【福島県浪江町】住民の記憶と描く未来をアートに。なみえアートプロジェクト第三弾、浪江駅西側に出現

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【福島県浪江町】住民の記憶と描く未来をアートに。なみえアートプロジェクト第三弾、浪江駅西側に出現


NoMAラボは、3月13日(月)、「なみえアートプロジェクト『なみえの記憶・なみえの未来』」の第三弾アートを、JR浪江駅西側にある「STUDIO B-6」の外壁に掲出した。

全町避難を経験した浪江町住民の想いをアートに

福島県浪江町は、東日本大震災により全町避難を経験し、もともといた人口約2万1千人が現在約2千人となっている。

同プロジェクトでは、同町の住民が残したい町の記憶と実現したい町の姿を屋外アートによって表現することで、残したい町の記憶を紡ぎ、実現したい町の姿を共有することを目指している。

アートのテーマについては、残したい町の記憶と実現したい町の姿、それぞれについて住民が集まって話し合いにより決定されている。

2つのテーマで趣きの異なる作品が完成


第三弾アートの「なみえの記憶」のテーマは、「國玉神社の夜籠り(盆踊り)」。國玉神社は、同町川添地区の住民の心の拠り所であり、「夜籠り(よごもり)」と呼ばれる毎夏行われる地区の盆踊りでは、川添の神楽が舞われ、住民は夜遅くまで歌い、踊り続けたという。

アートでは、その賑わいの様子が、神楽の獅子舞と踊り子を描いたステンシル画により表現されている。


「なみえの未来」のテーマは、「共生するコミュニティ」だ。

大人も子どもも、古くから住んでいる人も新しく来た人も、入り混じり、つながりながら、楽しく共生するコミュニティでありたいという住民の願いからインスピレーションを得て、明るい未来とそこにつながる道のイメージが筆一本で表現された。

これらの作品は、東日本大震災時に建設された木造仮設住宅を再利用して作られた、建築設計事務所fimstudioの事務所兼シェアプレイス「STUDIO B-6」の外壁に掲出されている。

制作は、岩手県のヘラルボニー社が担当

アート制作を担当したのは、第一弾、第二弾と同様に岩手県盛岡市のヘラルボニー社。同社は、国内外の主に知的障害のある作家とアートライセンス契約を結び、アートデータを軸にした様々な事業を通して福祉を起点に新たな文化の創出を目指す福祉実験ユニットだ。

「なみえの記憶『國玉神社の夜籠り(盆踊り)』」は北村彰吾さん、「なみえの未来『共生するコミュニティ』」は本田雅啓さんが制作している。

同プロジェクトでは、「異彩を、放て」をミッションに掲げるヘラルボニー社にアート制作を依頼することで、同町を、誰もが自分らしく、異彩を放てる町にしたいという想いが込められている。そして今後も、町内各地の屋外にアート作品を順次掲出される予定だ。

浪江町の歴史を紡ぐ作品と未来への希望に満ちた作品を、見に行ってみよう。

■なみえアートプロジェクト『なみえの記憶・なみえの未来』
掲載場所:「Share Place STUDIO B-6」の外壁
住所:福島県双葉郡浪江町大字川添字佐野51-4

NoMAラボ公式サイト:https://noma-lab.jp/

(Higuchi)

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