熊野大社でうさぎを探す?白兎駅に狛兎…うさぎづくしの山形旅
みなさんこんにちは! 歴史旅大好きモデルの加治まやです!!
凍えるような寒さも過ぎ去り、春めいて来た今日この頃。天気が良くて暖かいと、外に出るのも楽しくなりますよね。私、寒い冬はなかなか家から出られないでいましたが、ようやく大好きな神社仏閣巡りを再開しました!
実は、神社仏閣って日本には無数にあって、何か目的を決めないと、どのエリアに行くのかがなかなか決まらないんですよね。というわけで、今回はテーマを決めて列車旅をすることにしました〜。
ズバリ! 今回の旅のテーマは2023年の干支である「うさぎ」です! うさぎをモチーフにしたあれこれを見られるという噂を聞きつけて、東北は山形県に行って来ましたよ〜!
東京駅
山形新幹線でいざ赤湯駅へ
まずはJR東京駅から山形新幹線「つばさ」に乗って、山形県南陽市のJR赤湯駅に向かいます。
考えてみると山形新幹線に乗るのは人生で初めて!
東京はちょうど桜が満開になるところだったけど、トンネルを抜けて東北地方に入ると、窓からはまだまだ溶けていない雪を見ることができます。
山形新幹線に揺られて2時間半ほどで赤湯駅に到着します。列車を降りて、レトロな雰囲気の赤湯駅を目の当たりにすると、旅に出た実感が湧いてきました! 楽しみ!!
宮内駅
フラワー長井線へ乗って宮内駅へ
次の目的地に向かうため、JR赤湯駅の改札を出て山形鉄道フラワー長井線・赤湯駅できっぷを買います。
山形鉄道フラワー長井線はICカードには未対応なんです。東京ではずっとICカードで列車に乗っているので、きっぷを買うのは久しぶり!
概ね1時間に1本の列車を待っている間に売店を物色。
この旅初のうさぎさんを発見! 「もっちぃ」ってなんだろう? ご当地ゆるキャラかな?(正解は後ほど明らかに)
なんていろいろ見ているうちに発車の時間に。
改札からホームまでの通路もレトロな感じで好きだなー。
フラワー長井線の名の通り、めっちゃフラワーだ!! 遊園地の乗り物みたいでテンション上がります!!
びっくりしたのはドアが手動だったこと! 手で列車のドアを開けるのは初めての経験です!
車両内もレトロな雰囲気!
5分ほどで目的地の宮内駅に到着しました。
渋い駅舎はアニメに出てきそう!!
いたるところにうさぎの置物があります。というのも、こちらの宮内駅、駅長がなんと先ほどのうさぎのもっちぃなのです。
残念ながら、今は長期休暇中(再開未定)のもっちぃ。いつか会えたらいいな。
※編集部注:もっちぃ駅長の公式Twitterはこちら
熊野大社
日本三熊野のひとつ南陽の熊野大社へ
宮内駅のある山形県南陽市宮内には、日本三熊野に数えられる「熊野大社」が鎮座しています。いつか行きたいと思っていた和歌山の熊野大社の前哨戦として、まずは山形の熊野大社を詣でてみましょ〜!
大鳥居は石造りでわりと新しそう。でも、手前の石灯篭からは江戸の香りがほんのりする気が……。
確認してみると、11代将軍家斉の諡号(しごう)と東叡山の文字が! もともとは江戸の上野にあったものみたい。どんな経緯でこの場所に置かれることになったのか気になりますね〜。
境内は背の高い木が生い茂っていて、いい雰囲気。石段を登りきると江戸時代に建てられたという立派な拝殿が現れました。
熊野大社は、806年に平城天皇の勅命(ちょくめい)によって再建されたと伝えられている神社で、熊野修験の霊場として栄えた場所です。また、伊弉冉尊(イザナミノミコト)と伊弉諾尊(イザナギノミコト)という、神話のなかで初めてカップルになった神様が祀られています。このことから、縁結びのご利益があるとして有名なのです。
境内にはさまざまな神様を祀ったお社があり、お願いごとに応じて参拝の仕方があるようです。私はもちろん縁結びのご利益を得るコースで周りますよ!(笑)
まずは登録有形文化財の拝殿でお参り。
破風(※)の彫刻がとても美しかった!!
