“仕事の流儀”の今後を探る!デジタルバンクのオーナー座談会(1/3) みんなの銀行

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こんにちは、デジタルバンク「みんなの銀行」の鎌田です。普段は東京・八重洲オフィスに勤務し、ITガバナンス(システムリスク、監査対応、品質管理など)を担当しています。ふくおかフィナンシャルグループ傘下のiBankマーケティング(以下、iBank)、みんなの銀行、ゼロバンク・デザインファクトリー(以下、ゼロバンク)の頭文字をとった「iMZ(イムズ)3兄弟」が掲げる7つの仕事の流儀「INSIGHT」をテーマにした本連載。

参考記事:
ベンチャー企業の7つの仕事の流儀 みんなの銀行頭取インタビュー
https://getnews.jp/archives/3381992[リンク]

INSIGHT部会(推進役)のオーナー(iMZ経営陣)をつとめる5人衆に集ってもらい、社員に期待すること、自身のINSIGHT実践度などについて座談会を実施しましたので、その模様を全3編に分けてお届けします。

■ オーナー座談会に登場する人物
横田 浩二 みんなの銀行 取締役会長
永吉 健一 みんなの銀行 取締役頭取/ゼロバンク・デザインファクトリー 取締役社長
宮本 昌明 みんなの銀行 執行役員CIO/ゼロバンク・デザインファクトリー 取締役CIO ​
明石 俊彦 iBankマーケティング 代表取締役社長
内田 一博 iBankマーケティング 代表取締役副社長

Mission・Vision・Valueの「Value」とは?

―― iMZの掲げる「Mission・Vision・Value」と「INSIGHT」は下のような関係図となります。このValueを体現するための行動指針がINSIGHTだと言えます。ディスカッションの始めにまずValueについて、横田さんからご説明をお願いします。

横田 ではおさらいとなりますが、あらためて。Missionは『使命(=我々は何をするのか)』、Visionは『未来像(=我々はどこを目指すのか)』、そしてValueは『実現方法(=どのように実現するか)』のことです。iMZは3兄弟ですが事業の目的が異なるので、図のように山が2つに分かれています。でもValueとINSIGHTは共通、根っこは同じです。

Valueは、銀行の常識をくつがえす「1. 銀行らしさからの脱却」、独自の創造性を追求する「2. ユニークへのこだわり」、信じられるだけではなく頼ってもらえる「3. 信じて、頼られる」です。この3つは、iMZ共通の価値観として絶対に守っていこう、というものです。このValueを支える、仕事のやり方とか、仕事に対する姿勢というのが、我々の掲げる7つの仕事の流儀、INSIGHTです。

INSIGHTの浸透は、今、何合目?

―― 登山に例えると「iMZ社内へのINSIGHI浸透度」は、今、何合目でしょうか?

横田 7合目。まずINSIGHTは何の為にあるかというと、生産性の高いクリエイティブな組織を作るためにあり、みんなの行動原理、仕事の流儀です。デジタルバンクのプロジェクトを推し進めるにあたって、我々は様々な困難に直面しましたが、その都度お客様にとっての最善は何かを皆で徹底的に議論し、決断し、全チームで一丸となってやり遂げてきた。まさしくINSIGHTの目的である「生産性の高いクリエイティブな組織ができてきたな!すごい!」と。INSIGHTの浸透を確信しました。

永吉 私はちょっと控え目? 厳し目に3合目。2022年度はまさにINSIGHTの認知のフェーズで、7つの行動指針を壁に掲示したり、INSIGHTの飴やグッズを作成して配布したり。またINSIGHT部会の活動のおかげもあり、少しずつですが「INSIGHTってこういうことだよね?」と浸透しつつあると感じます。その一方で、活動1年目だった2021年度に実施した社内アンケートでは「INSIGHTって必要なの?」というコメントも見られ……(笑)。まだまだ我々の活動が十分ではないことのあらわれですから、反省しています。

次のフェーズは、これをどうやって腹に落とし込んでいくか。仕事のやり方だったり、仕事に対する姿勢だったり、我々の「心の持ちよう」が問われていくので、認知を「共感」「行動」まで高めていく必要があります。個人の浸透度や実践度は別に、INSIGHTとは何なのか? それをどうしていけば我々が目指す頂き(Mission・Vision)に辿り着けるのか? そんな次の挑戦への助走の意味も込めて、3合目です。

内田 永吉さんと被りましたが、3合目。私はロードバイクが趣味で、富士山のスバルラインを0合目から5合目まで駆け上がる「Mt.富士ヒルクライム」というロードレースに何回か参加したことがあるのですが、レースは朝6時、0合目からスタートします。そこから1、2合目までは、みんな周りの参加者をキョロキョロしながらも、1人で楽しく登っていく。それが3合目あたりから、参加者同士の間に「お互い頑張って登ろうぜ!」といった不思議な連帯感が生まれてくる。何事も一体化していこうという、一つのマイルストンなのかな、と。

そして今話しながら気付きましたが、答えに3合目と書きましたが、レースのゴールが富士山5合目なら、倍にして6合目と書いても良かったのかも(笑)。

宮本 私は7合目。本音を言うと、当初INSIGHTの浸透に対しては半信半疑でしたが、INSIGHT部会が様々な活動を推進していく中で、スタッフ同士がコミュニケーションツール上で「いいね」やポジティブなスタンプを送り合うなど、社内に良い雰囲気が醸成されていくのを感じ始め、考えを改めました。INSIGHT全項目の丸暗記はできていないかもしれないけれど、すでに皆が「こういう気持ちで働かなきゃダメだよね」という思いを共有できているな、かなり浸透してきているな、と思うのです。あとはもう半歩ぐらい踏み出して、思いを行動に移していくのみ、そんな印象です。

明石 6合目。Mission・Vision・Valueの実現を下から支えるINSIGHTの7つの行動指針は、全項目とてもよくできていると思います。
今、iMZには新しい仲間が次々と参画してきています。新しいチームで新しい挑戦を続けていくために、もっともっと一致団結して取組む必要がありますから、そういった意味でINSIGHTの到達点はもう少し先にあるかなと。
ただ折り返し地点は過ぎたと思うので、ここからは皆がINSIGHTを日々の行動に落とし込んでいければ、さらに頂上を目指して歩んでいけるのかなと思い、6合目としました。まだまだやるべきこともたくさん残っていますが、皆で一緒に山を登ってければと思っています。

(2/3編につづく)

(執筆者: みんなの銀行)

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