ラーメンライター井手隊長の美味しかったラーメン月間ベスト5(2023年4月)
全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が4月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。それでは発表します!
第5位:ら~めん つけ麺 幸加(千歳烏山)
名店“せたが屋”の出身で、系列店“ふくもり”の店長を16年間務めた福盛さんが独立してオープンしたお店。
「らーめん」をいただく。具はチャーシュー、青ネギ、白ネギ、メンマ。麺は太めストレート。
動物系に煮干を加えた風味豊かなスープ。新店とは思えない落ち着いた佇まいと旨味はさすが。“ふくもり”の面影も感じつつ、じんわりとした旨さに喜びが溢れる。流行には全く影響されないずっと愛されそうな美味しい一杯。
第4位:支那そば 巽屋(徳島)
1995年創業の徳島ラーメンのお店。食堂っぽい雰囲気で趣のある店内。
「支那そば 肉入 並」を注文。
食券機横にデカデカと書いてある「スーッと入ってきてドンと落ちる巽屋のスープ」というポスターが意味深。
具は豚バラ肉、メンマ、モヤシ、ネギ。麺は細めストレートのモチモチ麺。濃いめの醤油がガンと効き、ダシも強くてパワーがあって最高。
豚バラはしっかり味がついていて、噛みごたえも良い。肉とモヤシと麺の食感のコントラストが素晴らしく、飽きずに食べられる。ローカル感たっぷりで満足感のある一杯でオススメ。
第3位:らーめん 高尾(荻窪)
2021年創業の、“中華そば みたか”出身の人気店。
常連さんが昼からお酒をたしなみながらラーメンを啜っている。瓶ビールは赤星、黒ラベル、キリンラガー、スーパードライから選べる。チャーシュー皿やワンタン皿をつまみに一杯。
そして締めに「チャーシューメン」。具はチャーシュー、ナルト、メンマ、ネギ。
麺は中細ストレートの自家製麺。モチパツな食感で主張の強い麺で今っぽい感じもあり、いい個性だ。
スープは鶏ガラに魚介を合わせ、醤油ダレが香り高く少し酸味を感じ、とても美味しい。チャーシューは贅沢に10枚。これも嬉しい。
ノスタルジック感が溢れながら、主張と個性も感じ、凄くいい一杯になっている。
第2位:Japanese Ramen 五感(池袋)
今年4月オープンの話題の新店。“一風堂”の力の源ホールディングスに12年勤められた方の独立店。ビシッと整った懐石料理店のような佇まい。店主と女性が2人で切り盛り。
注文は「特上醤油らぁめん」。
具は山形豚ロースチャーシュー、鳥取産大山鶏胸肉チャーシュー、岩手産鴨胸肉チャーシュー、ワンタン、味玉、国産糸島メンマ、海苔、九条ネギ。すべて純国産。麺は大成食品製の特注麺。
名古屋コーチンをベースに岩手県産いわいどり、鳥取大山鶏、みつせ鶏を使い、天然羅臼昆布を加えたスープ。無化調、酵母エキス不使用で、醤油は5種使用。
とんでもない旨さ。鶏清湯系なのだが、その辺のラーメンが裸足で逃げ出すクオリティ。これは参った。あくまでダシメインで醤油感を出しすぎずにまとめているが、醤油もとてもまろやかで全体のバランスが絶妙。
3種のチャーシューもそれぞれ特徴的で美味しく、岩手鴨を使ったワンタンも絶品中の絶品。ノリの香りまでも最高。
これはとんでもないお店ができてしまった。今年の新店の勢いは凄い。
第1位:中華そば処 琴平荘(山形・鶴岡)
山形・鶴岡の名店中の名店。1965年に「旅館 琴平荘」として創業。 旅館の閑散期である冬期の集客を目的として、2002年から“中華そば処 琴平荘”の営業をスタート。旅館としての営業は終了したが、ラーメンを求めて全国からファンが集まる。営業は10/1〜5/31限定だ。
本当に天気が良くて、絶景の琴平荘を体験できて幸せ。日本海が本当に絶景だった。「中華そば こってり」を注文。
具はチャーシュー2枚、メンマ、ノリ、ネギ。麺は太めの自家製麺でボコボコ感が独特の食感。
昆布とシイタケがバチンと効いたスープは、じんわりとエビやカニの味わいも感じる。清湯ながら奥行きが凄くて感動。とんでもない美味しさだ。ボコボコの麺もいい主張でこれぞ自家製という感じで嬉しい。
チャーシューはしっかり肉感があり、ノリの磯の香りも昇天レベル。まさにここでしか食べられない一杯だ。
毎年味が変化するのがまた楽しいと聞くが、本当に完成された一杯と感じた。またぜひ食べに来たい。
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(執筆者: 井手隊長)
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