次はこの神社の名物に会うために本殿の裏へ。
※編集部注:破風(はふ)は屋根の妻側の端の部分
参拝客が見つめる先にあるのは本殿の裏に彫られている彫刻。ここで登場するのが、またもやうさぎなのです。この彫刻のなかに、3羽のうさぎを見つけることのできた人は、願いが叶うのだとか。皆さんにはうさぎが見えますか?
人に教えてもらうとご利益がなくなってしまうので、正解は現地を訪れた人だけが知ることができますよ! このあと本殿と白山神社を巡って、縁結びのお参りは完了。
最後にかわいい縁起物「結ひうさぎ(おみくじ付き)」を買いましょう〜!
お尻から引っ張り出したおみくじは吉でした! 何事もほどほどがいいよね!! いい出会いに恵まれるといいな。
icho cafe
境内の売店をリノベしたお洒落カフェ
もともと境内にある売店だった場所をリノベーションしてつくられたオシャレなカフェ「icho cafe」でランチを。地元の食材を使ったお料理を出しているそうです。
私は、お店の方におすすめしてもらった「はちみつドライカレー」をいただきました!
地元南陽市産のはちみつを使ったカレーは、まろやかでやさしい味。食後にいただいたこだわりのドリップコーヒーもおいしかったです!
gelato en.
食後のジェラートも地元の食材で
お腹がいっぱいになったら、なんだか甘いものも食べたくなってきた……。
神社のすぐ横にある「gelato en.」は季節の野菜や果物を使ったナチュラルなジェラートを売っているお店。
いろんな種類があって迷っちゃう……。
3種盛りをオーダーして、まずはお店の方のおすすめ「つや姫」を選択。こちらのフレーバーは南陽市産のお米・つや姫を使用している珍しいものなんだとか。あとは数量限定の「いちごシャーベット」と地元のブルーベリーを使用した「ブルーベリーみるく」を選びました。
カップのうさぎモチーフがかわいい!
いちごは甘酸っぱくてカレーのあとにぴったり! つや姫とブルーベリーはクリーミーなミルクの味と素材の味が絶妙に混じり合っていてほっこりしました。おいしくて楽しい神社探訪だったな。
帰りもフラワー長井線に乗車。今度の列車は行きとラッピングが違って、かわいらしい感じ。
この日は赤湯駅に戻り、赤湯温泉に泊まりました。名物の赤湯ラーメンがおいしかった!
白兎駅
駅名も駅舎もかわいい白兎駅
2日目も昨日と同じフラワー長井線に乗ります。
車窓には山と空が延々続くのどかな風景。なんだかホッとしますね。
40分ほど列車に揺られて着いたのはその名も……
白兎駅!!
駅舎にはウサギの耳のイラストが描かれています。
なぜこの地名になったのかは、これから行く場所で分かるということで、さっそく向かってみましょう〜。
白兎駅周辺には施設などは何もなく見渡す限りの田んぼ!!
田んぼ道をただひたすら20分ほど歩き続けます。こんなに長い一本道を歩いたのは初めてかもしれない(笑)。広い土地から聞こえてくるのは鳥の鳴き声と風の音くらいで、ひっそりとしているのが不思議な感じです。
ようやく目的の「葉山神社」に到着です。
室町時代に京都から来たお坊さんがこの地で砂金の薬師如来を見つけました。奉納するためのお社を建てるため、この場所に彼を案内したのが白兎と白狐だったことからこの地の名前が白兎になったのだとか。(あれ? 白狐は? 笑)
地名にあやかってか、こちらの神社には狛犬の代わりに狛兎がいました。
なんだかとぼけた顔をしていてかわいい!
建築も古そうでどきどき。いつ建てられたものだろう〜?
お参りをして今日のミッションは終了。
帰りの列車まで時間が空いたので一駅分歩いてみることにしました。
田んぼと田んぼの間にぽつんと佇むお堂や石仏が歴史オタク心に刺さります。
どこかのお寺からこの地に運び出された弘法大師像などを見ると、この地で先祖代々生活をしてきた人たちがいるんだなあということを思い起こさせますね。
帰りは白兎駅の隣駅、蚕桑(こぐわ)駅から赤湯駅に戻り、そのまま山形新幹線で東京へ。かわいいうさぎと、のどかな田舎の風景に触れられた旅でした。
東京駅
掲載情報は2023年5月18日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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