メタバース上で小学生がオリジナル店舗を開設、職業体験ワークショップを実施
5月10日(水)・11日(木)の2日間、子ども第三の居場所「みらいの図書室」にて、渋谷区の子どもたちを対象に「メタバース職業体験プログラム」のワークショップが実施されました。
“子ども第三の居場所”とは、子どもたちが安心して過ごせる環境で、生活習慣をはじめ、自己肯定感や社会と関わる力など将来の自立に向けて生き抜く力を育むことを目的とした拠点です。公益財団法人日本財団が中心となって2016年より全国に開設しているもので、2023年3月現在、全国152か所に設置されています。
「みらいの図書室」は、そんな“子ども第三の居場所”のひとつ。日本財団の助成のもと、一般社団法人渋谷未来デザイン(以下、渋谷未来デザイン)が児童青少年センターフレンズ本町 (図書室)に開所し、地域支援事業の一環として手掛けています。
メタバース上で店員の仕事を体験!
このワークショップは、「子ども第三の居場所」のコミュニティモデルとして取り組まれたもの。さまざまな環境の子どもたちが集まり、未来への関心や共感性などを高めることを目指す「みらいの図書室」の体験学習プログラムとして、今回、大日本印刷株式会社(DNP)と渋谷未来デザインが協業して実施しました。今回は、教育分野でのメタバース利活用の可能性を検討するため、子どもたちが身近な“店員”の仕事を体験。
メタバース上でのオリジナルストアづくりや接客体験を通じて、子どもたちの好奇心や創造性を育み、メタバースで新しい価値をつくる楽しさや接客・販売等の職業に対する興味の喚起を促しました。
メタバース店舗で什器設置や商品陳列、接客を体験
今回は、小学生15名が参加。1日目の5月10日(水)には、メタバース空間に自分が開設するオリジナル店舗のデザインのほか、飲料のPETボトルやトートバッグなど、店舗に陳列する自分のオリジナル商品の制作などが行われました。 2日目の5月11日(木)には、メタバース空間の店舗に什器を設置して、1日目に制作した商品を陳列。子どもたち同士が店員役と顧客役を決めて、接客を体験しました。渋谷未来デザインによれば、子どもたちは積極的な様子でワークショップに参加しており、「オリジナルストアづくりが楽しかった」「もっと時間をかけて取り組みたかった」といった感想があったそうです。
また「みらいの図書室」の運営者からは、「メタバースのような最先端のデジタル技術に触れることができて、子どもたちにとって良い体験になった」という意見も出たそうです。
「みらいの図書室」では体験学習のプログラムを提供
「みらいの図書室」では、主に小学生を対象とした宿題のサポートに加え、さまざまなデジタルツールを活用したクリエイティブプログラムや、SDGs視点での社会教育、実験、体験学習のプログラムを提供しています。
大盛況だった今回のワークショップ。今後のイベントにも注目していきたいですね。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000231.000033690.html
(文・我妻歩実)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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