【愛知県犬山市】名鉄・犬山遊園駅にパブリックアート登場。彫刻や影絵で桃太郎伝説や地域文化を表現
国宝犬山城や日本庭園・有楽苑などに近く、犬山市の観光拠点となる名古屋鉄道・犬山遊園駅に、パブリックアート作品「IYMMTRSTN.」が登場。2月3日(金)に披露式典が開催された。
彫刻・影絵・壁面レリーフ
同作品は、駅構内の彫刻作品3点・駅舎に投影する影絵・駅舎壁面レリーフで構成されている。
彫刻作品は、犬山周辺に伝わる「桃太郎伝説」をもとに制作。きび団子を鼻に乗せたイヌ、木曽檜の筏(いかだ)にまたがり国宝犬山城を眺めるサル、きび団子を握りしめて少々待ちくたびれてしまったキジが、桃太郎を待っている様子だ。
影絵作品は、これをもとに劇団ままごとがサウンドドラマを制作。地元の人々に聞いた犬山の歴史や思い出を凝縮したコンテンツ「犬山パブリックストーリーズ」として楽しめる。
壁面レリーフの鏡面パネルは、木曽川の豊かな流れを表現。金色の桃は古くから不老長寿や子孫繁栄の象徴とされてきたモチーフであり、木曽川とともに発展してきた犬山の歴史と今後の更なる繁栄を表している。
WA!moto. motoka watanabe氏の作品
同作品は、WA!co.,ltd.のアーティストのWA!moto. motoka watanabe氏が手がけたもの。
同氏は、公共空間での彫刻作品を手がけており、銀座4丁目の宝童稲荷神社参道「猿結参道」(2016年・銀座)、MIYASHITA PARK SHIBUYAのボルダリングウォールのシンボルアート「YOUwe.」(2020年・渋谷)、高さ5.7mの大型彫刻「Find Our Happiness」(2021年・中国中山市)などを制作した。
3者連携で犬山遊園駅を変える
今回は、プロデューサーに清水敏男氏を迎え、TOSHIO SHIMIZU ART OFFICEによるコーディネートで同駅に設置。WA!moto. motoka watanabe氏、清水敏男氏、名古屋鉄道は、銀座にあったビル“名古屋商工会館”を取り壊す際に行われた2014年の展覧会「THE MIRROR」をきっかけに共同プロジェクトを実施してきた間柄だ。
同駅周辺には、かつて遊園地や日本初の跨座式モノレールがあり、現在はモンキーパークやホテルインディゴ犬山有楽苑などがある。
名古屋鉄道は、そうした経緯のある犬山遊園駅を、より楽しく、犬山の歴史や文化を反映した駅にできないかと考え、アート作品の設置に至ったとのことだ。
同駅を訪れた際は、犬山の歴史や地元の人々の思い出を体現した作品を楽しんでみて。
■名古屋鉄道 犬山遊園駅
住所:愛知県犬山市大字犬山字瑞泉寺24番地1
(Higuchi)
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