富士そばに経営権が渡ったラーメン屋『春木屋』に行ってみた結果

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1949年に創業した荻窪のラーメン屋『春木屋 荻窪本店』(東京都杉並区上荻1-4-6)。老舗のラーメン屋として今現在も人気を博している『春木屋』だが、経営権が『名代富士そば』のダイタンフード株式会社に移ったという。

「富士そばチェーンに買収されたと聞いて心配だった」

ラーメン屋さんが企業に買収!? 味が変わっちゃうんじゃないの? 昔からの良さが消えるんじゃないの? などなど不安がよぎるが、同じラーメン業界に生きる人も不安に思っていたようで、Twitter本社ビルにも店舗をかまえる株式会社麺庄(MENSHO INC.)の代表・庄野智治さんも「富士そばチェーンに買収されたと聞いて心配だった」とコメントしている。

庄野智治さんが『春木屋』でラーメン食べた

そんな庄野智治さんは、実際に富士そばに経営権が移った春木屋に出向いてラーメンを食べたようだ。以下は、庄野智治さんのTwitterコメントである。

<庄野智治さんのTwitterコメント>

「富士そばチェーンに買収されたと聞いて心配だったけど、いつもの方が、いつも通りに作ってくれました。しあわせだぁ」

そこまで言うなら行くか春木屋

庄野智治さんによると、富士そばに経営権が移ってからの春木屋も、昔と変わらず満足のいくデキだったようだ。「しあわせだぁ」とまでコメントしている。そこまで言うなら、行くか、春木屋。

最初に行ったのは26年ほど前

ということで、数年ぶりに春木屋に出向いた筆者。この店に最初に行ったのは26年ほど前(記憶が確かならば)。その後、5~6年おきに行っているが、今回も数年ぶりの来店。店頭に食券の券売機があった。昔はなかった気がする。

店頭には6~7人ほどの行列

お店には13時台の到着で、店頭には6~7人ほどの行列。それくらいの人数なら苦痛ではない。待つこと15分ほどで店内に入れた。昔はもっと並んでいた気がするが、周囲にラーメン屋が増えた影響で客が分散しているのだろうか。

厨房が丸見えなので観察できるのが楽しい

店内に入ってカウンター席に座る。厨房が丸見えなので観察できるのが楽しい。麺の茹でも、盛り付けも丁寧な印象。接客も丁寧。待つこと数分、やってきたワンタンラーメン。

春木屋らしさは健在

麺、表面がザラザラしていてスープをガッツリ吸い込んで旨味たっぷり。あっさりスープに思えるが、実はかなりこってりな油膜たっぷり。スープを飲むと、スープ自体はかなり繊細だが、油膜パワーで強いこってり感が同時に訪れる。すごい。「性格が合わない夫婦がケンカばかりしているが離婚するようすもなく実はラブラブ円満」みたいな感じ、まさに春木屋。

春木屋の「魅力は麺とスープ」

ワンタンもチャーシューも美味。春木屋としてはワンタンを名物として推しているようだし、多くの客がワンタンラーメンをオーダーしているが、筆者としては春木屋の「魅力は麺とスープ」だと思っているので、ワンタンはなくても良い気がした。

春木屋のラーメンは富士そばに経営権が渡ったいま現在もしっかりおいしいものだった。経営権が移ろうとも、このおいしさに深く介入していない富士そばに感謝すべきかもしれない。


(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

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