狭額縁の全画面ディスプレイで没入感アップ Snapdragon 8 Gen 2搭載のゲーミングスマホ「REDMAGIC 8 Pro」レビュー
2月15日に先行予約を開始するNubia Technology製ゲーミングスマートフォン「REDMAGIC 8 Pro」のレビューをお届けします。Qualcommの最新チップをタイムリーに導入し、ターボファンを搭載する冷却機構、低遅延のディスプレイやショルダートリガーを採用するトガった仕様でアップデートを続けるREDMAGICシリーズ。8 ProはチップセットにSnapdragon 8 Gen 2を採用し、新たにノッチやパンチホールのない全画面ディスプレイを搭載しています。12GB RAMと256GBストレージの「Matte」、16GB RAMと512GBストレージの「Void」の2モデルのうち、Voidを試用してみました。
Voidは、「REDMAGIC 6S PRO」「REDMAGIC 7」から続くデザインを継承。背面ガラスから内部が見える透明ボディに発光する冷却ファンを搭載し、ゲーミングPC的な世界観を感じさせます。毎分2万回転する冷却ファンは、高性能のコイルとメタルカバーにより4dBという静音を実現しています。
UDC(Under Display Camera)の採用により、全画面ディスプレイを実現。狭額縁で角型のディスプレイは、画面占有率が93.7%。画面サイズは6.8インチで解像度は1116×2480ピクセル、最大120Hzのリフレッシュレート、最大960Hzのタッチサンプリングレートに対応します。
インカメラでの撮影時にはUIの黒い帯によりカメラの存在を意識することはありませんが、メインカメラでの撮影時にフルスクリーンのプレビューを選ぶと、ノッチやパンチホールがないことが強く印象に残ります。
メインカメラは5000万画素、800万画素広角、200万画素マクロの3眼構成です。
背面を湾曲させたり四隅を丸く仕上げていた前モデルとは異なり、8 Proは四角くフラットな板状デザイン。側面も垂直に立ち上がり、厚みは感じますが両手でホールドしやすい形状になっています。
ディスプレイから見て右側面には、ゲームモードに切り替える赤いスライドスイッチ、電源ボタン、左右のショルダートリガーを搭載。左側面には音量ボタンを搭載します。
上面には3.5mmイヤホンジャック、底面にはUSB 3.1 Type-Cポート、デュアルnanoSIMスロットを搭載します。
USBポートはDP ALT(Display Port Alternate mode)に対応するので、USB-C対応のモバイルディスプレイにケーブル1本で接続して画面の出力が可能。「Nreal Air」「TCL NXTWEAR S」といったメガネ型ARデバイスにも対応します。
USB-Cポートに接続して使う65W出力の充電器が付属。約43分でフル充電にする急速充電に対応します。3000mAhバッテリーを2つ、計6000mAh容量のデュアルセルバッテリーを採用。ファンによる冷却との組み合わせにより、充電時の発熱を抑えます。
Snapdragon 8 Gen 2のチップセットと、ゲーミングチップとしてRed Core 2を搭載。Snapdragon 8 Gen 1と比較して、CPU性能は最大37%、GPU性能は最大42%向上しています。メモリーはLPDDR5X、ストレージはUFS 4.0を採用。ベンチマーク結果は、「Geekbench 5」のシングルコアが849、マルチコアが4780でした。REDMAGIC 7の1239、3748という結果と比べると、シングルコアのスコアは下がっているものの、マルチコアのスコアは大きく向上しています。「3D Mark」の「Wild Life Extreme」の結果は3733で、以前実施したSnapdragon 8+ Gen1搭載機種と比べて良好なスコアを記録していました。
スライドスイッチでゲームモードを起動すると、画面の右上か左上から画面中央に向かってスワイプすることで、設定メニューをオーバーレイ表示します。CPUとGPUの動作モードを設定できる他、画面のリフレッシュレートやタッチサンプリングレートなど詳細な設定メニューが利用可能。ショルダートリガーの設定もここから可能で、画面上のバーチャルパッドに「L」「R」のマーカーをドラッグして操作を割り当てられます。
「NEW STATE Mobile」をゲームモードでプレイしてみました。左ショルダートリガーにエイム、右ショルダートリガーにショットを割り当てて快適にプレイ。ハードウェアパフォーマンスによる動作の滑らかさとスワイプやトリガーの低遅延な反応により、サクっとドン勝できました! トリガーを使いながらホールドしやすい板状の本体でプレイに集中でき、占有率の高い全画面ディスプレイがゲームへの没入感を高めてくれます。
ゲームモードでは、ゲームコントローラーへのキーアサインも設定可能。Bluetooth接続したゲームコントローラーで、スマホゲームを快適にプレイできます。
スマホゲームに限らず、クラウドゲーミングとの相性もバツグン。「Xbox Cloud Gaming」でプレイできるコンシューマー用タイトルが、滑らかで高精細な映像と没入感のある全画面ディスプレイで楽しめます。Wi-Fi 7に対応するので、高速・低遅延なワイヤレス接続がクラウドゲーミング環境をさらに快適に。
PCとの連携を可能にするWindowsアプリ―ケーション「REDMAGIC Studio」を利用すると、スマホとPCをUSBケーブルでつないでミラーリングが可能になります。スマホゲームをPCの画面に表示して、キーボードやマウスで操作できるのは、なかなか新鮮な体験。“キーマウ派”の人はこの環境で勝利を狙えるのではないでしょうか。
REDMAGIC 8 Proは、今回レビューに使用した16GB RAMと512GBストレージを搭載するVoidと、12GB RAMと256GBストレージを搭載し、ふだん使いでも違和感のないマットな背面デザインを採用するMatteの2モデルをラインアップ。Voidの価格は12万8800円(税込)、Matteの価格は10万3800円(税込)で2月22日に販売を開始します。
2月15日(水)23時59分までにRADMAGIC公式サイトでメールを登録した人を対象に、早割キャンペーンとして1500円分のクーポンを配布中。予約販売期間の2月15日正午から2月22日の11時59分までに購入する際に適用される3000円の割引と合わせて、最大4500円引きで購入することができます。
REDMAGIC日本公式サイト
https://jp.redmagic.gg/
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
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