リモートワークでチームワークを醸成するには? スタッフのパーソナリティーが知れる社内向けインタビュー動画制作のススメ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、リモートワークの導入が進み、採用でも一度もオフィスに出社することなく就業するケースも増えていますが、社員間でのコミュニケーションに課題を感じているという声も上がっています。
2019年10月に東証マザーズに上場を果たし、インターネット解析などのデータマネジメントプラットフォーム『IM-DMP』を提供しているインティメート・マージャーは、2020年以降に業務を基本リモートワークに移行。2021年より新卒社員の採用を実施し、従業員数が増える中で社内動画の制作を行うようになったといいます。
「現在、出社制限なしのリモートワークを継続しています。地方在住の社員もいますが、部署内でのミーティングなどでも混乱することなくできていますし、中途採用でも関東在住者に限っておらず、社員の働き方に制限をかけないようにしています」と同社の人事担当者は話しますが、「オフラインで出社していた時に雑談や会話をする機会がまったくなくなっていて、社員の人となりを知ることがなくなった。組織力の強化にはチームワークが必要不可欠。人となりを知っているチームの方がチームワークを醸成できる」と課題意識を持っていたといいます。
そこで同社では、起業向け動画共有サービス『Microsoft Stream』を活用し、約1分ほどの社員へのインタビュー動画を制作。社員の所属部署だけでなく、出身地や休日の過ごし方などを聞いて、パーソナリティーがわかる内容の動画にしているといいます。
広報担当者がインタビューから動画の編集も一人で担当。オンラインライブ配信ツール『StreamYard』でインタビューを実施し、「テロップを簡単に入れることが可能で、後から細かい編集をする手間を最小限にしています」と担当者は話します。中途採用の社員からは「自己アピールをする場がなかったので、他部署の人にも知ってもらえることができる」と好評だといい、「社内の情報を社内にも伝えることが今後は重要になっていく。インティメート・マージャーはデータ活用の会社なので、今後は動画の公開によってチームワークが促進されたかどうか、定量的に分析してみたいと考えています」とのこと。
『Slack』などのサービスで社員全員が参加する「雑談部屋」を立ち上げる会社も珍しくなくなっていますが、発言をする人が限られて、チャットに入る心理的ハードルが高いためになかなか社内に馴染むのに時間がかかるというケースも多いのでは? そんな中では、簡単な自己紹介動画により、スタッフの人となりを知る仕掛けを用意するのが有効なのではないでしょうか。
Microsoft Stream
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-stream [リンク]
インティメート・マージャー(公式サイト)
https://corp.intimatemerger.com/ [リンク]
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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