ASUS JAPANが台湾本社で発表した「Zenbook S 13 OLED」をレビュー 落ち着いたデザインながらパワーを秘めた薄型軽量ノートPC
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ASUS JAPANは4月21日、ノートパソコン「Zenbook」シリーズ、「Vivobook」シリーズ、「ProArt Studiobook」シリーズの春夏モデル31製品74モデルを発表しました。発表会は4月18日にASUSの台湾本社で開催され、ガジェット通信も招待を受けて取材ツアーに参加してきました。発表された新製品の中から、まずZenbookシリーズの「Zenbook S 13 OLED」について、事前に試用したレビューを交えて紹介します。
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新モデルの特徴は、まずその薄さと軽さ。最薄部は10.9mm、重量は約1kgと、外出時に常に持ち歩きたくなる可搬性を実現しています。
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ひんやりとしてマットな手触りの天板は、よく磨かれた石板のような印象。アルミ表面にプラズマ電解酸化処理を施すことで、硬度と両立して耐摩耗性、腐食防止といった特性を持たせています。米国国防総省が定める軍事規格のMIL規格(MIL-STD 810H)に準拠したテストをクリア。持ち運びの際も安心な堅牢性を誇ります。
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ちなみに、同日に発表された「Zenbook 15 OLED」にも、プラズマ電解酸化処理を施した天板が採用されています。
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13.3型の有機ELディスプレイは解像度2880×1800ドットで、画面アスペクト比は16:10。画面占有率85%と狭ベゼルなので、作業領域をしっかり確保できます。
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レビューしたモデルは、CPUに第13世代インテルCore i7-1355Uプロセッサー、高速かつ低電圧なLPDDR5メモリー16GBと512GB SSDを搭載します。グラフィックスはCPU内蔵のインテル Iris Xe グラフィックスですが、こちらの構成でなかなかのパフォーマンスを発揮します。
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ライブ配信番組「ガジェット通信 LIVE」で流すASUS本社訪問などの動画編集にZenbook S 13 OLEDを使ってみたのですが、編集画面が広く見やすいだけでなく、編集や書き出しはいたってスムーズ。最大で12分、30fpsのフルHD動画1.6GBを3分程度で書き出しでき、ひざの上に乗せて作業しても熱や騒音はまったく気になりませんでした。文書作成などビジネス用途ではもちろん、軽いものなら画像編集や動画編集といったクリエイティブ用途でもラクラク処理してしまうパワーを実感しました。
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クラウドゲーミングならゲームで遊ぶのも余裕。「Xbox Cloud Gaming」で「Forza Horizon 5」を、美麗なグラフィックスと滑らかな動作で楽しめました。1W×2のステレオスピーカーを搭載するので、サウンド面での臨場感もなかなかです。
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キーボードは打鍵感のあるキーストロークと余裕あるキーピッチで、タイピングは快適。エルゴリフトヒンジが角度をつけて持ち上げてくれます。
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ヒンジは180°まで開き、対面で相手に画面を見せながら操作する用途にも対応可能。
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外部機器と接続する拡張性にも優れています。左側面には高速データ転送と映像出力が可能なThunderbolt 4対応のUSB Type-Cポートが2基、さらにフルサイズのHDMIポートを搭載。右側面にはUSB 3.2 Type-A Gen2ポート、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャックを搭載します。
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207万画素のウェブカメラは、Windows Helloの顔認証に対応した赤外線カメラを内蔵します。
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バッテリー駆動時間は約14.1時間。最大65Wで給電するUSB電源アダプターが付属します。
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発表会では、会長のJonney Shih氏が「Thin(薄い)」と「Incredible(すばらしい)」を組み合わせて「Thincredible」と形容したZenbookシリーズ新モデルを代表する製品と言えるZenbook S 13 OLED。発表同日の4月21日に発売なので、是非店頭で手に取って“Thincredible”を体験してみることをオススメします。
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レビューしたモデル「UX5304VA-NQI7WS」の希望小売価格は25万9800円(税込)。「Microsoft Office Home and Business 2021」ではなく「WPS Office 2 Standard Editon」をバンドルするモデルは22万9800円(税込)。インテルCore i5-1335Uプロセッサー搭載でMicrosoft Officeバンドルのモデルは17万9800円(税込)、WPS Office 2バンドルのモデルは15万9800円(税込)です。
本日4月21日20時からのライブ配信番組「ガジェット通信 LIVE」では、台湾のASUS本社訪問や発表会の模様、台湾の街の姿を動画を交えてご紹介する他、まだお借りしているZenbook S 13 OLED実機もその場でレビューしますのでお楽しみに。
ASUS台湾本社に行ってきたよ!レポート配信 / ガジェット通信LIVE #110(YouTube)
https://www.youtube.com/live/dLuP1ucu9W8?feature=share[リンク]
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
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