定(※)での販売という制限がかかってしまいました。
これでは2万人以上が訪れる試合開催日に行ってもあまり飲めないかもしれない。どうするか……と思ったら、なにやらエスコンフィールドも「そらとしば」も365日ずっと営業しているらしいんですね。試合がない日も球場内に入場することができ、「そらとしば」の店内で飲み食いができるというのです。
天然芝のグラウンドを眺めながらクラフトビールを飲む……こんな体験、日本中のどこを探したってエスコンフィールドじゃなきゃできないじゃあないですか!
ってことで、チケットを取ったのは5月13日の千葉ロッテマリーンズ戦だったのですが、前日の12日にもエスコンフィールドに足を運び、「そらとしば」で一杯やらせていただくことにしました。
※ 非試合日は1日300杯限定販売
球場内に入るだけで気分はほろ酔い
入場無料なのでそのまんま入場ゲートから中に入ってみると、天然芝に太陽光が差し込むグラウンドがあまりにも鮮やかで大感動! スタンド席も一部開放されていて、グラウンドの近くまで行くと新築の匂いなのか天然芝の匂いなのか、独特の匂いが漂っているのを感じます。最高に気持ちがいい。もはやこの匂いだけで酔える!
せっかくなので球場内を散策し、日本ハムのシャウエッセンを使ったホットドッグを食べたり、サウナに入ったり(!)して満喫したあと、いよいよ念願の「そらとしば」へ!
本当に球場内でビールを作っているんだなあ
「そらとしば」はちょうどバックスクリーンの位置にあり、店舗自体は2階建て。2階はルーフトップ席になっていて、1階にも座席があります。
1階席からはクラフトビールを醸造するタンクを見ることもできました。本当に球場内でビールを作っているんだなあ!
1階席の雰囲気はこんな感じになっていて、とても野球場の中とは思えません。ここはなんと試合当日に客席のチケットを持っていない人でも飲食できてしまいます(試合開催日は球場の入場料が別途必要)。
画面では野球中継を流してくれるからスポーツバーにいる感覚になれるし、なんなら窓越しに試合をやっているのも見られる!
特に窓際のカウンター席は特等席すぎてヤバいでしょ!! この席はさすがに別途チャージ料が必要になるようですが、ピッチャーの真後ろから野球観戦できる席自体もめちゃくちゃレア。野球観戦目的でもあえてチケットを取らず、「そらとしば」で店内観戦してみたくなりますね……!
試合非開催日はオトクな飲み比べセットもある
と、1階席を見学させていただいた流れで、いよいよクラフトビールなどを注文します。ドリンクメニューはこちら。
クラフトビールは「そらとしば」店内醸造のものが3種類。よなよなエールをはじめ、ヤッホーブルーイングのクラフトビールが3種類の計6種類が用意されていました。「そらとしば」のビールは1杯800円。野球場のビールはだいたい1杯700〜800円が相場なので、なかなか良心的な価格設定なのではないでしょうか。
そして注目すべきは試合非開催日限定で販売される3種飲み比べの“ビアフライト”。「そらとしば」の定番2種とよなよなエールの合計3種を少量ずつ飲むことができます。
今回はそのビアフライトと、ビアフライトに含まれていなかった「そらとしば」のビール1杯、さらにフードを注文することにしました。
1杯ずつ丁寧に注いでくれたビールを受け取り、せっかくなので2階のルーフトップ席でいただくことにします!
屋内にいるのに気分はビアガーデン!
1階席入口カウンターの横にある階段から2階席に上がっていくと……
目の前には絶景! 本当に手が届きそうな距離に天然芝のグラウンドが広がっています! まるで自分も同じ芝の上にいるような感覚。屋根付きの球場内にいるのにビアガーデンさながらの気分を味わえます。
座席数も多いですし、天井が高いので開放感がすごい! ここにいるだけで気持ちいい!!
こちらの席も1階席と同様、試合開催日でもエスコンフィールドの入場券さえ買えば追加料金なしで入れてしまいます(グラウンドを一望できるカウンター席は除く)。
試合開催日は2階席でもドリンク&フードを注文できますし、グラウンドが見えない席でもモニターで中継を見ることができるので贅沢なパブリックビューイング気分になれそう。
今回は試合未開催日ってことでカウンター席に着席! この席でいっぺん試合も見てみたくなる!
それじゃ、いよいよビールをいただくことにしますか!
まずは期間限定でコンセプトを変えながら醸造しているという「そらとしばシーズナル」シリーズの「01」(※)からグビグビッと!
ウメェェ〜〜〜〜ッ!!! これ、かなり好きな味。オレンジなどの柑橘系を思わせる香りとどっしりとした苦味がかなりいい感じで、ビールだけど一口ずつチビチビと飲みたくなるやつでした。
一面天然芝の新球場を見下ろしながら、球場内で醸造したという特別感がプラスされたビールを、開放感のある席で飲むという極上の幸せ。まるでここは天国。これこそが本当のフィールド・オブ・ドリームスというやつでは。野球の神様はここに住んでいるかもしれない……!
※ 「そらとしばシーズナル」シリーズの「01」は現在販売終了し、6月3日から「02」に切り替わっています。
フードメニューもガッツリとウマい!
続いて3種飲み比べのビアフライトとフードメニューもいただいていきます。
ビアフライトで飲めるのは「Play Ball! Ale」「Big-Fly Saison」「よなよなエール」の3種類。
「Play Ball! Ale」はその名の通り最初の一杯に選びたくなる、軽い飲み口が特徴的。「Big-Fly Saison」はやさしい柑橘の香りとほのかにスパイスが感じられるバランスが絶妙で、どちらも本当に飲みやすい!
濃いめの味付けのフードともよく合いそうですし、クラフトビール初心者でも楽しめる感じに仕立てながらもしっかり個性を出してきている感じがすごくいいですね。
そしてフードは「ロールピザ(牛カルビのプルコギ)」と「スパイシースティックフライドチキン」を注文したんですけど、ロールピザのサイズのデカさたるや!
片手で持てるから客席でも食べやすいと聞いていたので、おつまみ的な軽い物を想像していたのですが、かなりズシッと重たいです。その辺のピザ屋の1人前サイズくらいありそうですし、しかも生地も分厚く中身はチーズがたっぷり!
球場メシってボリューム的に物足りないものが多い印象がありますけど、このピザ1点でかなり胃袋のキャパが満たされますね。味もビールで一気に流し込みたくなるような感じで最高でした!
スパイシースティックフライドチキンはガッツリと黒こしょうなどのスパイスが効いていて、これまたビール泥棒な味。
どちらもボリューミーだったのですぐ満腹になってしまい、結局今回はこの2品しか食べられませんでしたが、きっと他のメニューもしっかりウマいんだろうなと期待できる美味しさでした。
ビールもウマいしフードもウマい。環境も最高で余計にビールがウマい。ほんと、こんな素晴らしい店がほかにあるかね!
贅沢な空間で楽しむ極上のビール
こうして念願だったエスコンフィールドと「そらとしば」での時間を満喫することができましたが、試合のない日に「そらとしば」に行ってみたのは大正解。平日だったということも大きかったのでしょうけど、席に余裕があったおかげで開放感が抜群でしたし、特別な場所をひとり占めしているような感覚になれたのが本当に幸せでした。
エスコンフィールドは屋根が開閉式なので、天気がよく屋根が開いている日に来ることができたらなお最高だろうなと妄想してしまいます。野球が好きな方だけでなく、ビールが好きな方にもぜひ強くおすすめしたいですね!
(執筆者: ノジーマ)
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。