脚本が届いた際、唯一伝えられた言葉は “『ダイ・ハード』のサンタクロース版”  ノルウェーの気鋭トミー・ウィルコラ監督 熱烈オファーの背景

ブラッド・ピット主演『ブレット・トレイン』やボブ・オデンカーク主演の『Mr.ノーバディ』でスタイリッシュかつド派手なハリウッド製アクションの最先端を独走中の製作集団「87ノース・プロダクションズ」の最新作は、“運の悪いおじさん”“平凡なおじさん”に続き、武装集団3億ドル強奪計画に巻き込まれたリアル“サンタのおじさん”が繰り広げる、聖なる夜のアクション・エンターテイメント『バイオレント・ナイト』。年2月3日(金)より待望の日本公開が決定しています。

クリスマスイブの日、子供たちにプレゼントを届けに来て強奪計画に巻き込まれるという不運なサンタクロース役には、世界的大ヒットドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のホッパー署長で大ブレイクしたデヴィッド・ハーバーが務め、ワイルドでメタボ体形・大酒呑みにも関わらず、ビュアなハートを持つ魅力あふれる“リアル“ならではの風刺の効いた聖人サンタクロースを好演。緻密で横暴な武装集団を率いるリーダー・スクルージ役は、名バイプレーヤーのジョン・レグイザモが演じます。

本作のメガホンを取るのは、ノルウェーの気鋭トミー・ウィルコラ。話題作を次々と生み出す87ノース・プロダクションズが企画の段階ですぐに製作を決断し、ユニバーサルも脚本の初稿でゴーサインを出したという異例の期待がかかる本作の監督に抜擢された理由はどこにあるのか、プロデューサー陣が明かしています。

本編には本格的なアクションシーンだけではなく、関係の改善に動く家族の物語や秘められたサンタの過去などドラマ的要素も重要に。アクションとドラマ作品、その両方の経験を持つ監督が必要となり、プロデューサー間の話し合いですぐにトミー・ウィルコラの名前があがったそう。『ブレット・トレイン』『デッドプール2』などでは監督も務め、本作ではプロデューサーとして携わるデヴィッド・リーチは、2 0 1 3年公開(日本は劇場未公開)の『ヘンゼル&グレーテル』でウィルコラと仕事をした経験から彼について、「『ヘンゼル&グレーテル』の脚本を読んだ時、ものすごく面白くて度胸のある作品だと思った。僕たちは感性が似ていたし、彼の監督としての大胆なアプローチ手法は最高だった。だから今回の作品にもトミーが最適だと思った」と語っています。

同じくプロデューサーのケリー・マコーミックは、ウィルコラの『処刑山』シリーズを好きな映画として挙げた上で、「『処刑山』シリーズは本作よりも陰惨だけど、作品の核であるアクションと大胆なアイデアは今回にも共通しているし、是非取り入れたいと思った。87ノース・プロダクションズの作品のテイストに容易になじめ、ハードなアクションとキャラクター描写を両立できる監督を見つけるのは至難の業よ。でもトミーはその点を確実に達成してきたし、彼以上に最適な監督はいなかったと思う」と抜擢理由について明かしています。

過去作で確かな信頼を築き、熱烈なオファーを受けることとなったウィルコラ。脚本とともにオファーが届いた際のエピソードとしてウィルコラは「唯一言われたことは“『ダイ・ハード』のサンタクロース版”だった。読んですぐに気に入ったよ。とにかく楽しい作品だし、アクションがクレイジーなのにキャラクター描写が現実的なんだ」と語り、その脚本に魅了されたことを話します。『ヘンゼル&グレーテル』で一緒に仕事をして以来、彼もまたリーチとの作品を望んできたこともあり、監督の打診を即座に承諾し実現に。本作の主演を務めるデヴィッド・ハーバーは、撮影を通して「トミーはすごくポジティブで熱心で、協力的な監督だった。撮影開始当初から、彼は本当に熱意を持ってこの作品に取り組んでいた」と述べ、彼の仕事ぶりを大いに評価!

プロデューサー陣、そして主演俳優からの絶大な信頼を得たトミー・ウィルコラが手掛ける『バイオレント・ナイト』。迫力満点のリアルサンタ・アクションエンターテイメントにぜひご注目を。

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

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