映画『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』真実を追い求める記者と証言を決意した女性たちの勇姿を描く

(from left) Megan Twohey (Carey Mulligan) and Jodi Kantor (Zoe Kazan) in She Said, directed by Maria Schrader.



2017年、ニューヨーク・タイムズ紙に衝撃のスクープが掲載された。のちに“性犯罪告発運動”、#MeToo運動を爆発させたハーヴェイ・ワインスタイン事件―。『ロード・オブ・ザ・リング』『恋におちたシェイクスピア』『パルプ・フィクション』『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』『英国王のスピーチ』ら数々の名作を手掛け、ハリウッドで“神”と呼ばれた映画プロデューサーの数十年に及ぶ性的暴行事件を告発したその記事は、翌年ジャーナリズムの権威であるピューリッツァー賞を受賞、さらに映画業界や国を超えて世界中の性犯罪、セクシャルハラスメントの被害の声を促すことに。名もなき女性たちを懸命に取材した調査報道に基づき、社会を動かした勇気ある女性たちとジャーナリストの物語を描く『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』が1月13日(金)から全国公開される。
主演の二人の女性記者に扮するのは、アカデミー賞®に2度ノミネートされたキャリー・マリガン(『プロミシング・ヤング・ウーマン』『17歳の肖像』『華麗なるギャツビー』)とゾーイ・カザン(TVシリーズ『プロット・アゲンスト・アメリカ』『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』)。アカデミー賞®常連のプランBが製作し、早くも本年度の賞レースの目玉に。
第80回ゴールデングローブ賞のノミネート発表が行われ、キャリー・マリガンが助演女優賞に見事ノミネート。ニューヨーク・タイムズ紙の女性記者、ミーガン・トゥーイーを演じるキャリー・マリガンは、今回のノミネーション以外に2度の米アカデミー賞®ノミネート歴を持ち、その華々しい経歴にゴールデングローブ賞が加わることに。さらに、先日発表となった第27回サテライト賞の脚色賞(レベッカ・レンキェヴィチ)や、各地の映画批評家協会賞で続々とノミネーションを果たしている。

Carey Mulligan as Megan Twohey in She Said, directed by Maria Schrader.



予告では、ニューヨーク・タイムズの記者ミーガン・トゥーイー(キャリー・マリガン)とジョディ・カンター(ゾーイ・カザン)がハリウッドに君臨する映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの何十年にもわたる性的暴行についての取材を進める中で、ワインスタインが過去に何度も記事をもみ消してきたことが判明。さらに、被害にあった女性たちはそのほとんどが示談を受けており、証言すると訴えられるという恐怖や、当時のトラウマによって声をあげられないままでいた――。問題の本質は業界の隠蔽構造だと知ったミーガンとジョディは、調査を妨害されながらも信念を曲げず、証言を決意した勇気ある女性たちと共に突き進む。そして、遂にサバイバーたちによって数十年にわたる沈黙が破られ、ワインスタインによる悪質な事件の全貌、真実が明らかになっていく。
多方面からの圧力によって潰されそうになりながらも、懸命に真実を暴こうとする二人の女性ジャーナリストの戦い、そしてハリウッドで“神”とすら呼ばれたワインスタインとの直接対決の行方を是非スクリーンで観てほしい。


『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』
2023年1月13日(金)全国ロードショー
shesaid-sononawoabake.jp

監督:マリア・シュラーダー 
製作総指揮:ブラッド・ピット、リラ・ヤコブ、ミーガン・エリソン、スー・ネイグル
出演:キャリー・マリガン、ゾーイ・カザン、パトリシア・クラークソン、アンドレ・ブラウアー、ジェニファー・イーリー、サマンサ・モートンほか
原作:『その名を暴け―#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い―』
   ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー/著(新潮文庫刊)古屋美登里 / 訳
配給:東宝東和
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