吉沢悠インタビュー 不倫中の映画監督役は「まったく共感できなくて苦しい」 日テレ新ドラマ枠 金曜ドラマDEEP「夫婦が壊れるとき」

2023年4月、日本テレビに新設された金曜ドラマDEEP枠。4月期は「夫婦が壊れるとき」(毎週金曜深夜24:30〜24:59)の放送が始まります。

世界中でヒットした傑作ドラマの日本オリジナル版で、夫と子どもに囲まれ“完璧な人生”を送る医師・真壁陽子役の稲森いずみさんを主人公に、妻を愛しながらも若い女性に本気で惹かれてしまう主人公の夫・昂太役を吉沢悠さん、主人公の夫の不倫相手・佐倉理央役を優希美青さんが演じるなど、日本独自の内容に期待が高まります。

映画の制作会社の社長で、映画監督。そして妻を愛し、息子とも仲が良い理想の夫でありつつ、裏では不倫をしているという真壁昂太役の吉沢悠さんに話を聞きました。

■公式サイト:https://www.ntv.co.jp/deep-fufu/ [リンク]

●まず企画を聞いていかがでしたか?

このお話をいただくまで原作を知らなかったのですが、お話をいただいてから韓国版で観て、脚本が面白いなと思いました。本当に次が気になる展開で、その流れでイギリス版も気になって観てみたのですが、国が違えどいろいろな人に受け入れられる作品だなと、観てみて納得しました。なので、いろいろな人が高く評価したのだと思いました。

●ドラマをご覧になった上で、今回のドラマはいかがでしょうか?

イギリス版を観た時に、主人公に強さを感じたんですよね。それが韓国版になった時に、表現がちょっと控えめになっていました。国によっても違いがあるなと思いいつ今回の日本版の台本をいただいたところ、変わっているところがありました。放送後にドラマを観てくださる方も「そうなんだ!」って思うはずです(笑)。

●稲森さん演じる主人公像については、どのような印象を?

稲森さんが真壁陽子を演じると聞いて、想像はできたんです。イメージがぴったりで、特に撮影中に耐え忍ぶ部分、怒っている表情を拝見していて、そう思います。ただ、どういう風に演じていくのだろうという楽しみがありますね。稲森さんと夫婦役の世界観をどういう風に作っていけるのか、そこは読んでいても楽しみでした。

●不倫をする夫役を演じてみていかがですか?

映画監督で不倫をしていてですね、演じるにあたり、なかなか共感できないんですよ(笑)。苦しいですね。上手に、じゃないですが、上手く不倫しているタイプでもないんです。ギリギリのラインで不倫をしていて、あまり考えていない感じなんです。なので客観的に観た時に、(中身は)子どもなんだろうと。だから、自分の息子とも距離が近くて仲がいい。そこはわかりますが、女性に対しての距離感は苦労しています(笑)。

●今日はありがとうございました!最後に一言メッセージを!

僕は不倫をしている役柄なので、結局まわりには嘘を付いているんです。そういう役なので、本音でふたりの女性に語ってはいないんです。半分嘘で半分本当。ドラマを観てくださる方が、僕が演じる真壁昂太の行動を観て、「コイツまじか!」と、そういうところが出せれば面白いかなと。

でも一番の見どころは、そういうことを受ける真壁陽子が、苦しんで翻弄して、どういう行動を取るのかを僕も観たいです。ずっとドラマを観ていって彼女がどういう決断をするのか、見どころだと思いますね。

■ストーリー

夫と子どもに恵まれ、医師として順風満帆な生活を送る陽子。札幌出張から戻った夫と深く愛し合った翌朝、夫のジャケットから女物のリップが転がり落ちた。その時は気に留めていなかったが…、その日夫のマフラーから、自分のものではない1本の長い茶色の髪の毛を見つけてしまう—。

愛しているから夫を信じたかったが、一度抱いた不信感はぬぐい切れない。とうとう不倫の確証を見つけたその時。陽子は、同時に信頼していた同僚や隣人たちの裏切りをも知ることになる。

そして、夫が隠していたもう1つの重大な秘密と、明らかになる不倫相手の妊娠――

完璧だったはずの家庭は、音を立てて崩れていく…

■作品概要
金曜ドラマDEEP「夫婦が壊れるとき」
日本テレビ系
4月7日(金)深夜24時30分スタート

キャスト:稲森いずみ、吉沢悠、優希美青ほか
原作:「女医フォスター 夫の情事、私の決断」
原題「Doctor Foster」
原作・脚本マイク・バートレット (Written and Created by Mike Bartlett)
Produced by Drama Republic for the BBC and distributed by BBC Studios
脚本:鹿目けい子・三國月々子・上野詩織
演出:大塚恭司・長尾くみこ・山元環
音楽:福廣秀一朗
プロデュース:藤澤季世子
制作:鈴木淳一
プロデューサー:伊藤裕史・北川雅一

(執筆者: ときたたかし)

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