ダフト・パンク、『ランダム・アクセス・メモリーズ』10周年記念盤発売&“最後”のMV解禁

ダフト・パンク、『ランダム・アクセス・メモリーズ』10周年記念盤発売&“最後”のMV解禁

 ダフト・パンクによる2013年のアルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ』に、約35分の未発表音源を追加収録したリリース10周年記念盤『ランダム・アクセス・メモリーズ (10th アニバーサリー・エディション)』が発売となった。同時にジュリアン・カサブランカス+ザ・ヴォイズがボーカルとして参加した、ダフト・パンクとして“最後”のミュージック・ビデオとなる「インフィニティ・リピーティング (2013 デモ)」も解禁された。

 今作には『ランダム・アクセス・メモリーズ』のオリジナル・レコーディング・セッションからのアウトテイク、デモ、未発表曲など全9曲約35分がボーナス・トラックとして収録され、これまでに「ザ・ライティング・オブ・フラグメンツ・オブ・タイム」と「GLBTM (スタジオ・アウトテイクス)」が先行リリースされていた。

 ミュージック・ビデオが公開された「インフィニティ・リピーティング (2013 デモ)」は、2013年に米ロサンゼルスのコンウェイ・レコーディング・スタジオとニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオで行われた『ランダム・アクセス・メモリーズ』のセッションで録音されたものだ。オリジナル・アルバムでファンの人気を集めた、ダフト・パンクとジュリアン・カサブランカスのコラボ曲「インスタント・クラッシュ」の前に制作された、ドリーミーでジャジーな中毒性の高い楽曲となっている。

 ジュリアンはこの曲について「他の曲と比べてちょっと奇妙でジャズ・モダンなコードになっている。半音の4つのサイクルを繰り返しながら、パターンのように循環していくんだ。スティーヴィー・ワンダーに歌ってもらいたかった。なんとなくサマー・アイランド的な雰囲気もある。人間のように愛らしくて、ちょっとおかしい。そしてまた、無限に心を奪われて、常に同じ間違いや同じ動きをするんだ。人間みたいにね」と語っている。

 このミュージック・ビデオは、ダフト・パンクの出身国である仏パリのポンピドゥー・センターで行われた1回限りの特別イベントでお披露目された。ダフト・パンクと長年のコラボレーターを務めるウォーレン・フーが監督を務めたこの本作は、3つのアニメーション・スタジオ(Picnic Studios、H5 Studio、Light Studios)のコラボレーションにより制作された。ビデオではさまざまなキャラクターが連続して歩いている動きをフィーチャーしている。ウォーレン・フーは「このプロジェクトは、私が共通の友人であったジュリアンをギ=マンとトーマに紹介したということだけでなく、ダフト・パンクとして最後のミュージック・ビデオにもなったので、特に思い入れがあります。ダフト・パンクの多くの音楽と同様に、シンプルで催眠術的なものを作りたかったのですが、繰り返し聴いたり見たりすることでより多くのことが見えてくるんです」と語っている。

 アルバムの発売を記念してスナップチャットのAR Studioは、世界中のファンに向けてこれまでにないAR体験シリーズ「Daft Punk: Memories Unlocked」をスタートした。3つのパートからなるこの体験は、楽曲「ホライズン」のカスタムAR生成による楽曲公開、日本も含む世界10都市のGPS座標で示されたアイコニックな場所でのグローバル宝探し企画、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルス、メキシコ・シティ、シドニー、ロンドン、リヴァプール、ベルリンに設置される大型ビルボードに掲載されたQRコードをスキャンすると限定AR体験ができるキャンペーンで構成されている。

◎リリース情報
アルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ (10th アニバーサリー・エディション)』
2023/5/12 RELEASE

関連記事リンク(外部サイト)

ダフト・パンク『ランダム・アクセス・メモリーズ』10周年記念盤より未発表曲の先行配信スタート
トーマ・バンガルテル、ダフト・パンク解散の理由について語る
ダフト・パンク『ランダム・アクセス・メモリーズ』10周年記念盤、レンチキュラー・マウスパッド付の日本限定盤発売決定

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. ダフト・パンク、『ランダム・アクセス・メモリーズ』10周年記念盤発売&“最後”のMV解禁

Billboard JAPAN

国内唯一の総合シングルチャート“JAPAN HOT100”を発表。国内外のオリジナルエンタメニュースやアーティストインタビューをお届け中!

ウェブサイト: http://www.billboard-japan.com/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。