元素周期表を模した118個のチョコセットが理系じゃなくても見とれる美しさ!

2月14日はバレンタインデー。近年ではカップル間だけでなく、親友同士でチョコレートを贈り合う文化も一般的になりましたが、今回は“特別な想い”を込めてとある企業から学生に向けて贈られたギフトが非常にユニークだったので紹介します。

118の元素記号をプリント

元素周期表を模した「Periodic Table of Chocolates」は、118の元素記号を118個のボンボンショコラにプリントしたチョコレートセット

一見するとチョコレートには見えず、まさに元素周期表そのもの。美しいいぃぃッ! ガチガチの文系人生を歩んできた筆者も思わず見とれる神秘的な羅列で、これが教材なら化学の勉強をもっと頑張れたかも……!

元素の魅力をチョコレートで表現

この元素周期表チョコレートを制作したのは、非鉄金属メーカー大手の住友金属鉱山。監修はパティシエの波多江篤氏が務めています。

よく見ると6つの元素(リチウム、コバルト、ニッケル、銅、銀、金)だけ色が異なるのが分かります。聞くと、創業から430年以上の歴史を持つ住友金属鉱山が特に注力するこれらの元素はスペシャルなフレーバーを採用しているとのこと。

例えば、「電気自動車の未来を担う、期待の金属」リチウム(Li)は、柚子の風味とあまおうのゼリーで、これからの時代を感じさせる爽やかな味わい。

「熱にも摩擦にも強い、たくましさが魅力」のコバルト(Co)は、トンカ豆とコーヒーを合わせたガナッシュで、重厚さを表現。

「そのブレない強さが、人気の証」だという金(Au)は、紅茶とオレンジフラワーウォーターで華やかさと安定感を両立するなど、それぞれの元素の魅力を表現したフレーバーになっているそうです。

それにしても、なぜ非鉄金属メーカーがチョコレートを!?

理系学生に事業内容をアピール

住友金属鉱山の担当者によると、今回の取り組みはブランドプロモーションの一環として、非鉄金属を扱う同社の事業内容について理系学生により興味を持ってもらうために実施したとのこと。元素周期表チョコレートは残念ながら非売品で、元素や金属の研究を進める学部を有する千葉大学など一部の大学へ配布されます。

この日は、千葉大学 工学部 総合工学科 共生応用化学コース セラミックス化学研究室でチョコレートの贈呈式が行われました。

理系学生の関心の的に

元素周期表チョコレートを受け取った学生たちは、「おー、すごい!」「かわいい」「やっぱり日頃の研究で扱う元素に目がいきますね。ニッケル食べたくなるなぁ(笑)」と好反応。

「理系はみんな喜ぶと思います」といい、特別なフレーバーを採用した6つのチョコレートの説明表を読みながら、「金の“安定感”はイメージにぴったり」「コバルト(の重厚さ)も分かるなぁ」「銅かっこいいね。“この世界を陰で支え続ける、非鉄界の人気者”だって」などと理系あるある(?)で盛り上がっていました。うーん、なるほど! 分からん!(笑)

「学生を含めて一般消費者の認知度が低いことを課題ととらえているので、今回のプロモーションやタレントを起用したCMなどのブランディング活動を通じて、当社のことより多くの方に知ってもらうきっかけになれば」という住友金属鉱山ですが、学生たちはこうしたユニークな取り組みを行う企業に対し、今後就職活動を控える立場からも「とても印象に残る」と感想を寄せていました。

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よしだたつき

よしだたつき

PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

TwitterID: stamina_taro

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