自動墨出しロボットシステム「SumiROBO」機能強化。操作や図面編集がより使いやすく
日立チャネルソリューションズ株式会社(以下・日立チャネルソリューションズ)は、同社が提供する自動墨出しロボットシステム「SumiROBO」において、墨出しを開始するための「ロボット設定」や、墨出しに必要な「図面編集」をサポートする機能を強化したことを発表しました。
さらに、SumiROBOの新しい用途として「床面の高さ計測」機能を実装し、これらの拡張した機能の提供を5月より開始しました。
操作や図面編集がより使いやすく
SumiROBOは、CADデータをもとに墨出し位置に移動し、床面に直線や文字情報を正確に印字して墨出し作業を自動化するロボットです。SumiROBOは、建設現場における生産性の向上が期待できる技術として、国土交通省の新技術情報提供システムの「NETIS」に登録されるとともに、多様な建設現場で運用されてきました。
今回、日立チャネルソリューションズはSumiROBOにおいて、建設現場におけるニーズを踏まえ、ロボット操作や図面編集をより使いやすくする機能拡張を実施しました。
ロボット設定の機能向上
機能強化されたSumiROBOでは、複数の通り芯(壁や柱の中心を通る線)設定により、測量機の設置位置(器械点)を特定する作業を、墨出しする墨点の位置に合わせて、最も近い通り芯や既知点に自動で切り替える墨出し方式へと変更しました。
これにより、これまでより広い範囲の作業を高精度で実施することができます。
図面編集の機能向上
また、SumiROBOは、禁止エリア・壁エリアの設定をCAD図面からでもできるようになりました。図面に基づいて事前準備作業ができるようになるため、現場作業がスムーズになります。
さらに、図面変換ツール上の操作で変換したい部分を指定できるようになり、不要な図面部分を削除する作業が必要なくなります。床面の高さ計測を自動化
今回新たに追加された「床面の高さ計測」機能では、ロボットが指定された計測地点に移動することで、施工現場の品質確認に必要な床面の高さ計測を自動化します。さらに、図面で指定した計測エリアに、格子上の複数の計測点に順番に移動し、計測を行うことができます。
計測結果は自動的にデータ化され、CSV形式で出力可能です。これにより、計測データを表計算ソフトなどで編集し、表やグラフなどで視覚的に表現することも可能になります。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000067708.html
「SumiROBO」詳細ページ:https://service.hitachi-ch.co.jp/construction/sumirobo
(文・杉本 旭)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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