新バージョンでは専用機材不要に!適性のあるスポーツをAIが提案する「DigSports」
株式会社電通国際情報サービスは、「DigSports(ディグスポーツ)」の新バージョンを2023年7月より提供開始することを発表しました。
「DigSports」は、身体計測や体力測定の結果をもとにユーザーの長所をAIが分析し、オリンピック種目を含む74種目の競技の中から適性のあるスポーツを提案するシステムです。新バージョンでは、専門の技術者がいなくても簡単に利用できるようになります。
省スペースで設置可能、イベント出展にも便利
「DigSports」は、2019年8月にを販売開始して以来、全国の自治体やスポーツ施設、スポーツイベントで採用されてきました。約5×5mの広さがあれば、文部科学省の新体力テストのテスト項目のうち4項目(反復横跳び、50メートル走、ボール投げ、立ち幅跳び)に、垂直跳び、持久走を加えた計6項目の測定を行うことが可能。モニター前での動きから記録を推定するため、大掛かりな設備や多数の記録員を必要とせず、屋内の限られたスペースに常設したり、イベントの出展ブース内で計測したりと、手軽に利用できます。
子どもも楽しくチャレンジできるインターフェース
「DigSports」は、誰かと競争したり順位を決めたりするのではなく、一人ひとりにあったスポーツを見つけることがゴールなので、運動が苦手な人でも、楽しみながらスポーツに目覚めるきっかけをつくることができます。また、目の前の大型モニターに計測中の自分の動きと骨格の推定画像が重なり合って見えるなど、子どもから大人まで誰でも楽しくチャレンジできるインターフェースを備えています。
スポーツ専門家の知見を判定アルゴリズムに応用
測定結果は、「パワー」「体格」「器用さ」「俊敏性」の4つの能力で評価し、16のタイプで提示。全国の運動能力テスト評価基準と同等に評価し、スポーツ専門家の知見データを用いて一人ひとりの長所に応じたスポーツ種目を3種目表示します。
判定のためのアルゴリズムには、元全日本フリースタイルスキーチームフィジカルコーチの経歴を持つ、遠山健太氏(株式会社ウィンゲート代表)が考案したスポーツ適性診断メソッドを応用。あわせて、好きなスポーツで上達するためにはどのような運動をすればよいかというアドバイスも得ることができます。
新バージョンでは専用機材不要に
今回同社では、導入企業や自治体からの利用ニーズに応えるべく、アーキテクチャを刷新。新バージョンの「DigSports」では、モーションキャプチャ機能でAIによる画像認識で人体の関節を推定し、その関節の上下左右への動いた距離から運動能力を推定します。これまで動きの分析には、深度センサー付きカメラなどの専用機材が必要でしたが、新バージョンではそれらが不要となり、一般的なWebカメラだけで人の動きを推定できるようになりました。高価な機材を用意する必要がなくなり、PCなどの一般機材だけで簡単にDigSportsを設置できるようになったため、より幅広い運用が可能となりました。
「みんなの品川スポーツFES.2023」に先行出展
なお新バージョンの「DigSports」は、2023年6月3日(土)に品川インターシティ・品川グランドコモンズで行われるイベント「みんなの品川スポーツFES.2023」に先行出展されます。会場では、新バージョンの「DigSports」を体験できるとのことです。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000181.000043138.html
(文・S.Inosita)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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