山本一太・内閣府特命担当大臣定例会見「サイバー攻撃の危険性を政府としても認識している」(2013年5月14日)
2013年5月14日8時50分頃、中央合同庁舎第4号館で開かれた山本一太内閣府特命担当大臣の記者会見に出席できました。毎回プレゼンテーション資料を用意している山本大臣ですが、今回は情報通信研究機構のサイバー攻撃分析技術『nicter』についてでした。
このサイバー攻撃に関する事と、内閣府のホームページに関する事の二点の質問をすることができましたので、抜粋して紹介します。
※詳細な大臣発言・質問・議事録は、内閣府ホームページにてご確認下さい。
サイバー攻撃関連・内閣府ホームページに関する質問(抜粋)
――只今のサイバー攻撃分析システムに関連してお伺いします。サイバー攻撃にも例えばAnonymousのように政治信条があってが攻撃してくる場合と、データをハックするという諜報的スパイ的な場合と、そのどちらにも対応が必要だと思いますが、先程もコストというお話も出たので、セキュリティに関して予算措置を講じることも検討されているのかどうかお伺いしたいと思います。
山本大臣:セキュリティの予算措置というか、一言で言うとサイバー攻撃の危険性を政府としても認識していますから、当然いろいろな対応をしていますし、いずれにせよ今の各省が違うシステムで動いているというのは、セキュリティ対策についてもコストが非常にかかるということなので、これはしっかりまとめていくということになると思います。
――大臣にお聞きすることではないのかもしれませんですけれども、大臣が関わっている会議体について事前に調べることがあるのですが、内閣府各省庁サイト・ホームページで、既に終了している会議体のページがそのまま残っていたり、ちょっとアクセスが非常に悪いと思います。広報の観点から、このような状況を見直されたほうがいいのではと考えるのですけれどいかがでしょうか。
山本大臣:アクセスが悪いというのはどういう感じですか?
――先程も申し上げたように、既に終了している会議体の情報が残ったり…。
山本大臣:内閣府全体?
――そうです。ほかにも首相官邸のホームページとか、いろいろなところに情報が分散しているという状況なので、事前に調べるのが結構大変だよという話なのですけれど。いろいろバラバラで、昔の素案が残っていたり、今現在進んでいる議論がどのようになっているのか、ちょっとアクセスしづらいので、そこのところ見直されることを検討されるのかということなのですけれども。
山本大臣:内閣府全体の話なので、それぞれ方針があるのかもしれませんけれど、そこは問題意識として持っておきたいと思います。
会見後に内閣府職員に呼び止められるの巻
会見終了後、内閣府の広報を担当している職員に呼び止められ、質問の詳細な意図について逆に尋ねられてしまいました。
政策や法案、各会議ごとの情報の一覧性や、デバイスごとのアクセシビリティなど細かい課題があるのは職員の中でも把握されています。別の職員からは、「契約と予算がありますから…」と苦笑気味に内情を教えられました。
そのような事情を踏まえた上で、対策を講じるための予算措置や指示などを政治の側で行う意向があるのか、メディアとして確認するのも大臣記者会見に出席する意義の一つだと考えます。
『nicter』のプレゼンテーションは記者の間でも関心が高く、担当者を囲んで直接質問する輪が出来ていました。今後のセキュリティ対策に政府全体がどのような取り組みをしていくのかにも、引き続き注視する必要がありそうです。
参考資料
「山本大臣閣議後記者会見」平成25年5月14日『内閣府』[リンク]
http://bit.ly/1038owB「山本大臣閣議後記者会見資料・nicter」『独立法人情報通信研究機構』[リンク]
http://bit.ly/13uikTP
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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