みんなの銀行とグルーヴノーツ、AIを活用した不正口座モニタリングの本格運用を開始
株式会社グルーヴノーツは、株式会社みんなの銀行より、先端クラウドテクノロジーとして「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」が採用されたことを発表しました。
「MAGELLAN BLOCKS」は、専門的な知識がなくても、量子コンピュータや機械学習を手軽に業務に活用することができるクラウドプラットフォームです。
意思決定に必要なデータの収集・統合から、90%を超える深層学習による高精度な予測、さらには最新の量子コンピューティング技術の活用まで、業務の課題解決に欠かせない道具が揃っています。
AIによる不正口座モニタリング
国際社会の要請として金融犯罪対策の強化が求められる中、みんなの銀行は、さまざまなテクノロジーを積極的に取り入れて、モニタリングの自動化・強化に取り組んでいます。そして今回、みんなの銀行とグルーヴノーツは、AIを活用した不正口座のモニタリングに着手しました。今回適用した技術は、グルーヴノーツの「MAGELLAN BLOCKS」で提供する、深層学習で画像の特徴を学習・分類する画像解析技術です。取引開始直後の口座保有者に対して他に口座登録がないか、オンライン本人確認(eKYC)時の画像から抽出した特徴をもとに識別が行われ、同一人物と思われる口座の候補が抽出されます。
高い精度で同一人物の検知が可能に
「MAGELLAN BLOCKS」の導入により、みんなの銀行は、不正に入手した個人情報で多数の口座を保有しようとしているケースなど、犯罪に利用されるおそれの高い不審な口座を確認できるようになり、不正利用の防止につなげることができます。
また、同行では「MAGELLAN BLOCKS」の導入によって、短期間でモニタリングシステムが構築できたことに加え、約98%という高い精度で同一人物を検知する結果が確認されました。
今後も、みんなの銀行とグルーヴノーツは、「MAGELLAN BLOCKS」を他のシステムや業務プロセスなどに活用展開していくことを検討。また、両者で、先進的なテクノロジーや新たな発想を積極的に取り入れて金融サービスの価値を高めることで、これまでにない新しい銀行のカタチを目指していくとのことです。
株式会社グルーヴノーツについて
グルーヴノーツは、量子コンピュータやAIを活用できるクラウドプラットフォーム「MAGELLAN BLOCKS」を開発・提供するテクノロジーカンパニーです。
「豊かで人間らしい社会の実現に貢献する」ことをビジョンに掲げ、多様な価値観をもとに社会/人の未来の可能性や豊かさを広げるため、量子コンピュータやAIなどのテクノロジー活用を支援しています。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000098.000042403.html
(文・杉本 旭)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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