漫画編集者の自論に猛烈な賛否両論の声 / ワンパンマン作者も反応

集英社の人気漫画誌『マーガレット』の編集部で編集者をしているという担当J(治部)さん。彼が自身のTwitterにてコメントした編集論(漫画論)が大きく注目され、賛否両論となっている。

複数の人たちから猛烈なバッシングの声

担当J(治部)さんはTwitterにて「作家さんから僕が言った通りに直しただけのネームをもらうとですね、…ガッカリする」とツイート。すると複数の人たちから猛烈な反発の声が反応としてあり、ある意味、炎上ともいえる状態に。

同意する声や理解を示す声もあるが

一部、担当J(治部)さんに同意する声や、理解を示す声もあるものの、「あなたが担当編集者ではなくて良かった」的な厳しい声が多くあるのも事実だ。以下は、担当J(治部)さんのTwitterコメントである。

<担当J(治部)さんのTwitterコメント>

「(これってめちゃ「はあ?」と思われることなんじゃ?と思いながら書いているのですが)例えば、作家さんとネームの打ち合わせをしていて「こう直した方がいいんじゃない?」と僕が提案したとします。後日その作家さんから僕が言った通りに直しただけのネームをもらうとですね、…ガッカリするんです」

「僕がものすごく欲張りな人間だからだとは思うのですが、でも、ほとんどの漫画編集者はそうなんじゃないかなぁ」

「だって考えてもみてください。例えば、「早く結婚しなよ」と言われたとして、自分にその気なかったら、たとえ信頼してる人に言われたとしても「はあ?」って思うでしょう? じゃあ、なんで自分が描いた漫画の登場人物に対して、他人から「〇〇しなよ」と言われたら、その通りにするのかって話ですよ」

「自分が書いた漫画を、そのキャラクターを一番よく知っているのは、自分自身です。編集者じゃありません。我々編集者は、「こうしたらいいんじゃない?」と外野から言っているに過ぎないんです。だからこそ、客観的にものが言えるのだし、強いことも言えるし、我々編集者がいる意味もあるんです」








書き方が誤解させている可能性

担当J(治部)さんのツイートの表現が、上から目線や勘違いしている人のように誤解させている可能性もある。彼としてはシンプルに「自分の想像を超える展開を描いてほしい」と言いたいようにも思えるが、皆さんはどうお思いだろうか。

ちなみに、今回の担当J(治部)さんのツイートに対して反応を示した大物漫画家がいる。人気漫画『ワンパンマン』の作者として知られている、村田雄介先生だ。

<村田雄介先生のTwitterコメント>

「僕の初代担当の嶋さんは、最初の打ち合わせで「僕はネームに対して色々意見を言いますがその通りには直さないでください。才能ある作家さんは皆僕の意見より面白く直して持ってきます。これを常に念頭に置いてください。」言ってくれました。僕の考えうる限りベストな助言だったと思っています」


いまだに拡散され続けている

担当J(治部)さんのツイートは、投稿されてから2日が経とうとしているが、いまだに拡散され続け、多くの人たちの間で議論されている。

編集論、漫画論、奥が深そうだ……。


※冒頭画像はフリー素材サイト『写真AC』より

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

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