武蔵野大学が来春、世界初のウェルビーイング学部を開設

武蔵野大学が来春、世界初のウェルビーイング学部を開設

来年開校100周年を迎える武蔵野大学が、ウェルビーイング学部の開設を発表。4月13日には同校有明キャンパスにて記者会見が行われ、開設に関するさまざまな情報が公開された。

“ウェルビーイング”とは「Well(良好な)being(状態)」のことで、幸せ・健康で心のよい状態、あるいは社会のよい状態、つまり心と体と社会のよい状態(=幸福)を意味する。この幸福学(well-being study)について学ぶのがウェルビーイング学で、これを専門とする学部は武蔵野大学に来春開設されるウェルビーイング学部が世界初となる。

カリキュラムとしては、幸せ・生きがい・安心・福祉・健康・平和などウェルビーイングについての社会学・心理学的知見や、新たに創造的なデザインを行うための工学的手法・デザイン学的手法といった幅広い学術領域の学内での習得に加え、全国での自然体験や地域課題解決実習、短期留学、企業や医療福祉施設、自治体などで実習体験(フィールド・スタディーズ)が行われ、これらを通してウェルビーイングデザイナーを育成するという。

記者会見は武蔵野大学学長の西本照真氏の挨拶でスタート。

学部長には日本のウェルビーイング学の第一人者である慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授の前野隆司氏が就任予定。

ウェルビーイング学部教授就任予定の島田由香氏はオンラインでゲスト出演。

ゲストスピーカーとして登壇した東京大学 教授、慶應義塾SFC特任大学教授の鈴木 寛氏。

記者会見の最後は「武蔵野大学がめざす、世界の幸せをカタチにする人材育成とは」をテーマにした四氏によるトークセッションが行われた。

経済や戦争など、コロナ禍の現代社会が抱える問題は多いが、人間が人間として幸せに生きることが何より。この課題に真っ向から取り組むウェルビーイング学部の設立が、これからの社会にどのような影響を与えるかに期待したい。

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